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えのぐ ワンマンLIVE2020 -次章- 2日目レポート

前日の8月8日に引き続きヒュリークホール東京(有楽町)にて、VRアイドルえのぐ(鈴木あんず、白藤環、日向奈央、夏目ハル)のライブ『ワンマンLIVE2020 -次章-』の2日目が開催された。
1日目のレポートはコチラをどうぞ。

2日目の目玉はなんと言っても全編生バンド演奏によるバンドアレンジだ。私はバンドミュージックが好きなので、好きなえのぐの楽曲だけでも100倍楽しいのに、好きなバンドアレンジされてさらに100倍楽しい、もうこれは1億倍楽しいに違いない!ということで、2日目が生バンド演奏と決まった時からこの日を(この日も)首を長くして待っていた。
バンドメンバーはライブ前にHPに公開されていたので事前に調べていた。
今回のえのぐバンドはこの方々だ。
Dr.タイヘイ、Gt.香取真人、Ba.越智俊介、Key.岡島沙予(敬称略)
特に驚いたのはDr.のタイヘイさん。タイヘイさんは花譜のワンマンライブの『不可解』および『不可解(再)』にDr.で参加しており、Vの音楽好きとして個人的にもとても楽しみにしていた。

ということで、ライブの全体の感想なのだが・・・・とにかく最高だった。1日目も良かったのだが2日目はそれを超えてきて、本当に本当に驚いた。
1日目はアイドルとしての『えのぐ』を、2日目はアーティストとしての『えのぐ』を見ることができた気がした。だいぶ日が経ってしまったが、2日目のライブのレポートをお届けしたい。

2日目のセットリストはコチラ。

 OP e☆Jump!→Dream!!アレンジ
1.絵空事
2.ギザギザコミュニケーション
 MC①(バンド演奏すごくね)
3.e☆Jump!→Dream!!
4.ショートカットでよろしく!
5.常夏パーティタイム
 MC②(バンド演奏の感想2と夏目ハルの煽り)
6.Welcome to Live
7.午前0時のプリンセス
8.YeLL for Dear
 MC③(換気タイム&練習頑張った)
9.無敵のヒーロー
10.Brand new stage
11.Original Color Girls!!!!
 MC④(Original Color Girls!!!!のMVの話)
12.ハートのペンキ
13.えのぐ
14.栞
 アンコール
 1stアルバム制作決定特別動画
 MC⑤(アルバムに関して)
15.It's 笑 time!
16.Colors

全16曲そのうち新曲が1曲。前日に4曲の新曲を含む14曲の公演を終えた矢先の新曲に会場・配信ともに衝撃を受けていたのが印象的である。

 OP e☆Jump!→Dream!!アレンジ
1.絵空事
2.ギザギザコミュニケーション

バンドメンバーがモニタ上の楽器に入場する中、OPは前日と同じくe☆Jump!→Dream!!アレンジであった。
そこからの1曲目は『絵空事』だ。えのぐの曲の中でロックナンバーと言えばこれだろう。『絵空事』は前日も聞いたが、全く異なる楽曲に聞こえるぐらい生音の疾走感と音圧が全身を包み込み、会場のボルテージが一気に上がっていくのを感じた。

1!2!3!4!5Gー!」という開幕の歌詞で始まったのはバンドアレンジされた『ギザギザコミュニケーション』。2番Aメロの歌詞にある通りのバンドの『ゴリゴリの音』に前日の歌い方とガラっと変わった、がなりを入れたえのぐの歌声が最高に気持ちが良かった。

 MC①(バンド演奏すごくね)
3.e☆Jump!→Dream!!
4.ショートカットでよろしく!
5.常夏パーティタイム

バンドサウンドに興奮するMCを終えての3曲目は『e☆Jump!→Dream!!』。ドラムの音が一際目立ったこの曲は、より一層スピード感を増して聞こえた気がした。『楽しい』に『激しさ」が伝わって会場の熱量はすでに最高潮だった。

続いて1日目には歌われなかたった『ショートカットでよろしく!』。恋愛における女の子のヤキモキした想いを綴ったこの曲も自然と体が揺れるぐらいにカッコよくアレンジされた。間奏では特徴的なフレーズである「Hey!Hey!Fu-Fu-!!」の代わりに会場では手拍子でコール&レスポンスをした。

4曲目終了後すぐさま流れたのは、ライブ用特殊前奏ver.の『常夏パーティタイム』。夏の思い出を感じさせるオルゴールの普段のイントロも好きだけど、海岸線をオープンカーで走っているような熱さと爽やかさを感じさせるこのイントロも好き。普段はおっとりしている夏目ハルがサビ前に「最高の夏だー!!!」と叫んだのが7月生まれの夏女らしくて印象的だった。

