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受験生向け:英語勉強法④1学期の「英文解釈」について

こんにちは。(株)トキタ代表の土岐田 健太です。

さて、今日のテーマは「英文解釈」です。実は予備校生の勉強の段階にも「グラデーション」のように微妙な差があります。英文法・語法、英単語がすでにある程度終わっている生徒もいるのです。その時に取り組むのが「英文解釈」になります。

この「英文解釈」という言葉、実は予備校生の多くが「何それ?」という悩みを抱えてしまいます

「先生、《英文解釈》って何ですか?」

もちろん、僕たち英語講師にとっては当たり前すぎて、授業でもいちいち説明しない人も多いものなのですが、「前提」の共有は大事なので、ぜひここで押さえておきましょう。

1. 先生たちの言う「英文解釈」って何?

「英文解釈」とは「英文法」と「長文読解」の橋渡しの役割を担う、最も重要な位置づけになるものです。

予備校生は「英文法・語法」がひととおり終わると、すぐに「長文読解」に入ろうとします。(というか、予備校のテキストも1学期から長文が絶対あります)

しかし、「のちに伸びる受験生」は「英文解釈」を経ていることが多いのです。日本だけで英語を勉強してきた背景の場合、点数で言うと、模試で200点満点中140点以上最終的には200点満点レベルをとり、最後に合格する「体力・知力」を作る上で、欠かせないステップなのです。

もっとクリアに英文解釈を説明すると、次のとおりです。

英文解釈とは

「1文1文」に含まれる、品詞、文型、句と節の文の構造(名詞・形容詞・副詞のカタマリ)を把握し、英文の意味が正確に解釈できることです。

当たり前ですが、「解釈」は「鑑賞」ではありません。好き勝手「自分の意見を考えて書く」のではなく、「筆者の言わんとすること」を「英語のルール」に基づいて読み解きます

英語の「品詞」「文型」「句と節」というルールにのっとり、正確に「書かれているとおり」の英文の意味がとれること。これを「英文解釈」と呼んでいます。これは「日本の英語教育」の得意なところで、大学で文献を読むときには欠かせない基礎力になります。

2. おススメの本は?

今日は1学期の英文解釈にお勧めの本を紹介しながら、受験生に「英文解釈」の有用性を知ってほしいと思います。

まず、一番最初の1冊を紹介します。

丸山 大地先生の『書きこみノート英文解釈』(Gakken)

これは、「英文法」を復習しながら「英文解釈」の勉強ができるため、1学期の英文解釈の土台を作るのに役立つ本です。

説明もオーソドックスで、冒頭に出てくる英文の仕組みの「たとえ」が面白いので、一読の価値があります。「勉強の指示」も明確で、大変優れた参考書です。

次に、さらに「本格的に入試レベル」に使われる英文の解釈に挑戦したい生徒向けは

肘井 学先生の『読解のための英文法が面白いほどわかる本』です。

この本の良いところは「英文の選定」です。読むに値するテーマから英文が選ばれており、最終的な「合格」というゴールを強烈に意識した本になっています。説明もスタンダードなものが中心で、ある程度のレベルの受験生であれば、大きく実力アップできる参考書になっています。

もし「英文法・語法」が終わっているなら、ぜひ取り組んでください。終わっていない人は忍耐の時。まずは「英単語」と「英文法・語法」を最優先してください。

今回学んだように、「英文解釈」は「長文読解」の実力をつけていく上で、とても有用です。ぜひ、しっかりと実力をつけて「長文」「模試」何よりも「本番の試験」でいい想いをしてほしいなと思います!







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