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2024年7月の記事一覧
五十音で始める愛の詩 『絵描きさん』
「絵描きさん」
そう呼ばれることを少し嫌っている君。
「絵描きというのは行為であって、固有名詞じゃない気がする」という君の持論を「それってやっぱり絵描きさんらしい屁理屈」と僕がからかうと、君は「いじわる」といって頬を膨らます。
そんな君が好きだから、僕は「絵描きさん」と呼ぶのをやめられないんだよ。
五十音で始める愛の詩 『海の見えるレストランにて』
「海の見えるレストランで食事しませんか?」と、あなたに誘われましたね。
「正しくは、海の見えるテラス席があるレストランと言うべきなのですが」と、あなたは続けて言います。この、実にまじめなところがあなたらしくと、思い出しながら、いまも同じレストランで一緒に食事しています。
そして、これからも、時々、こうして二人でこのレストランで食事をするのでしょうね。お互い大好きな者同士でね。