 MC②(バンド演奏の感想2と夏目ハルの煽り)
6.Welcome to Live
7.午前0時のプリンセス
8.YeLL for Dear

夏目ハルの「皆さんも熱くなっていますかー!!!」の煽りから、1日目に初披露した『Welcome to Live』が始まった。1日目のこの曲の印象は、聞いてる人に寄り添って応援しているイメージだったが、バンドアレンジでは『えのぐが心の応援団』と言わんばかりに全力の声で背中を押してくれているようだった。

アウトロが流れる中、白藤環と日向奈央が会場から消え、同じく前日に初披露した鈴木あんずと夏目ハルのユニット曲『午前0時のプリンセス』が歌われた。心が跳ねるような、よりポップになったアレンジと間奏でのギターソロが印象的だった。アウトロの4人でのぱっしゅわっぱっぱっしゅわっぱっが可愛いくて一生見ていたい(語彙力)。

8曲目はもう一つのえのぐの応援歌『YeLL for Dear』。1日目では名前を呼ぶコールがなかったからどうしたのかと思ったけど、2日目ではコールを披露した。名前が呼ばれてるメンバーの色に順番にサイリウムを変えているのがとても綺麗であった。サイリウムの早替えできるえのぐみマジ鍛えられてる。個人的な感想で申し訳ないが、「もう一人震えないで」の日向奈央の歌い方が好きだ。

 MC③(換気タイム)
9.無敵のヒーロー
10.Brand new stage
11.Original Color Girls!!!!

換気タイムを挟んでの9曲目は、1日目初披露の白藤環と日向奈央のユニット曲『無敵のヒーロー』だ。元々バンドサウンドであるこの曲は生バンド演奏が映えること映えること。2人の「ギターカモーン!!!」の声とともに流れたギターソロがバチバチに決まっていた。白藤環と日向奈央のエアギターも可愛かった。バンド演奏と2人のテンションが相乗効果で高まっていくのを目の当たりにした。

10曲目は『Brand new stage』。1日目に夏目ハルは「とびきりの ライブにしようね!」とアドリブで歌ったのを、2日目は「とびきりのライブになったよっ!!」と眩しい笑顔と綺麗なジャンプに目を奪われた。本当にライブが楽しいんだっていうのが伝わってきた。

1日目に披露した新曲の『Original Color Girls!!!!』。バンドの音が加わってメロディ自体がさらに跳ねるように聞こえる上に、そこにえのぐの可愛らしいダンスが加わって見ているだけで楽しい。心の底からコールしたいと思う曲。レポートの癖に繰り返し書いてしまい申し訳ないが、キノシタさんの楽曲は女の子の可愛さがたっぷりと詰まっている

 MC④(Original Color Girls!!!!のMVの話)
12.ハートのペンキ
13.えのぐ
14.栞

1日目に歌われなかったえのぐのメジーデビュー曲『ハートのペンキ』。遠距離恋愛の機微を表現した王道アイドルソングもバンドアレンジされると様変わり。主旋律のギターがとても良かった。今回のライブで最も印象が変わった曲の一つではないだろうか?この曲のアレンジを聞くためだけに音源として欲しい

続く『えのぐ』は歌謡曲に近いメロディなので、バンドアレンジが見事にハマっていた。イントロの哀愁漂うキーボードソロで曲に引き込まれ、4人の歌唱も含めて楽曲をじっくり聞いてしまった。間奏のギターソロとえのぐのカノンが決まってるので、必聴必見である。

しっとりと曲を聞かせくれた後に最後の1曲として歌われたのは『』だ。元々のバンドサウンドに生演奏が加わることで音に厚みが生まれたところにえのぐのこの曲に対する想いが加わって、素晴らしいパフォーマンスに感動した。アンコール前のラストを飾るにふさわしい1曲だった。

アンコール
 1stアルバム制作決定特別動画
 MC⑤(アルバムに関して)
15.It's 笑 time!
16.Colors

えのぐの4人がステージ上から姿を消すと、1日目と同じように会場では手拍子でのアンコールが、配信では色とりどりコメントが流れた。ほどなくしてスクリーンに投影された映像は、2018年5月の『えのぐ』から始まったオリジナル曲の軌跡。今思うととても短い時間の動画であったが、曲名が流れるたびにその当時の映像と記憶がフラッシュバックし、懐かしい気持ちとともに当時のえのぐとの思い出が想起された。
そして、2020.9ーーーーーーー

『えのぐ1stアルバム発売決定!!』

の文字が現れた。

この場を借りて言わせていただくが、えのぐ、本当におめでとう!!

