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Asana FY22 Q2 決算内容分析

「なんかいいチャートしているなぁ。」と思っていたAsana。
調べないうちに決算を迎え、昨日は好決算で株価爆上げでした。
だから気になった時に調べないといけないのに。。
重い腰を上げて調べてみました。

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Asanaとは

Asanaは、ワークマネジメントツールである。 共にFacebook社員の生産性向上に関わった、共同創業者のDustin Moskovitzと元エンジニアのJustin Rosensteinが2008年に創設した。(ウィキペディア)

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プロジェクトとタスクを一元管理できる、究極のワークマネジメントツール
チームに合わせて管理方法のカスタマイズが可能。Asana の「ワークグラフ」データモデルなら、チーム全体で締切厳守と目標達成が簡単になります。(サービスサイトより)

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私もプロマネをやる時にメンバーとの情報共有にストレスに感じることもあったから、確かに便利そうと思いました。色々なサービスとAPI連携もできます。詳しくはサービスサイトをご覧ください。

FY22 Q2 決算結果

<結果>
EPS:○ 実績:▲0.23 コンセンサス:▲0.2624
売上:○ 実績:89.5M コンセンサス:82.28M
<ガイダンス>
EPS(Q3):○ 新ガイダンス:▲0.27〜▲0.26 コンセンサス:▲0.28
売上(Q3):○ 新ガイダンス:93〜94M コンセンサス:86.72M
売上(通期):○ 新ガイダンス:357〜359M コンセンサス:338.81M

特別大きなインパクトは受けませんが、全てOKの良い決算でした。

売上、売上成長率

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FY22の通期売上ガイダンスの中位を取ると年間売上390億円程度です。日本企業だと白洋舎が(FY20)391億円でした。なんだか分かった様な、分からない様な。。
売上成長率72%とグイグイ勢いを増してきています。こういったところ評価されているのかもしれません。
が、Q3の売上ガイダンスの中位でプロットすると売上成長率が59%に急減することが分かります。どんな理由があるのか気になるところです。
カンファレンスコールでこの辺りのことを語ってくれることを期待していましたが、残念ながら明確な答えはありませんでした。
一応、カンファレンスコールまとめは下記です。

ユーザー数

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ユーザー数は増えてはいるのですが、売上成長率が70%を超えているのと比較すると、ユーザー数成長率が30%なのでやや低い印象です。となると、おそらく一人当たりの売上が大きく伸びているのだと思われます。
ユーザー数を増やすよりもカスタマーサクセスに注力をしているのかもしれません。この手のサービスは他にも多くある(Trello/アトラシアン Wrike/Wrike 等)ので、5Force分析でいう「代替えの脅威」が強いと思われます。一度離れたユーザーを再度顧客化するのは難しいことですので、CS重視の戦略なのだとしたら、私はとても良いと思います。そして、良いレピュテーションとCS体制を構築してから一気に拡大、というのが良いかと思います。
カンファレンスコールでもここは色々と突っ込まれていましたので、ご興味ある方は別記事をこらんください。

売上継続率(NRR)

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NRRは小売業でいうところの既存店売上高の様なものだと思います。118%で既存客がサービスに満足し、より多く利用していることが伺えますので、とても良い傾向です。

営業利益と営業利益率

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まだ赤字を掘っているところです。
これをどこまで続けていくのか、長期投資をするなら気になります。。。

Rule of 40

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SaaSの40%ルールとは、SaaS企業の売上高の成長率と営業利益率の値が40%超えると健全な企業という考え方になります。

「Rule of 40 = 売上成長率 + 営業利益率」で計算をします。
こちらは40にはまだ到達していません。
しかし、この1年でV字回復してきているので、今後を注視したいですね。

Magic Number

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Magic Number とは、ビジネスの収益獲得に向けてキャンペーン施策や営業にかかったコストの回収度合い(回収率)の計測値です。Magic Numberは、企業の MRR や ARR から販売効率を判断するための指標になります。

上記ページに記載されているMagic Numberの判断基準は下記の通りだそうです。

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コロナ前は「0.75」を超え、効率的なマーケティングができていましたが、その後は効率が落ちたことがわかります。FY22 Q2で「0.98」と大きく改善しました。売上成長率の躍進と相関性があるのでしょうか?
やはりこの点もカンファレンスコールで突っ込まれていました。
今後も要チェックです。

まとめ

NRRと売上成長率が高いレベルを維持しています。
しかし、まだ「(赤字を)掘っている」段階ですので、どの様な戦略で、いつ頃に利益を出してくるのか?という成長戦略が気になります。

Q3決算の見どころ

Asanaが今後も長期的に継続できる、と信頼できる様になるには、
①市場もニーズも強いこと
②マーケティング効率が高いこと
この2つをクリアできるかどうかがポイントだと思います。

ということでQ3では、
①売上成長率が58%を超えられるか?もし下回った時の理由は何か?
②Magic Number を高められるか?(CrowdStrikeなんかは1.2〜1.6を維持しています)
この2点を要チェックかと!!

読んでいただいてありがとうございます。
ではでは!

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