チャットレディが忘れられない人｜椅子を操りし者
チャットレディを副業にして1年半が経ち、来る7月12日に卒業する。新人チャットレディの頃にノートにマメにつけていた日記をデジタル化しようと試みている最中だ――。
「黒い茶筒のようなペニスを見せつけられて悲鳴を上げた」
あぁ……。思い出とともにシュレッダーにかけて記憶というサーバーから丸ごと消し去りたい。気持ち悪くもどこか懐かしく――わたしもすっかりチャットレディに染まったものですね――手を止めどっしりと腰を下ろして日記を読みかえすと、数々の強烈な男性会員さんに出会ってきたのだなあと感慨深く、懐かしく。
“Mr.黒い茶筒”よりもインパクトが強かったといえば、やはりこの人を超える存在はいない。
キャスター半裸スケーター
↑
キャスター付きのこんな椅子に
上半身は着衣、下半身は脱衣
こんなポージングで腰掛け
↓
下半身の裏の裏を見せつけながら画面を右へ左へ、前へ後ろへ。縦横無尽にアイススケーターさながらに部屋を滑りまわる男性会員がいた。
たじろぐレディとキャスター半裸スケーター
下半身丸出しで大開脚という変な人を乗せたキャスター椅子が、しゅるるしゅるる、しゅーしゅーと唸りをあげて画角いっぱい転がっていく。
「なにやっとんなこの人は」
怖いけれど面白く、面白いけれど怖すぎる。
迫りくる大開脚と見知らぬ男の「＊」とペニスの裏側。
「なにを見せられているのか、私は……」
椅子ごと引っ繰り返ってしまえば、おそらくこの人は人生終わり（？）。経験に裏打ちされた匠の技か、それとも持ち前の運動神経の良さなのか。
死んだって顔は見せない
大開脚とその奥地はこれでもか！ と見せつけるのに、首から上はなぜか上手に画角外。
画面の右から左へ、左から右へ。横顔を見られる一瞬のチャンスはあるのだけど、滑りが速いことよりもキテレツすぎる動きに気を取られてしまって確認できず。
あの人は今も、新人マダムさんを相手に滑り散らかしているのでしょうか。もう二度と会わなくていいけれど、おそらく私は一生このかたを忘れはしない。※忘れたいけど
＼ご 案 内／
今後、こちらのnoteで発信していくコラムには有料記事を挟んでいきます。かつてWordPressで無料で配信していた記事をリライトし、さらに価値あるものにして配信したりもします。
物価高です。
中年女の一人暮らしです。
再婚予定はなし。
食い扶持はいくつも確保しなければ……なの！
Written by かつて友井だった者
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thanks! TOPImage by Caleb Woods
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