![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158371886/rectangle_large_type_2_bb7634c01990ed8390de45f07e3cd3d2.png?width=1200)
Designship2024 スポンサーセッションで話した「世界中のチームワークをどうデザインしているのか」のお話
サイボウズでデザインプログラムマネージャーをしているKazuMax(@ka3zu1ma10)です。
先日、開催されたDesignship2024にて、スポンサーセッションに登壇していました。
この記事では、その内容を残しておこうと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1729061904-ogxS0BQcvEl2DIH7K8e5ynVz.png?width=1200)
当日の資料
世界中のチームワークをどうデザインしているのか
チームワークをデザインするといっても、色んなデザインがあります。
今回は、その中でもいちばん大事な「チームワークのきっかけになるプロダクトづくり」と「チームワークをデザインするデザインチームづくり」に絞ってお話したいと思います。
チームワークのきっかけになるプロダクトづくり
![](https://assets.st-note.com/img/1729141741-4AKUw96hVNCJuB25eyqRDrHP.jpg?width=1200)
ここで気をつけている2つのデザインがあります。
デザイン①:より多くのチームでチームワークができるデザイン
「より多くのチーム」という部分が重要なポイントなのですがそこをデザインするのにも大きく分けて3つのポイントがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1729141765-0HwsjD3zxqG2YLQAhK96B8ud.jpg?width=1200)
■ 個ではなくチームを見てデザインを考える
![](https://assets.st-note.com/img/1729141778-sd83OkagK4cBhyfxJrwIYm0v.jpg?width=1200)
みなさんがデザインする中でターゲットユーザーなど「人」に注目することが多いと思います。しかし、サイボウズのプロダクトデザインの中では、「一人のユーザー」を考えることは多くありません。
もちろん「人」にも注目しますが、その「人」がいる「チーム」を見て考えます。
そして、「チームにどんな影響を与えられるのか」を考えます。
「利用する人への価値は?」「管理する人への価値は?」そして「チームにどんな価値を与えられるのか」というように考えることが多いです。
■ 多くのチームで共通する価値を捉える
![](https://assets.st-note.com/img/1729141787-3NwycHAbVxDmkMZ7CQsWvIUj.jpg?width=1200)
サイボウズのプロダクトは業種も業務も規模も役職も様々なチームで利用 されることを想定しています。
デザインを考えるときも「この業種で使える」「この規模で使える」ではなく、「町工場でも使えるし、グローバル企業でも使える」「チームのタスク管理でも使うし、経費精算の申請にも使う」というような「一つのデザインが多くのチームに影響するか」という考えのもとデザインします。
例に、kintoneのプロセス管理という機能があります。
プロセス管理と聞くと、「経費申請/承認」のような承認のプロセスのあるものを浮かべると思います。
しかしこの機能は、ToDoのようなタスク管理デモ使えば、採用の進捗管理でも使います。
一つの機能でも多くの業務で使えるので、それらに共通する価値は何なのかをふかぼり続ける必要があります。
■ 多角的な視点を持つ
![](https://assets.st-note.com/img/1729141802-MDUbgdlzmh638tpJPZEVQe1j.jpg?width=1200)
ここまで話したポイントに気をつけてデザイン するには、ユーザーとの接点を増やす事がとても重要です。
サイボウズの社内には、大量のユーザーの声の情報があります。
数十万件の営業やカスタマーなどがユーザーと話した履歴
百件以上の導入事例(例:kintoneの導入事例)
ユーザーから直接開発メンバーに届くフィードバックフォーム
また、これらの情報以外にも生の情報を得る手段として、ユーザーの多く集まるイベントやコミュニティがあります。
今年の11/7-8に行われるCybozu Days 2024には多くのユーザーやサイボウズのプロダクトを一緒に広げてくれるパートナー企業が集まるので、そこにも積極的に参加しています。
デザイン②:チームに参加したいと思うすべての人が参加できるデザイン
![](https://assets.st-note.com/img/1729141814-PISJMefsxODBhydjwn9NVoUk.jpg?width=1200)
■ 誰でもつかえるかを意識する
![](https://assets.st-note.com/img/1729141826-jXJfpqv3ldZbDHC9EhL50KYn.jpg?width=1200)
いろんなチームで使えるプロダクトを作っているのに、このプロダクトを使うことでチームに入れない人を作っては行けないと思っています。
日々ユーザビリティやアクセシビリティといった部分は今も日々改善し続けています。
実際の活動は以下の記事などで感じてもらえると思うのでぜひ読んでみてください。
ここまでのまとめ
![](https://assets.st-note.com/img/1729141836-6J9j4sOnk20xfhPzKXeMg15l.jpg?width=1200)
「より多くのチームでチームワークができるデザイン」「チームに参加したいと思うすべての人が参加できるデザイン」この2つのデザインを気をつけることで、ユーザーがチームを作りたい時に、誰でも作りやすいプロダクトを作っています
チームワークをデザインするデザインチームづくり
![](https://assets.st-note.com/img/1729141846-Ugux5FP2oZnWfVj7sp0qOMRz.jpg?width=1200)
ここからは、デザインチームづくりで挑戦していることについて解説できればと思います。
デザイナー1人で完結しないデザインチーム
サイボウズのプロダクトは、どれも多くのチームを見て考えデザインする必要があります。
それを一人でデザインするのは至難の業だと思うので、一人でザイアンするのではなく、チームでデザインを行うことを意識した環境を作ろうとしています。
その環境づくりについてお話します。
![](https://assets.st-note.com/img/1729141863-Jx41wyqEFp7cAUhe3YWR2gTH.jpg?width=1200)
■ デザイナー同士相談しあえる環境
代表的な取り組みは以下です
毎日の相談ミーティング
思った時にすぐ相談できるようにしています。フィードバックというより相談するイメージです小さなデザイナーチーム
デザインのタスクを進める時に誰かに渡すのではなくチームに渡すことでチームで取り組みやすい印象を持てもらい互いに補完し合いながらデザインできるチームを目指しています相談しやすいチャネル
サイボウズには今何してるのかを書く分報やTimesという文化や、slackに わからない事があれば何でも書いていい「wakaran」チャンネルなどいろんな話しかけやすくするためのチャンネルを作ってみています。
■ デザインに関わる多くの職能と共創する
デザインはデザイナーだけで行うのではなく、強みを持った他の職能とともにデザインしています。
デザインと実装の架け橋となる「デザインテクノロジスト」
ユーザーとデザインの架け橋を補強する「UXリサーチャー」
製品の文言のスペシャリスト「UXライター」
世界の文化に合わせたデザインを見る「ローカライズ」
いろんな強みを持ったスペシャリストたちといっしょに日々デザインの検討をしています。
まとめ
「チームワークをデザインするデザインチームづくり」をして「チームワークのきっかけになるプロダクトづくり」をすることで、
サイボウズが掲げる企業理念の「チームワークあふれる社会をつくる」にひたすら向かって突き進んでいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1729141894-uBWbNhqPK4wxcCGZTO8dLtH0.jpg?width=1200)
登壇した感想
オープンステージでの登壇ということで、昨年の「Sub Stage」を想像していたのですが当日会場を見て震えましたw
登壇中も自分のマイクを持っている手がずっと震えていることが気になってましたw
うまく喋れたかはわかりませんが、少しでもサイボウズのデザインに興味をいだいていただけると嬉しいなと思いました。