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キルギス通信Vol.18 2016年版 再発行

このキルギス通信は、筆者が2014年~2016年にJOCV(青年海外協力隊)のコミュニティ開発隊員として、キルギスのチョルポンアタ市役所で働いた際の日本の取引先や同僚に向けた月刊通信です。少し情報は古くはなりますが、キルギスらしさを十分感じていただける内容ですので、ご笑覧ください。

2月も終盤。なんだか暖かくなってきたと思ったのですが、本日は一瞬だけ雪が舞うという不思議なウィーンこらこんにちわ。かぬしゃいです。

本日は、キルギス通信をお送りします。PDFはこちら↓

КЫРГЫЗ(キルギス)通信~大草原の小さな国から~ 2016.2.8発行

キルギスも暖冬です!

1月が風のように過ぎ去り、あっという間に2月。
キルギス人は、お金がなく、ひーひー言っております。っというのも、彼らは遊牧民特有の性質により(!?)貯金をしない(できない)ため、夏の観光シーズンで稼いだお金は、冬にはほぼつきてしまい、お金もないし、トイ(宴会)もありません。胃と肝臓に優しい日々です。
ただし、これからバレンタインデーや、男性の日、女性の日というイベントが待っておりますので、同僚達がお金を必死になって探す時期も近いです
さて、現在は観光オフシーズンということもあり、私の仕事はインターネットでの広報のみ。ということで、こちらでも少しご紹介させていただきます。

中央アジアの真珠=イシククル湖!

キルギス全土の地図。右上にチョルポンアタがあります。

キルギスは7つの州に分かれています。
私が住んでいるのは、一番東のイシククル湖を中心としたイシククル州。そのイシククル州は5つの県に別れていて、チョルポンアタは、イシククル州イシククル県の県庁所在地です。イシククル三昧ですね。

イシククル湖の地図。琵琶湖の9倍あります。

イシククル州は、イシククル湖北岸のリゾートエリアと南岸のなんもないエリア、東側のトレッキングエリアに別れています。南岸は、湖の透明度も高く、美しいイシククル湖が見られることでも有名ですし、南岸のタムガという村には、キルギスに拘留された日本兵が作った療養所(今も立派に使われています!)もあります。これが、今でも日本人の勤勉さが語り継がれる所以となっています。

キルギス随一のリゾートのチョルポンアタ

チョルポンアタの名前の意味は、「チョルポンのお父さん」で、チョルポンという娘とそのお父さんが生き別れになった悲しい伝説に由来しています。そんな伝説があるわりには、この町は北岸のリゾートの中でも中心的存在!1万人の人口の30倍ほどの人々が湖水浴に押し掛けるので、もうこれ以上ないほどの稼ぎ時です。
ただし、ここで、お断りしておきたいのが…リゾートといえども、たいしたことありません…笑。建物は古いし、サービスレベルも低いし、なにより公衆トイレが…汗(もちろん、その改善のために私がいるのですが…)
とは言いつつも、湖だけでなく見渡す限りの草原と山のきれいな景色や澄んだ空気は何ものにもかえられませんし、ちょっとお金を多くだせば、清潔で素敵なホテルで贅沢もできます。

また、隣の村には上の写真のような観覧車や、クルーズ船もあるので、近代と現在のごちゃまぜな不思議なリゾートという感じです。
雰囲気しか伝わらないので、是非ともいらしてくださいませ!(日本から20時間ですが笑)

コラム1 岩絵博物館

夏場はちょっとした観光地です。はっきりとした岩絵が見られます。

チョルポンアタには、4000年前の岩絵や子どもを象った彫刻(石)があちらこちらに転がっている青空博物館があります。
冬場はもちろん無料なのですが、放牧地と化しているため、壮大な歴史ロマンを感じている最中に、家畜臭さに現実に戻されてしまいます。また、大切な史料なのにもかかわらず、雨ざらし…もう少し、文化遺産を保護の重要性を訴える必要がありそうです。

コラム2 キルギスクイズの答え

問題は前回のキルギス通信にあります

正解は、2のソバです!
キルギスではソ連時代に強制移住させられた朝鮮人が韓国食品を売っています。そこには、なんと昆布の佃煮に似たようなものが!
また、彼らの影響もあり、韓国ショップが多くあります。値段は少々高めですが、キムチやトッポギ、のり、ごま油などの韓国食品が手に入ります。それでもソバだけは手に入らないんです…。ソバの実は良く食べるのですが、なんとも残念です><
(2016年当時。現在は間違いなく手に入るかと思います。)

コラム3 大草原のひとりごと

キルギスにはテレビのチャンネルが少なく、基本的にはロシアから番組を買っています。というのも、テレビ局の収入のメインである広告収入がほとんどないため、テレビ局が成り立たないとのこと。
さらにテレビ局同様に職員も生活が成り立たないため、全員がセカンドワークをしているそうです。それ故に情報の質や番組の質も一向に良くなる気配はなく、マスコミとはなんぞや!?とのレベル。
しかし、政治家や芸能人のスキャンダルに敏感でなく、揚げ足を取るような報道がないのも事実。未熟なマスコミも困りものですが、昨今の日本でのマスコミに関する話を聞いたりすると、余計なことは知り過ぎないほうがいいことなのかもなぁとなんとなぁく思うのでした。

Пока!(パカ)

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