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春が来た

 日曜の朝は、9時半にフラメンコのレッスンでブレリアを踊り、それが終わると『Rebellbe(リベルベ)』のカウンターでパンとコーヒーの遅めの朝食をとる。それから中央図書館へと向かい、大学のリポートの作業にとりかかる。これが私の基本的な日曜の過ごし方です。長い人生、あれやこれやと何かしらに追われ続け、時には困惑したり耐え忍ぶこともあったけれど、今こうやって趣味に没頭できる贅沢な週末を手に入れることができたのは、私なりの一つの成果だと思ってます。でも成果って決して一人で手に入れられるものではないですよね。良くも悪くも出会った人たちに感謝だとつくづく思いますが、でもこの話はまた次の機会にでも書いてみます。

 さて、「春が来ました!」といっても、先々週の週末のこと。その日曜は、図書館を早めに切り上げ、大岡川の川沿いに連なって咲く満開の桜を見に行ってきました。花見の人で賑わう春を見るのは久しぶり、ようやく世間に活気が戻ってきたようです。
 桜といえば思い出されるのが子ども達の入学式です。満開のこの桜の木の下で初々しい姿を写真に収めなければと、お天気お姉さんの「今年の桜の開花は~~」の言葉に必死に耳を傾けたものです。新しいランドセルやパリッパリの制服を来て、カメラに向かって笑顔でピースサインをする姿をどれほど愛しく感じたものか。そんな彼ら彼女たちも、この季節を何度と繰り返し、そして満開とは言えずとも、それなりの生活を手に入れ、今や私とは異なる目で桜の木を見て何かを感じているでしょう。
子どもはいつだって満開であって欲しいと思っていた親心が、いつしか6分咲き程度が一番だと思うようになっていた。これも桜の木から得た教訓なのかもしれません。
 来年の桜は私に何を語りかけてくれるでしょう。緩やかな風になびく桜の枝を見ながら、思いを巡らせ、一人ふと、ほくそ笑んでみたりもする、春ですね。

 🌸黄金町のガード下でみつけたアートをご紹介します。昔の暗黒街が最近はアートに生まれ変わっているようです。のんびりとお茶を楽しめるカフェがあればいいのにな、って思いました。

素敵な絵が並んでいました。

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