34.辞めレディだから気づけたこと
体裁上ではなくノンアダルトチャットレディの完全体でした、私。
それでも1年半、チャットレディを続けられたのはひとえに常連の方とリピーターの方がいてくださったおかげとしか言いようがないのです。
収入が発生するのだから、あの1年半は紛れもなく仕事をしていた時間でした。だけど、私は嫌なものは嫌な性格。演技と愛想はまったくできません。
私自身が「話していて楽しい♩」とほんとに思える方としか話していませんでした。だからノンストレス、のはずでした。
今年の7月12日、1年半続けたノンアダルトチャットレディを卒業し、別の事業で独立し4ヶ月と少しが経ちました。
卒業した日から1週間、目覚まし時計をかけずに過ごしたんですが……
寝る間を削ってチャットに時間を割かなければならない人気レディではありませんでしたので、当時も睡眠時間は確保していたつもりでした。しかし、チャットレディを卒業後は寝ても寝ても眠れてしまう。夢を見ることもなく海底にしずんだみたいに静かにただひたすらに眠れました。
「ノンストレス」でチャットレディをしていたと思っていたけれど、実はストレスに鈍感になるくらい「麻痺」していたのかしら? と、ふと原因を探したくなりました。
チャットレディのプロフィールによくある「さみしいから」「夫が相手をしてくれないから」なんて文言は99.9%セールス文句。大人だもの、みんな分かったうえで、そのウソに乗っかって遊んでいますよね。
そう、チャットレディが本業であれ副業であれそこに居る理由は、働かざるをえない事情があるからです。もちろん私もそうでした。
チャットレディは仕事をするために、管理画面にIDとPWを入力してログインをします。※私はパソコンログインだったので、そのていで話します
ログインをするとまず目の前に、現在保有のポイント数(未精算ポイント数)が \ドドン/と飛び込んできます。それ以外には
目標設定金額
それに対する不足ポイント数
それを満たすための必要オンライン時間
何人の会員さんに「お気に入り」として支持されているか
「いいね ※またはそれに準ずるもの」がどのくらいついているか
など、あらゆる「評価」をあらわす数字が目に入ります。ログインするたびに毎日数字が突きつけられる。これって殆どのチャットレディにとってかなりのストレスになっているだろうと辞めたからこそ思いました。
「お気に入り数」や「いいね数」などは自己肯定感の高い私にとっては正直どうでもいい数字でした。ライブチャットを本業/副業とわず仕事にしている人にとっては『現在保有のポイント数(未精算ポイント数)』つまり『現在の稼ぎ』が毎日突きつけられるってかなりキツイんじゃないかと思います。
少なくとも私にとっては、かなりのストレスになっていたようで、このストレスから解放されただけでも、チャットレディを卒業して本当に良かったと思います。
もちろん独立して4ヶ月と少し、本当に本当に本当に大変でしたし、「チャットレディを卒業するの……早かったかも?」と何度も思いました。笑
それでも、どれだけ苦しくてももうあのストレスの多い世界には戻りたくないと必死で頑張って、8組の常連のお客様に恵まれ、やっとやっとプラス3万円の利益が出ました。愛犬の通院費や治療費にすぐ消えましたけど💦
チャットレディをやってよかったと思ってます。偽りなく。
ノンアダルトを貫いたからそう思うのかもしれないけど、少なくとも私は、今も当時の常連の方と金銭の発生しないお友達付き合いが続いていて、仕事の相談に乗っていただいたり落ち込んだ時に励ましてもらったり人生の先輩として助言金言をちょうだいしたり……チャットレディをしていなければ結ばれなかった縁に心から感謝しています。
だけど、それでももうあの世界には絶対に戻りたくはないです。ライブチャットというビジネスモデルに否定はまったくないけれど「自分の存在がポイントや数字で異性から評価される」――私にとってはこれが耐え難く、とにかく嫌なことでした。
人生も半ばを過ぎてこれから先を見据えた時に、自律神経を壊しやすい私は「やりがいを感じられて、好きな仕事」をしたいと考えました。
約4か月前までの私は、脚本を書いたり企画構成を考える仕事が本業で、副業にノンアダルトチャットレディをしていたのですが、その2つともからきっぱり手を引いて「ゼロ」から独立をしました。
おかげでマジで大変だったけど 笑 不思議なもので、好きなことで独立をすると、悩みはストレスにならず、軌道修正にかわります。
経年が進むにつれいつの間にか乾いて干からびていたアイデアの泉に水が湧きはじめ「こうしてみようかな? ああしてみようかな?」と思考が活性化して、大変ななかにいつもわくわくが中心にいます。
チャットレディという経験をしていなければ、このわくわくは味わえなかったと思うから、やっぱりチャットレディをやってよかったです。
ほんの時々、あの懐かしい顔に会えたら……と、連絡先の交換をしなかったかつての常連の方々を思い出すこともあるけれど、記憶に蓋をして美しくラッピングをしてSWEET MEMORIESとして永遠に仕舞ったままでいたいと思います。
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