
茱萸の実、刺激的
うっかり何も考えずに食べると危険。
昨年の春のこと。
大量の茱萸の実を抱えたおじさんが会社にやってきた。
そもそも茱萸の実とは······。
未知の食材だったので、とりあえず一斤袋ほどもらって帰りました。周りがもらうの遠慮してる時点でいろいろ気付くべきでしたね!
もらってきたときの写真は残ってませんが、ジャムにしたりシロップにした行程がインスタに残っていたので書き留めておきます。
結論からいうと、とても酸っぱい果物です。
煮込んでジャムにしても砂糖に漬け込んでシロップにしても、やつは己のアイデンティティを失わなかった。
茱萸とは
Google先生によると、茱萸とはグミ科グミ属の植物の総称だそうです。樹です。樹。お菓子のグミとは無関係。そんでもって実がなります。一応食べれるという触れ込みですが······。
私がいただいた茱萸の実は、結構オレンジで表面にはザラザラしてる透明のツブツブがついている。グラニュー糖みたいな感じの。大きさはちょっと小ぶりな枇杷の実くらい。
まずはそのまま食す
とりあえず、洗って茎を取って皮を剥いて(剥くほど厚い皮でもないので途中で挫折)、一口。まあ、とても美味しいわけじゃないけど食べれはすr······ススススススススッパ
酸味が、とても刺激的な酸味があとからやってきた!!!
すっぱさの次元が違う。
的確に味覚を殺りにきてる。
ジャムならイケるはず
ということで、よくわからない果物を大量にもらったときはジャムに限る。よく見知ったものでもとりあえずジャムにしておけば良い。パンに塗ればひとりでも消費できる。
ということでいろんなお料理サイトを見ながら雑に煮込む。
①洗って茎とか取る
②お湯で茹でる。浮き上がってきたら回収
③水気をきって皮と種を取る。
皮を取るのは挫折した。
④ボウルに入れて潰す
⑤茱萸の実の6割くらいの砂糖と一緒に煮る
本当はレモン汁が必要らしいのですが、我が家にはなかったので砂糖だけで煮込みました。冷蔵庫に入れましたがレモン汁入れてないせいか、あまり固まらなかった。
さて、いただきます。


謎のきのみにありがちな生臭さとかエグみとかはとにかくなかったので、口に入れた一瞬だけはそれなりに甘くて美味しいんですよね。次の瞬間、舌を突き刺すような酸味が突撃してきますが。
そうだシロップにしよう
砂糖をたくさん入れれば酸味をごまかすことができるのではないか??きっとジャムごときでは砂糖の量が足らなかったのだ······。
ということで、残りの半分はシロップに。
瓶に、砂糖→茱萸の実→砂糖の順番でとにかく詰め込む。最後に入れる砂糖は茱萸の実が埋まるくらいまで。
待つこと1週間。

なんだかシロップっぽくなってきたので、ダイソーで良い感じの瓶を購入して移してみました。

とりま、炭酸水で割る。
······スッッぱ
すっぱ味はアセロラ程度に弱まる。
しかし、妙に舌をピンポイントで刺激してくるのは相変わらずでした。この刺激がある限りイッキ飲みは不可能。
なんなんだこの刺激。
元凶はお前か?
ということで、私の調理スキルでは茱萸の実を美味しくいただくことはできませんでした。
あの謎の刺激さえなければ普通に美味しいのに。
あとで気付いたんですが、実の周りについてるグラニュー糖みたいなツブツブ。もしかしてアレが酸味の元凶なんじゃないかとフト思いました。
ネットでジャム作ってる方で、皮や実を丸ごと煮込まず汁だけ絞って濾してる方がいたので。
うーん。
いつかリベンジしたい気もしますが、しばらくはいいかな。。
今年は会社に茱萸の頂き物がございませんでしたので、次の機会に備えてレシピを調べておこうと思いました。
それではご機嫌よう。