自分の小さな「箱」から脱出
自分への裏切り
自分が他の人のためにすべきだと感じたことに背く行動を、自分への裏切りと呼ぶ。
いったん自分の感情に背くと、周りの世界を、自分への裏切りを正当化する視点から見るようになる。
周りの世界を自分を正当化する視点から見るようになると、現実を見る目がゆがめられる。
したがって、人は自分の感情に背いたときに、箱に入る。
ときが経つにつれ、いくつかの箱を自分の性格と見なすようになり、それを持ち歩くようになる。
自分が箱の中にいることによって、他の人たちも箱の中に入れてしまう。
箱の中にいると、互いに相手を手ひどく扱い、互いに自分を正当化する。共謀して、互いに箱の中にいる口実を与えあう。
箱の中にいるときに、しても無駄なこと
相手を変えようとすること
相手と全力で張り合うこと
その状況から離れること
コミュニケーションを取ろうとすること
新しいテクニックを使おうとすること
自分の行動を変えようとすること
知っておくべきこと
自分への裏切りは、自己欺瞞ヘ、さらには箱へとつながっていく。
箱の中にいると、業績向上に気持ちを集中することができなくなる。
自分が人にどのよな影響を及ぼすか、成功できるかどうかは、すべて箱の外に出ているか否かにかかっている。
他の人々に抵抗するのをやめたとき、箱の外に出ることができる。
知ったことに即して生きること
完璧であろうと思うな。よりよくなろうと思え。
すでにそのことを知っている人以外には、箱などの言葉を使うな。自分自身の生活に、原則を活かせ。
他の人々の箱を見つけようとするのではなく、自分の箱を探せ。
箱の中に入っているといって他人を責めるな。自分自身が箱の外に留まるようにしろ。
自分が箱の中にいることがわかっても、あきらめるな。努力を続けろ。
自分が箱の中にいた場合、箱の中にいたということを否定するな。謝ったうえで、更に前に進め。これから先、もっと他の人の役に立つよう努力をしろ。
他の人が間違ったことをしているという点に注目するのではなく、どのような正しいことをすればその人に手を貸せるかを、よく考えろ。
他の人々が手を貸してくれるかどうかを気に病むのはやめろ。自分が他の人に力を貸せているかどうかに気をつけろ。