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オーストリアで在留許可延長申請 体験記(Familienangehöriger用)

Hallo, かぬしゃいです。

本日は先日無事に在留許可延長の申請がaccept されましたので、どんな書類を準備して、どんな手順を踏んだのかということを情報共有していきたいと思います。

なお、この情報は2022年11月のウィーン市での申請の情報です。延長申請される方は、以下の情報はあくまでも参考程度にしていただき、ご自身の州の最新の情報を集めていただければと思います。

準備した書類

さっそくですが、事前に準備した書類です。
こちらのサイトに記載されている書類を集めました。初回の申請に関しての情報もすべてここに集約されるようになったので、情報収集は昔よりもスムーズになったかと思います。

提出した書類一覧
・在留カード(提示のみ)
・アプリケーションフォーム(上記サイトの下部にあります)
・パスポートの写真のページのコピー と パスポートの原本(原本は提示するのみ)
・証明写真1枚 (ウィーン市内のスピード写真のものでOK。撮影から6か月以内のもの)
・アパートの賃貸契約書のコピー
・アパートの家賃を支払った際の口座のトランザクションのコピー
・Eカード(両面)コピー
・自分が働ている場合は、働いている会社との労働契約書※、3か月分の給与明細、その会社で働いていることの証明書(人事に依頼すれば出してくれます)
専業主婦の場合は、パートナーの上記書類
・借金に関する情報:KSV(Credit Protection Association - KSV 1870 Information GmbH)
・ÖIF A2の合格証のコピー(B1も受かっていたので、B1の合格証のコピーもついでに用意しました)
・パートナー/夫のパスポート写真のページのコピー
・パートナー/夫の借金に関する情報:KSV
・パートナー/夫の3か月分の給与明細※
※たぶん必要でないとは思いつつも、とりあえず用意&提出しました。

在留許可延長申請の手順

初回の申請とは異なり、自分の居住している地区の管轄のMA35にて申請する必要があります。
申請の予約はオンラインです。予約サイトも、前掲のサイトに載っていますので、ご確認ください。

在留許可の期限が切れる3か月前から申請が可能で、申請したい日の8週間前から予約が可能です。
なお、3か月と1日前だと申請が拒否されますので、ご注意ください。期限が切れる2か月前か1か月前の申請がお勧めです。

オンライン予約が終わると日時確定の確認メールが届きます。
特に返信などはしなくてOKです。

必ずその時間に来るように、などの注意がたくさん書いてありますので、一読必須です。

あとは、当日に提出書類をもって、時刻通りにMA35に訪問します。
なお、メールにはお金を持ってきてくださいという文言がありましたが、実際に申請当日に支払うことはありませんでした。

私が訪れたMA35は、番号札を機械で発行して、自分の番号がディスプレイに表示されるまで待つスタイルでした。最近はどこもこのシステムを導入していると思われます。

発券して、10分程度で自分の番号が表示され、指定された窓口まで向かい、提出書類一式を出しました。
そこは一時受付のようで、書類がすべてそろっているか確認し、問題がなければ、新たな番号札をもらうことができます。その番号札を持って廊下で待機します。

ちなみにですが、当然のごとくすべてドイツ語です。ウィーンのお役所の頑なな意地がここでも発揮されるため、英語では一切お話してくれません。

そして、ここからが不安との葛藤でした。
なぜなら、ここからが長いんです。
全然番号が進まない…。
えっ、私の待っている場所あってるよね?違う階に行かなきゃいけないのかな?どうしよう… みたいな不安が押し寄せます。
とはいえ、私の前に窓口にいた人も待っていたので、間違いないだろうとなんとか自分を落ち着かせひたすら待ちました。

でも、自分の後の番号の人が次々とディスプレイに表示されると、不安MAX…。
しかし、近くのおじいさんが、自分の番号よりも後の人が呼ばれているのはなぜ?とスタッフに聞いたところ、時々そうなるから少し待ってくださいね、と言われているのを耳にし、少し安心。

そして、ついに自分の名前がディスプレイに表示され、指定の部屋に入りました。
9時に予約をしていたため、前の人が長引くことはないと思ってたので、さっくりと終わるかと思ってたら、自分の番号が来るまで1時間待ちました。

さて、部屋に入ったら、おじさまがパソコンに向かいながら、
「提出書類の不備はありませんでした。書類一式をお返ししますね。」
と言い、書類を返却してくれました。

どうやらすべてスキャンしたようです。
初回申請時は返却してもらえなかったので、少し驚きましたが、確かに申請書類をすべて受け取って保管するのは、場所の問題もありますもんね。至極合理的な判断かと思います。

そして、
「まだ現行の在留許可カードの有効期限まで時間がありますので、1か月前くらいになったらまた連絡します。その際にピックアップの日時を書いておきますので、指定の場所に来てください」とのこと。同時に提出確認書「Einreichbestätigung」をくれました。

「発行のための支払いはどうするのか?」と聞いたのですが、「それも後日また連絡します」とのこと。この時はよく意味がわからず、でも、とりあえず「わかりました」と笑顔で即答。

最後に9時~11時で特別時間休をもらっていたため、会社に提出する用の「Zeitbestätigung」を発行してもらい、本日は終了。

手数料支払い方法について

申請から1か月ほど経った時に、ウィーン市役所(MA35)から手紙が来ました。
手数料の支払いについてです。
どこかに行って支払う必要があるのかと思いきや、ネット決済でした。びっくり。
やり方はとっても簡単。
ウィーン市役所の支払いサイトに行き、手紙に記載されている番号を入力します。
そうすると、私の情報と支払い金額が表示され、送金をする画面に飛びます。送金作業を完了すると、order confirmationの画面が表示されます。
これは大切だ!と思い、慌ててスクショして印刷しました。
以上で支払い完了です。

ようやくデジタル化が進んできたウィーン市役所をパートナー君とともに褒め称えました。
なお、金額は174,30ユーロ。
これはきっと随時変更になると思うので、ご参考までの金額です。

受け取りにGO

支払いが完了すると、またウィーン市役所(MA35)から手紙が来ます。
今度は、ピックアップの日時が記載された書類でした。
「指定の日時に、この手紙とパスポートと在留許可カードをもってきてください」とのこと。(念の為支払い完了画面の印刷も持参)

その日時はちょっと無理だ…という場合は、問い合わせて変更すればよいようですが、ピックアップ日時は現在所持している在留許可申請の有効期限の翌日になっているので、病気でもない限りはその日は必ずウィーンに滞在するようにしておけばいいと思います。

まとめと所感

初回の申請に比べて格段に楽になっていました。
これは、延長申請だからなのか、それともMA35の努力の賜物なのかはわかりませんが、とにかくこのスムーズさにはパートナーともども感激しました。
もちろん、1時間待たされるのにはイライラしましたが、過去の先輩方の在留許可申請のお話を聞く限り、昔は相当ひどかったようですから、とにかくありがたい進歩です。

書類に関しても、延長申請時はウィーンで手に入るものだけですので、申請する側も準備が非常に楽でしたし、書類不備も少ないことから、MA35のスタッフ側も心なしかリラックスしているようでした。

デジタル化が進む昨今、お役所にてお会計や書類チェック職についていた人の仕事が奪われてしまった…などの弊害はあるとは思いますが、デジタル化は申請者も申請を受ける側もハッピーになることは間違いありません。

失職者を減らすためにも、職場のタスクやそれぞれの個人の能力を俯瞰しながら、適材適所を実現していくことがウィーン市役所でも喫緊の課題になっているんだろうな、ということを感じた在留許可延長申請でもありました。

それでは、また次回!


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