創作は何のために、物語は何のために。
※この記事は台本ではありません。
以前、質問箱にこんな質問が来ていた。
「物語は何のためにあるのですか」
私は
「読む人に夢と生きる希望を与えるためです」
と、答えた(かすかな記憶によれば)。
物書きを始めて、2年。
お仕事も受けて、1年。
「私って、ホント三流」
書きたいものが書けなくて、全然面白くない。
自分の作品に対する率直な感想。
だから今日は勉強をした。
憧れの人々の作風・スタイル・ことばを研究して、
何のために創作するのか?という根本的な問題にまで、自問するに至った。
不易流行。
私の座右の銘。
のくせに、全然できていなかった。
悔しかった。
情けなかった。
「何のために創作するのか?」
「私が生きるため」
他人のためじゃない。
それだけが答えだった。
ちゃんとやればできるのに。
変わることが怖くて動けなかった。
人気になるのを避けているのも、そのせい。
『今度こそうまくいくんだろうな?』
私の中の悪魔が話しかけてくる。
沢山失敗してきた。
痛い目に遭ってきた。
死ぬほど怖かった。
何回も何回も何回も失敗した……!
涙が胸の底に落ちて波紋が広がった。
明るい未来のために。
幸せのために。
そう、すべては幸せを知るために――。
なんと今日は勉強の成果もあってか、やっと、
やっと、自分の身に着けたい作品スタイルを見つけ出した。
いつか問われた「あなたの作品のテーマは?」
もうじきその答えが出せる。
私が解き放ちたい想いは、
創りたい世界は――……
ホラー、SF。
それはジャンルだ。
もっと細かく、極めたい分野が決まった(みんなにはまだ秘密である)。
心に傘を差して、また少しずつ塔をのぼっていく。
いつかみる、そこはかとなく美しい景色のために。