Laravel × Docker ローカル環境構築

あ～、プログラミング 勉強しよ って思っても、そもそものコーディングするためのローカル環境構築って意味わからん！

今回は 王道中の王道 PHPのフレームワーク Laravel 環境をDockerを使用して構築していきます。

前提

・Docker Desktop はインストールして、起動している状態。
　(こちら からインストールできるよ)
・PCはWindows

①プロジェクトディレクトリの準備

プロジェクトを管理するディレクトリを作成します。
PC内のどこでもOK!

コマンドプロンプトを開いて下記を実行します。

cd (任意の場所)
mkdir TalkBoard-back
cd TalkBoard-back

②必要なファイルの準備

ディレクトリ内に4つのファイルを用意して進めます。

• docker-compose.yml

• Dockerfile

• nginx.conf

• php.ini

docker-compose.yml 

services:
  app:
    build:
      context: .
    container_name: talkboard_app
    volumes:
      - .:/var/www/html
    working_dir: /var/www/html
    ports:
      - "8000:80"
    environment:
      - APP_PORT=8000
    depends_on:
      - db

  db:
    image: mysql:8.0
    container_name: talkboard_db
    restart: always
    environment:
      MYSQL_ROOT_PASSWORD: root
      MYSQL_DATABASE: laravel
      MYSQL_USER: laravel
      MYSQL_PASSWORD: password
    ports:
      - "3306:3306"
    volumes:
      - dbdata:/var/lib/mysql

  nginx:
    image: nginx:latest
    container_name: talkboard_nginx
    volumes:
      - ./nginx.conf:/etc/nginx/conf.d/default.conf
      - .:/var/www/html
    ports:
      - "8080:80"
    depends_on:
      - app

volumes:
  dbdata:

Dockerfile

FROM php:8.2-fpm

# 必要なパッケージをインストール
RUN apt-get update && apt-get install -y \
    zip unzip curl libpng-dev libonig-dev libxml2-dev \
    && docker-php-ext-install pdo_mysql mbstring gd

# Composer をインストール
COPY --from=composer:latest /usr/bin/composer /usr/bin/composer

# 作業ディレクトリを設定
WORKDIR /var/www/html

nginx.conf

server {
    listen 80;

    server_name localhost;

    root /var/www/html/public;

    index index.php index.html;

    location / {
        try_files $uri $uri/ /index.php?$query_string;
    }

    location ~ \.php$ {
        include fastcgi_params;
        fastcgi_pass app:9000;
        fastcgi_index index.php;
        fastcgi_param SCRIPT_FILENAME $document_root$fastcgi_script_name;
    }

    location ~ /\.ht {
        deny all;
    }
}

php.ini

memory_limit = 256M
upload_max_filesize = 64M
post_max_size = 64M
max_execution_time = 300
display_errors = On
display_startup_errors = On
error_reporting = E_ALL

③Laravelインストール

コンテナを起動してLaravelプロジェクトを作成します。

コマンドプロンプトで下記を実行！

docker-compose up -d

docker exec -it talkboard_app bash
composer create-project --prefer-dist laravel/laravel .

④権限の設定

現段階で http://localhost:8080 にアクセスすると「権限がどうたらこうたら～～～」みたいなエラー画面になると思うのでファイルの権限を修正します。

コマンドプロンプトで下記を実行！

chmod -R 775 storage bootstrap/cache
chown -R www-data:www-data .

④コンテナ再起動

コンテナを再起動し、ブラウザで http://localhost:8080 にアクセスします。

コマンドプロンプトで下記を実行！

docker-compose down
docker-compose up -d

ウェルカムページが表示されれば成功！！

★追記

各ファイルの役割と効果について

docker-compose.yml

• 概要: Docker Composeを使用して複数のコンテナを一括で定義・管理する設定ファイルです。

• 役割: Laravelアプリケーション（PHP-FPM）、MySQLデータベース、Nginx（Webサーバー）の各サービスを設定します。

• 効果: サービス間の連携（例: PHPとMySQLの通信）やボリューム（データ永続化）の設定を簡単に行えます。

• 例:

  • PHPアプリケーション用のコンテナ定義

  • データベースの環境変数設定（ユーザー名、パスワードなど）

  • Nginxを介したリクエストのルーティング

---

Dockerfile

• 概要: アプリケーションを動作させる環境（コンテナ）を構築するための設定ファイルです。

• 役割: PHP環境を構築し、Laravelを動作させるのに必要な拡張機能やツールをインストールします。

• 効果: Laravelの依存関係を満たすPHP環境をカスタマイズして構築できます。

• 例:

  • pdo_mysql や mbstring のようなPHP拡張機能のインストール

  • Composer（PHPの依存関係管理ツール）のセットアップ

  • 作業ディレクトリ（Laravelのソースコード配置場所）の設定

---

nginx.conf

• 概要: Nginx（Webサーバー）の設定ファイルです。

• 役割: HTTPリクエストを適切に処理し、PHP-FPM（Laravelアプリケーション）に転送します。

• 効果: Laravelのルーティングを動作させるための設定を行います。

• 例:

  • / へのリクエストを index.php に転送する

  • 静的ファイル（CSSやJS）を直接提供する

  • セキュリティ設定（.htファイルへのアクセス禁止など）

---

php.ini

• 概要: PHPの動作設定を記述するファイルです。

• 役割: Laravelアプリケーションに必要なPHPの設定（メモリ制限、エラー表示など）を調整します。

• 効果: Laravelが適切に動作し、デバッグやパフォーマンスを向上させる環境を整備します。

• 例:

  • memory_limit の拡張（メモリ不足エラー防止）

  • display_errors をオンにして開発時のエラーメッセージを表示

  • ファイルアップロードサイズの設定（upload_max_filesize）

---