memory's 第28話

ｹﾞｰﾑ！ﾁｪﾝｼﾞｻｰﾋﾞｽ

秋也：ナイス


〇〇：サンキュー


紗耶：2ゲーム目も連取と

あれ？間違えた？

紗耶：あれ？瑠奈ちゃん？


瑠奈：洋平は？


紗耶：２つ隣のコートだよ？


瑠奈：ありがとう、少しこっち見ていこうかな


紗耶：いいの？彼氏見なくて？


瑠奈：大丈夫、こんなところで負けるような洋平じゃないから


紗耶：おーっと笑

ﾊﾟｧｰﾝ！

赤木：よっしゃ！


秋也：悪い


〇〇：さすが3年、秋也のあれ取るか


秋也：楽しくなるわ


〇〇：あれ？秋也がやる気になった笑

1-2

〇〇：ｽｰ…ﾊﾟｧｰﾝ


赤木：オラッ！


秋也：ﾊﾟｰﾝ


丸山：ﾊﾟｧｰﾝ


秋也：ﾎﾟｰﾝ


赤木：ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ…ﾊﾟｰﾝ


〇〇：ﾊﾞﾁｰﾝ


赤木：おーっし！


紗耶：惜しい！


瑠奈：本当に一年生かわからないよね


紗耶：洋平さんばっか見ててもわかるの？


瑠奈：だからこそよ？洋平のこと見てるからあの2人強いなーって思う


紗耶：でも最後は洋平さんが勝つんでしょ？


瑠奈：勝つって信じるの当たり前でしょ？彼女だし


紗耶：彼女か…

ﾊﾟｰﾝ
ｹﾞｰﾑ！ﾁｪﾝｼﾞｻｲｽﾞ！

〇〇：クソ、悪い


秋也：やっば、3ゲーム目取られたのは3年の力だな


〇〇：あー悔しい！


紗耶：落ち着いて！


秋也：大丈夫だよ笑吐き出して次に切り替えようとしてるだけだから笑ｺﾞｸｺﾞｸ


〇〇：よっしゃ！スコア見せて紗耶


紗耶：はい！


〇〇：サンキューってあれ？瑠奈ちゃん？


瑠奈：よっ


〇〇：洋平さんのところ行かなくていいの？


瑠奈：これから行くけどその前に同級生の試合見ておこうかなって


秋也：自分の学校応援しなよ笑


瑠奈：興味あるのは洋平だけだから本来は笑


〇〇：なんか悔しい笑スコアありがとう紗耶


紗耶：はーい


瑠奈：じゃあ頑張って


〇〇：おう


秋也：さて、いくか


紗耶：勝とうね


秋也：勝つよ？


〇〇：勝つに決まってるし？


紗耶：うん！


〇〇：しゃあ！いくか！


秋也：紗耶も応援頼むぞ！


紗耶：任せなさい！

ﾀｯﾀｯﾀﾊﾟｰﾝ

秋也：楽しくなってきたわ


〇〇：全力で戦うぞ

ｹﾞｰﾑｶｳﾝﾄ 1-2

丸山：ｽｰ…ﾊﾟｰﾝ


秋也：ﾀﾀｯ…ﾊﾟｧｰﾝ


丸山：ﾊﾟｰﾝ


秋也：ﾊﾟｧｰﾝ


丸山：ﾊﾟｰﾝ…ﾊﾟｼｯ！


秋也：よっしゃ


〇〇：ナイス


秋也：打ち合っておかないとね


〇〇：じゃあ俺がそろそろ…


秋也：我慢しろよ？


〇〇：ケチ


秋也：お前が暴れたら俺が疲れる


〇〇：ぶぅー

0-1

丸山：ｽｰ…ﾊﾟｺｰﾝ!


〇〇：ﾊﾟｰﾝ!ﾊﾟｼｯ!


