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『土岐田のここからはじめる英文法ドリル』の著者公式/ オススメの使い方! 

こんにちは。Gakkenから『土岐田のここからはじめる英文法ドリル』が4月に発売されました。受験勉強の最初の1冊の入門書として活用して欲しい本です。

1. レベル感の確認

受験勉強をスタートしたいけれど、何から手をつけていいかわからないという人にオススメです。一般的な定番問題集にいきなり手を出してみたものの、「全然わからない」「身についている感じがしない」と悩む読者が実力をつけられる本になっています。つまり、定期テストで場当たり的に暗記して乗り切る学習ではなく、むしろ受験でも通用するような英文法学習をしていこうという本なのです。


高1や高2の生徒にとっては中学範囲のおさらいをしながら、高校範囲をしっかりと使えるレベルまで高めていくのに活用できます。「英語が苦手だ」という生徒が、「英語が得意科目に変わった」と言ってくれた方法をドリルにふんだんに使っています。ぜひチェックして欲しい1冊です。

英文法の基礎の基礎、品詞から徹底解説し、それを文型や句と節(カタマリ)に応用していくという英文法の軸に沿った本に仕上がっています。全部で50講あるうち、最初の品詞だけで10講分、文型だけで8講分割いているので、最初の解説とドリルから手厚く展開しています。中学範囲のおさらいからスタートしているので、英語が苦手な人でもスイスイ進めることができます。

さらに、「土岐田流英文法ガイド」では近年の共通テストや長文重視の入試でも「英文法が役立つ話」をじっくり伝えています。p. 10-16のカラーページで解説しているので、最初の心構えをしっかり理解した上でスタートしてみてください。

2. 推奨ペース、構成とオススメの使い方

この本に関しては1か月でモノにするのが現実的に良いプランだと思います。もし毎日1講のペースだと50日もかかってしまうので、できれば1日2講で25日~30日で完成が著者の正式なオススメペースです。修了判定テストの受験や復習期間も考えると、5日間はバッファーとして確保しておきたい日数です。

✎Step 1
左の講義ページで内容を理解します。それを例題の演習と解説の熟読を通して深めて行く流れです。ドリル系の本の中でも類書に比べ、このページもシンプルかつ適切な量で説明しています。

✎Step 2
右のドリルページで厳選された4択問題、和訳問題、整序英作文、英作文問題を解きます。和訳でインプットした英文が次第にアウトプットレベルになっていくのを体感してください。

✎Step 3 
自分の理解のあやふやな部分の自己分析と解き直し!このステップもかなり重要です。予備校で生徒を見ていると、間違えた問題だけ復習する人が多いのですが、解いた時点で理解があやふやな問題についてもしっかりと復習すべきです。解説も詳しく書いているので、複雑な英文は構文解析もチェックしながら理解を深めてください。

✎Step 4 
学習単元の例文のリピーティングをする!
音声に続いてリピートしてください。ダウンロードした音源は電車の移動時間、自宅での独学、教室での音読練習にも最適です。このリピーティングについては少しだけ想い出話を次の章で書きます。

✎Step 5
最後に修了判定模試(付録)の問題で定着を確認しましょう。解説ページでは単元のリンクがありますので、どの講を詳しく復習すべきかをチェックしてください。しっかり身についていればこの本は卒業、まだ復習すべき分野があれば2周目は弱点分野を中心に仕上げて行ってください。

3. 著者が高校生に戻ったらこう使う!~裏メニューのトレーニング法~

「知っている/ 理解できる」のと「身につけている/ 使いこなせる」の間には大きな差があります。高校生の時、英語が得意科目になったのは「英文法を徹底的に理解したこと」や「それを瞬時に使いこなせるようにリピーティングをした」ことが大きなきっかけになりました。高校時代、京都に英語の遠征に行ったことがあり、その時にかなり長い英語のスピーチを高2で経験しました。

当時話したのはアメリカの文化背景の話ですが、今でもスピーチは全てスラスラ言えます。そのくらいこの裏メニューは効果的です。

高校生の頃、受験する大学でライティング、スピーキング、リスニングなども必須でした。そんな多岐に渡る英語の入試だと「何が役立ったか?」と聞かれても、普通なら即答は難しいと思うのですが…、僕の場合答えは「英文法をしっかりと学んだ」からとハッキリ言えます。

第1志望は長文が8題出る時もありましたし、二次試験ではその場で読み上げられるリスニングの試験(人生で一番難しかったと感じたこともあり、のちにデビュー作がリスニング本になるという運命が決まる!)、ライティングや英語の面接(これがのちにライティングの本をたくさん書きたいという原動力になる!)もありました。今の入試や未来の入試に近い形をすでに体験していたこともありますが、高校時代まで日本国内で学んだ僕にとって一番の近道は間違いなく「英文法をしっかりと学び、それをひたすら声に出して練習した」ことでした。

さらに、練習を重ねてきたら、日本語を見て瞬時に英語に戻すトレーニングもしましたが、これはどうやらいい方法だったようです。のちに上智大学で英文科の恩師からベンジャミン・フランクリンも同じような学習法をしていたことを教わりました。さらに、アシスタントをしていた同時通訳の授業でもよく使われる方法だったので、「僕だけではなく、勉強のプロがやってきた方法なのか!」と妙に感動したのを覚えています。

学校で学んだ総合英語の教科書の巻末にある例文音読を通して、これらの試験で国内独学でも高得点を取ることができました。今も基礎トレとして、同じ方法を使って勉強することも多いです。実際、ここまでやった生徒はこの本のレベルの例文を使いこなして、大学入試でもぶっちぎりの実力をつけています。理解を伴った基本的な例文の習得は何よりも強い英語力の芯を作ってくれるのです。

そんな経験もあり、p. 118-137に音読用の例文をつけました。これは編集長と電話でディスカッションして決めたことです。実際に入試で高得点を取るためには英文の瞬時の理解力が必須です。普通のStepをこなすだけでも相当力はつきますが、裏メニューとしてこのnote限定の記事の「著者が高校生に戻ったらこう使う!」で紹介している例文音読と瞬時の英訳もこなしてみてください。英文が瞬時に理解でき、運用できる喜びと確固たる実力がつくことを約束します。

この本の基本メニューと裏メニューをこなして、成果が出たらぜひ何らかの形で伝えてください!編集部へのお便りもお待ちしています。


ここからはじめるドリルシリーズはGakkenより好評発売中!
このシリーズで一緒に書いた先生方の本と共に!



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