圏央道厚木スマートインター開通と厚木PA
令和2年9月26日、圏央道の神奈川県区間に、また新たなスマートインターが開設された。
圏央厚木ICの北側1.5kmにある厚木PAに直結された、PA接続型のインターで、内回り外回り方向のフルインターで、市道の堤防道路に接続する。
NEXCO中日本と厚木市が共同出資にて建設されており、一応周辺道路の混雑緩和とあるが、1.5kmしか離れておらず、市道に接続となっているところが、本質的な理由が分からないところである。
厚木市の活性化が目的として開発されたもので、ひとつ近年のエリアでこのPAに開設されていないものがある。それが、一般道からもアクセスできる駐車場及びぷらっとパークであるが、敷地の都合及び不正駐車防止からなのかは不明なところである。
また、スマートインター設置の費用詳細については未調査ではあるが、付近には道の駅も存在しないことから、地域活性化のためなら道の駅設置費用に回した方が効果はあったのではと思う。
さらに付属のPAについても開設当時から姿を消したもの。フードコートからいつのまにかB級グルメが姿を消している。
厚木PAが出来た当時、世間はB級グルメが大流行し、厚木市のシロッコホルモンが首位に輝き、全国B級グルメフェスタが開かれたことから、同PAにB級グルメが設置されたと思われ、路線は違えど近接する海老名SAは日本最大級のエリアではあるものの、実用的なデパ地下要素であるため、差別化として魅力的だったと思われる。
しかし、埼玉県内の菖蒲PAについては、圏央道の中間のエリアということからハブ(空港用語で用いられる交通の要衝の意味)ことから、全路線エリアのお土産が揃うことで魅力があることから、交通要衝の厚木から抜いたことは魅力低下につながるのではないかと思う。
また、主題に戻るが、スマートインター本体については前途の通り標識についてもかなりコンパクトではあるものの、標識表示の簡略化や、不完全ラウンドアバウトなど、誤進入に至らないか不安要素はあるが、これは後に改良されると予想する。
余談ではあるが、笹子トンネル天井板落下事故の経験からNEXCO中日本は慎重になったと見えて、小型縦型標識全てに落下防止ワイヤーが設置されていた。
最後に、厚木スマートインターが開通し、周辺の交通渋滞が解消されるかと聞かれたら否かと思う。なぜなら、海老名インターこそ相模川の東岸にあるが、以北は西側で橋が少ないことから、交通の集中は避けられないと思うし、解決としては圏央厚木インターと相模川を結ぶ橋梁の完成が待たれる。
いずれにせよ、厚木地区は短期間の間に新東名や圏央道が接続したこともあり、周辺部に大手物流倉庫が一気に進出したことから、インフラが完全に追いついてないだけであると思うので、これからのインフラ整備に期待したいところである。
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