赤木：よっしゃあー！ナイスサーブ！


紗耶：珍しい、〇〇くんがレシーブミスなんて


武博：マジ？


紗耶：あ、武博さん、終わったんですか？


安斉：まぁ余裕でした笑


紗耶：全国おめでとうございます！


武博：サンキュー、それよりも〇〇がレシーブミスなんてな、相手強いのか？


紗耶：感覚的にはそんなになんですけど…


安斉：それがインターハイなんだよ、こればかりは経験だな


武博：耐えろよ〇〇、秋也

ﾊﾟｺｰﾝ！

丸山：おおし！


秋也：……


〇〇：……

ここ一本だよ！

〇〇：ん？


秋也：…え


遥香：集中！


〇〇：…おい秋也


秋也：いや…そんなわけねぇけどな…


〇〇：だよな…でも、あの言葉聞いたらそう思うよな


秋也：毎回苦しい時は絶対聞いた言葉だわ


〇〇：これ聞いてズルズルいくわけにはいかないな


秋也：気合い入れ直すか


〇〇：よし、いくぞ

3-1

丸山：ｽｰ…ﾊﾟｺｰﾝ


秋也：ﾀﾀｯ…ウラ！


丸山：くっ！ﾊﾟｰﾝ


〇〇：ﾀﾀｯ!ﾊﾟｧｰﾝ!しゃああ！


遥香：ナイス！


武博：気合い入れ直したな


安斉：ここ取らないと負けるぞ、意地でも取れよ


紗耶：かっきーどうしたの？


遥香：回ってたらなんか怪しい空気だったから…


武博：賀喜の危機察知能力笑

3-2

丸山：ｽｰ…ﾊﾟｧｰﾝ


〇〇：オラッ！


丸山：くそ！ﾊﾟｧｰﾝ！ﾊﾟｼｯ！


秋也：ナイスレシーブ！


〇〇：よっしゃ！
／
ナイスボールもう一本！ﾊﾟﾝ👏
＼
紗耶：ナイスレシーブ〇〇くん！

3-3ﾃﾞｭｰｽ！

赤木：ｽｰ…ｵﾗｯ！


秋也：ﾀﾀｯ!ﾊﾟｰﾝ！


赤木：ご、ごめん！


丸山：くそ！ﾊﾟﾁｯ!
／
いいぞいいぞ！秋也！ナイスボール！はいはい！
＼
武博：レシーブをライジングでミドル割りっておかしいだろ秋也


安斉：もしかして…本当にあいつら今日まで隠してた？

ｱﾄﾞﾊﾞﾝﾃｰｼﾞﾚｼｰﾊﾞｰ

赤木：ｽｰ…ﾊﾟｰﾝ


〇〇：ﾊﾟｰﾝ


丸山：ﾀｯﾀｯ…ﾊﾟｰﾝ…え？


〇〇：ﾀｯﾀｯﾀ…ﾊﾟｰﾝ！サンキュー！

ｹﾞｰﾑ！ﾁｪﾝｼﾞｻｰﾋﾞｽ

武博：問題なさそうだな


安斉：なんだあいつらのスイッチは…


紗耶：まるで違う選手…


梅澤：やっとか


武博：先生、知ってたんですか？


梅澤：ムラっ気あるって言ってたじゃん


安斉：そういうレベルじゃないですよ？


梅澤：あいつらは隠してるんじゃなくて出せないんだよ。でもなにかがあって急に別人のようなプレーを始める。洋平と宗則とやった決勝の時はそれが見えそうになったんだけど出なかった


武博：もしかして…宗則よりも強い？


梅澤：わからない、本気のあいつらをあの2人とやる時に見れるかどうかだからね


遥香：あ！他のところ回ってくるね！


紗耶：え？もう終わるよ？


遥香：いいの！私の仕事しないと！あとで結果教えて！


梅澤：私も行ってくるかな


武博：もう決着はつきますね


安斉：さて、俺らも次の準備してくるかな


紗耶：もうですか？


武博：俺らがあいつらを倒すところ見せてやるよ


紗耶：凄い自信笑

ﾊﾟｧｰﾝ！ｹﾞｰﾑｾｯﾄ！

〇〇：ふぅ…

4-1で乃木坂高校の勝ちです

秋也：ありがとうございました


〇〇：ありがとうございました


丸山：君たちみたいな強い選手とやれて楽しかった…最高の高校テニス人生だったよありがとう…


秋也：ありがとうございます


赤木：インターハイでも勝ってくれよ…


〇〇：もちろんです！頑張ります！


赤木：楽しかった！またどこかで！


秋也：インターハイ前に背負った期待だな


〇〇：勝てなかったらって一瞬思っちゃったな


秋也：これがインターハイか…


〇〇：あと2回あるぞ


秋也：辛い辛い笑


紗耶：インターハイおめでとう！！


〇〇：いえーい！！


秋也：ちょっと危なかったけどね笑


〇〇：紗耶〜かっきーは？


紗耶：今日巡回しながらベンチにドリンク置いたり試合進行の確認してるからどこかにいると思うけど？


秋也：かっきーに礼言わないとな


〇〇：うん、俺行ってくるわ！


秋也：言い終わったらすぐ戻ってこいよーストレッチと準備するからなー


紗耶：なにを言いに行くの？


秋也：立ち直るきっかけへのお礼


紗耶：？？


〇〇：どこかな…

あーいやがった！！

〇〇：うわ、ウザ…


裕太：やっと見つけたぞ…勝負だおい！


〇〇：なにが？


裕太：約束通り勝ち抜いてきたぞ！


〇〇：は？お前らの対戦相手って…


遥香：〇〇くん…


〇〇：嘘だろ？


裕太：乃木坂高校にインターハイ独占されてたまるかよ！


〇〇：…お前…容赦なくやるからな？


裕太：お、おう…


〇〇：…


裕太：俺いくから、必ず倒す！


〇〇：…


遥香：……

ﾋﾟﾄｯ

〇〇：冷たっ！


遥香：落ち着いて…冷静に丁寧に正確に


〇〇：うん…でも、、


遥香：私も受け入れきれてないよ…だからこそ…勝って…


〇〇：うん、必ず勝つよ


遥香：応援するね


〇〇：そうだ、さっきはありがとう。あの一言で俺ら立ち直れたよ


遥香：一瞬しか見れなかったけど？


〇〇：その一瞬がナイスタイミングすぎたよ笑


遥香：偶然だって笑


〇〇：次もいいタイミングでお願い笑


遥香：わかった笑


秋也：終わったか？


〇〇：秋也聞いたか？


秋也：聞いた、本気でやるか？


〇〇：ああ…完膚なきまでに…


秋也：よし、やるか


紗耶：その前に水分しっかりね


秋也：サンキュー


〇〇：インターハイか…