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浪人生の4月~5月の英語勉強法①

こんにちは。(株)トキタ代表取締役の土岐田 健太です。全国規模の映像授業の講師をしたり、語学書を書いたりしています。

今回は「浪人生」を対象に記事を書きます。

浪人生主体の予備校に2014年4月から2019年2月末まで飛行機通勤で出講しました。医学部や難関国立志望者が通う予備校の出講経験が長いため、今回の記事は主に「医学部受験生」や「国立大学志望者」が対象です。

◯盲点になりやすい「単語集」

「単語はテキストだけでカバーできますか?」という悩みは予備校生のよくある相談です。

ズバリ答えると

「単語集は親友にすべき」です。テキストだけではなく、「単語集」もやってください。

予備校で友達をつくることは必ずしも必要ではありません。(ベタベタすると目的を見失うため、意外と「孤独」で良いかなと思います。)

しかし、「単語集」は「親友」にしてください。

受験勉強の強い味方になります。

この単語集は3つの着眼点で「序盤攻略の好アイテム」になっていきます。

①「仕分け作業」をする!

「知らない・覚えていない単語」の「見える化」をしてください。「覚えている単語」は何もチェックをつけず、「覚えていない単語」なら、そこにチェックを入れます。

マーカーや付箋を付けすぎるのは、あまりオススメしません。きらびやかになったことで満足し、「身についている」か怪しいからです。

オススメは「シャーペンや鉛筆の斜線」で「/」のマークや「・」を使うこと。スピーディーなチェックが可能となり、「結果」が出やすいです。「覚えていなかった」時は「正の字」にして「正」マークをつけると「特に弱い知識の見える化」ができます。

チェックはシンプルに!

②「インパクト」をつける!

仕分け作業をしたら、単語が「印象に残る工夫」をしてください。「語源・イラスト化・発音・画像検索・グルーピング」を駆使して、自分に合った覚え方を確立していきます。

僕の恥ずかしい想い出を話します!reimburse「払い戻しをする」という単語が覚えられなかった時、「電子辞書」の発音ボタンを誤発射してしまいました。

すると、電車で英語圏の(たぶん、発音からアメリカ英語)Oh, reimburse?  Let me give you some examples. (おっ、払い戻しって?用例を教えてあげよう。)と丁寧に用例を出して説明してくれたのです。一生懸命さが伝わったのか、用例は「頭に残る」ものでした。

あまりに強烈なインパクトで、一生忘れなくなりました。覚えにくい時は「発音ボタン」と「辞書で他の用例に触れてみる」のも記憶の定着につながります。

普段予備校では「語源や文化背景から教える」という方法を取ることもあります。(こちらは本を書きますね!)

現実的に「独学」と考えると、「画像検索」で「イメージ記憶をする」や「同じ仲間でグルーピングする」のが「シンプル」でいいと思います。

③「時間差攻撃」で定着する!

高2の時「10回反復法」と名付けて、「頭の中で英日を10回唱える」という方法を使いました。英検準1級を取りたかったので、「難単語をゴリゴリ」覚える必要があったのです。

「ただ見る」のではなく、「英語を見て一瞬で意味が浮かぶ」ように「頭の中で繰り返す」と、「英単語」が「友達」になっていきます。

そうは言っても、「一回覚えたのに忘れた!才能ない」と悩む受験生もいます。

そこで必要な方法は「時間差攻撃」です。

その週に覚えた「チェック単語」を「週末に総おさらい」してください。この段階では完全に週末に「パラパラめくる」でも良いので、「見直す習慣」は記憶の定着を生みます!

時間差攻撃では「単語に引っ掛かり」がないか探ります。原因は「発音があやふや」「日本語訳が難しい」なども多いです。昔category「範疇」を受験生に「どういう意味?」と聞いたら「ポカーン」と口を開けていました。無知の知で、「日本語の訳語が難しい」と思ったら、「分類」と言い換えて見てください。カタカナの「カテゴリー」を思い浮かべながら、「整理整頓」している「場面」をイメージするのも効果的です。「自分にわかるように覚える」ことは「英単語」の勉強において最も大切なことなんです!

このように、「覚え方の工夫」で大きな差がつきます。そうすれば、ゲームで言うと、「序盤の安定の味方キャラ」になるのです。模試や長文で「いい思い」ができます。

予備校生は一般的には「テキストだけやりなさい」と指示を受けます。

しかし、まず「単語集」は勉強サイクルに組み込むべきなのです。そして、本は「補強ツール」、場合によっては「メインに据える」ことも可能な「アイテム」となります。

次は「単語集」に取り組む「時間の捻出、それからある程度進んでから出てくる単語の悩み」にお答えしていきます。

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