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受験生対象:英語勉強法⑦語法はどう対策するか?

こんにちは。英語講師の土岐田 健太です。

今回は受験生の素朴な疑問です。

1. 「英文法・語法」は実は別物!?

「語法」って何をどうやって勉強すればいいですか?

という質問です。予備校のテキストも「文法・語法」って書かれていますが、受験生はおそらく文法と語法を同じと思っているのではないかと思います。

「品詞」「文型」「句と節(カタマリ)」の枠組みは英語の勉強における

「幹」を作ります。英語のルールの共通点を体系的にまとめたものが文法なので、まずは「幹」を作る英文法の学習が最優先です。そこに「時制」「比較」や「仮定法」を加えると、英語の仕組みの全体像が見えてきます。

一方で「語法」は「表現の個性」を扱う分野です。文法が木の幹にあたるとすれば、語法は枝葉にあたります。個別具体的な使い方も多いため、「英文法」の大きな枠組みを理解した後で取り組むのがセオリーです。

特に、英語の「動詞の使い方」は個性豊かです。英語の「品詞」「文型」「句と節」を攻略できたら、今度は積極的に語法を学んでいくことが必要になってきます。

2. 「語法」の勉強で普段からできることは?

僕の語法対策のアドバイス。それはシンプルです。

「英単語」を覚えるときに「動詞の語法」を押さえちゃおう!

というものです。語法で圧倒的に問われるのは「動詞の語法」ですから、単語集を覚えるときには、特に「動詞の使われ方」は「例文もチェック」しておくのが得策です。「動詞の使い方」は英語を使いこなす上で一番必要な知識ですから、動詞に関しては「使い方」を最初から意識して学習してください。

例えば

provide A with B「AにBを与える」
supply A with B
present A with B 
furnish A with B 
endow A with B

これらは同じように"動詞+A with B"の形をとるものに「パターン化」できます。大学受験に出る語法は、「良心的」です。読み書きをする上で「整理しやすい」ものを中心に出題されます!

2. おススメの参考書は?

僕のおススメの参考書は2冊、調べ学習のおススメが1冊あります。

1冊目は関 正生先生の

『世界一わかりやすい英文法・語法の特別講座』です。


「文法・語法」を納得して理解しながら進めたい!

という受験生向きです。

この本は英文法の解説を詳しく行い、語法対策まで踏み込んでいます。パターン化が面白いほど綺麗にまとまっている点も優れた点です。関先生の参考書は「納得しながら進められる工夫」が詰まっており、この本は英語が苦手だけど得点源にしたい生徒にオススメしています!

いわゆる文法の問題集といえば、解説がアッサリして「納得できない」ものが多いものです。しかし、この本ならば受験生は「なぜそうなるのか?」がわかり、英語の学習効率を大幅に高めることができるでしょう。

次に『ポケット英文法』です。


斎藤健一先生と岡崎修平先生の共著です。

「説明はアッサリでOK」「網羅されたリストをシンプルに覚えたい」

という受験生に向いています。

タイトルには英文法とありますが、巻末では大学入試の参考書の中でも「語法研究」が徹底されています。僕の中では「隠れた名著」にカウントしていて、一気に大量に注文(30冊以上)して自分の塾で採用しています。また弊社の「若手」「テキスト作成」の研修資料としても採用し、希望する若手には図書を配布もしています。「時間がない受験生」がサクッと覚えていくのには最適なリストです。網羅性が重視されているので、語法を完璧に仕上げたいならばおススメの1冊に仕上がっています。

3. 自宅学習を制する受験生とは?

文法や語法を調べる際に手元に置きたい「総合英語」の参考書は

こちらです。『ジーニアス総合英語』で、この本は「調べ学習」におススメです。

「自宅学習を制する」コツは「質問を自己解決する力」です。

この「総合英語」の参考書があれば、9割の質問は自力で解決できるでしょう。最新の英文法・語法研究も反映されているのがおススメポイントで、学校の英語表現の授業との親和性も高いです。僕も学校の授業では一部採用しています。使い方はまた別の回で説明しますので、お楽しみに!

編集後記)以下興味のある方だけお読みください。僕の体験なのですが、中には参考になる人もいるかもしれないので。

僕は受験生の頃「質問のできないシャイなタイプ」でした。

質問できない以上は「調べる」学習を自分でやっていたのです。

当時は江川泰一郎先生の『英文法解説』をわからないことがあると熟読していましたね。特に無生物主語と名詞構文の解説を読んだ時は、震えました。ルールもそうですが、「訳文」がカッコいい!と唸ったのです。この感動は英語講師になったときにも「原点」として今の出来事のように覚えています。そのくらいスゴい本だったし、いつか本が書きたいと思ったのもこの本のおかげです!

いつしか文法・語法はクラスメイトから質問されるレベルに詳しくなりました。その秘密は「総合英語」の参考書だったのです。質問を自分で解決できたことで、今でも「本当に必要な質問」を見極める力が育まれた気がします。

そのあと、上智大学で「英文法・語法」の専門の先生の授業を受講したり、英文科学生同士で勉強会もしたりもしたのですが、『英文法解説』の支持率はすごかったですね。けっこう英文科生は受験生の頃も総合英語の参考書を読んでいる人が多く、中にはページ数も覚えている猛者もいました。

大学の先生も「自分で調べる学生」は育てたいと思っているはず。みなさんは将来大学で学問する準備の一つとして、「自力で調べる力」を今養ってみてください。とにかく、「調べ学習」ができると「自宅学習」は強い!

そこでぜひ「総合英語」は学校で使っているものでもいいのですが、英語力を大幅アップしたい受験生は今回おススメした『ジーニアス総合英語』をお供にしてくださいね!








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