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【Facebook広告】最新のiOSアップデートによる変更点

直近では、ドメイン認証や合算イベントを設定しないと広告配信ができなくなると言われていますが、その他広告運用の中で起こる変更点についてまとめます。

2つのポイントに絞ってまとめます。

①ページごとの広告出稿数に制限がかかる

Facebook広告で出稿できる広告数に制限が設けられます。
下記具体的な内容です。

過去12か月での運用額が1,000万円以下の場合、
「Facebookページ1つにつき、広告数の上限が250個まで」となります。

ここだけ見ると、広告運用者にとってはマイナスの印象を受けるかもしれませんが、実はそういうわけではないと考えます。

Facebook広告が今回このアップデートを行う背景として、データの集約化の概念があり、運用データを分散させず集約させより最適化を進めていくためと考えられます。

今までは、同時に大量の広告を配信可能でした。
ただ、この配信の仕方では各広告単位でのデータ蓄積に時間がかかり、機械学習(最適化)に時間がかかってしまっていました。

そこで、出稿数の制限をかけることで、配信広告数を少なくし機械学習を促進させることで効率的な運用に繋がる可能性があるようです。

◎対応策
対応策としては、お気づきの方もいる方お思いますが、広告セットを統合することです。現在様々なターゲティングで広告セットを分けているかと思いますが、2~3個ほどに統合することをおすすめします。


②iOSアップデートにより従来の広告運用が使用できなくなる

iOSのアップデートによる影響として、Safari以外のブラウザやアプリにもITPが適応されました。
また、IDFAの利用はユーザーの許可が必要になりました。

【ITP】
サイトのトラッキング防止機能のこと
【IDFA】
Appleがユーザーの端末にランダムに割り当てているデバイスIDのこと

これらは、どちらもユーザーのプライバシーを重視した動きによるものです。

具体的には、Cookieの保持期間が最大7日間までと変更になりました。
今までは、広告のクリックから20日後にCVが発生した場合でもCV計測ができていましたが、今後はCVの計測ができず、管理画面内での学習機能にも活用データとして反映がされない仕組みになりました。

これにより、リマーケティング配信を中心としていたアカウントでは、CPAが上がったり、CV数が激減するなど、運用が難しくなります。

【Cookie】
ホームページ(HP)やランディングページ(LP)を訪問したユーザー情報を一時的に保存する仕組みのこと

◎対応策
リマーケティング配信ができないため、別の手段での配信を行っていく必要があります。

・ノンターゲティング配信
・Facebookに登録されている興味関心へのターゲティング
・既存CVユーザーの類似配信

リマーケティング配信ほど安定しないことが多いため、運用者の実力によって成果が左右される可能性が高くなると考えられます。


Facebook広告運用者や、これからFacebook広告の配信を検討しているユーザーは上記2点をご注意ください。


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