僕も含めて語るのは恐縮だけど、現地で見てた人達はよく声を出さなかったと思う。えのぐ、岩本町芸能社スタッフ、会場スタッフの努力を無駄にせず、ライブのレギュレーションを遵守し続けたのは素直に凄い。

アルバム発売決定に関してノンバーの喜びの声を簡単にまとめる。
夏目ハルは自己紹介動画で「アルバム出したいです!」とえのぐの活動の目標を言た過去の自分にアルバムが出ることを伝えたいと嬉しそうに語った。
白藤環はオリジナル曲もないあんたま時代の活動を振り返りながら、ライブができることアルバムが出せることを「えのぐは本当に人に恵まれたなって思ってて」と感謝を伝えた。
日向奈央は『ハートのペンキ』以降、配信でしか曲が出ていない中で自分たちの新しいCD(しかもアルバム)が発売されることを興奮しながら話し、好きなアーティストや好きな曲のCDを今でも購入している音楽好きの彼女らしい一面を見せた。
鈴木あんずは自分たちの大切で大好きな曲が増え、その集大成第一弾がアルバムという形として出ることの感動を涙ながらに語り、「これからも私たちえのぐについてきてください。頑張ります!」とその先の未来を感じさせる言葉でMCを締めた。

アンコール1曲目。まさかの5つ目の新曲『It's 笑 time!』。心の底から驚いた。このライブが始まる前には、せっかくのバンド生演奏だから2日目にも新曲はあるだろうと予想していたけど、1日目に新曲を4曲も披露したら「2日目に新曲があるわけない」と高を括っていた。『It's 笑 time!』はダンサブルでファンキーな90年代のJ-popという印象を持った。ラップあり、コミカルなダンスあり、ベースとギターがカッコいい、色々詰まりに詰まったまさにお祭りのような曲。
ただ、この曲の歌詞をじっくり聞くと、昨今の暗い時代を笑って吹き飛ばすという強いメッセージが込められている。このメッセージを発信することは、コロナ禍によって優先順位が下がってしまったエンタメだからこそできることであり、『It's 笑 time!』は今のこの時代のこの瞬間でしか生まれない1曲であることを深く感じた。『It's 笑 time!』で受けた衝撃は、1999年の不景気・就職氷河期と言われていた時代に女性の明るい未来を歌ったモーニング娘。の『LOVEマシーン』を聴いた時と全く同じものだった。

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正真正銘の最後の曲は『Colors』。本来は1年4ヵ月前の1周年記念で歌われるはずだったこの曲が、半年前の2周年記念で初披露され、そしてこの日新衣装で再度歌われる。半年前や前日に聞いた時とは全く異なる印象に聞こえた。とにかく感動した。ワンマンライブー次章ーを締め括り、えのぐの次章を迎えるに相応しい1曲であった。

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ありがとうございました!」と、最後にえのぐはマイクを通さない生の声で感謝を伝え2日間に渡った『えのぐ ワンマンライブー次章ー』を締め括った。本当に本当に素晴らしいライブであった。えのぐのパフォーマンス、MC、バンド演奏、セトリ、どこをとっても最高であった。また、なによりもえのぐというアイドルが今を全力で生きて輝いている事に感動を覚えた。

えのぐ ワンマンライブー次章ー』は15日の23:59までニコニコ動画で購入することができる。冒頭2、3曲は無料で視聴できるので、少しでも興味がある人は見て欲しい。そして全編見て欲しい(本音)。

あと是非読んでいただきたいのは、PANORAさんの以下の記事。あんたま時代から彼女たちを観ていた筆者の熱の籠もった文章は、えのぐみが言いたい事の全てが詰まっており、読みながら「それ!」「わかる」と心の中で何度叫んだことか。

他にも、かねてからえのぐのファンを公言していたにじさんじの神田笑一さん、ドーラ様、シスター・クレアさんが、初めてえのぐのライブを観せたフミ様とともに感想会兼推し活をしていたので、興味があったら見て欲しい。

勿論、えのぐ本人達のライブ振り返り配信もライブ前やライブ中の裏話が聞けて面白く感動するので、こちらも見てくれたら嬉しい。

とても長くなってしまったが、これで2日目のライブレポートを終わりにしたい。1日目のレポートと合わせて乱文で申し訳ない。読んでくれた多くの方々、ありがとうございます。

そして、多くの感動をくれたえのぐに感謝を伝えたい。
えのぐ、ありがとう!!

2020.08.15
Kei_Waga(@k_waretuma

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