「マウントを取る」について。
マウントについて
最近「マウントを取る」という言葉をかなり聞きます。
裏流行語大賞みたいなのがあったら大賞取れるんじゃないかってくらい聞きます。
これは最近のSNSの流れでみんなが自分たちのキラキラした側面の切り取りをインスタグラム などでアップしていることや、プロフ欄の過度な実績のアピールみたいなところの反発として生まれているのだと思う。
マウントがなぜ人に嫌悪感を感じさせるのかというと、それが自慢、傲慢、嫉妬といった感情を呼び起こさせるからです。
例えば、「このウニ美味しそうでしょ。」と写真を見せたら「いや私はもっと美味しいウニを北海道で食べたよ。これよりももっと味が大きくて…」みたいな話をされても人は「マウント」を感じるようです。
ここで問題なのは、話し手と聞き手の双方に問題があることです。
話し手側の問題は、自慢話をしてしまう尊大な態度に問題があります。
聞き手側の問題は、そんなことに嫉妬を覚えてしまうところに問題があります。
つまり、マウントという言葉を使うor使われた時点でどちらかに問題があります。
ここで考えるべきは、話す時に「what to say」だけで「how to say」を意識している人がほとんどいないという点です。
何を伝えるかは意識できていても、相手の立場に立ってどう伝えるかができていないと相手を動かすことはできません。
「この仕事を修正してください」ということを伝えたいとしましょう。
あなたならどちらがいいですか?_
「お前の昨日の仕事はダメダメだった。やり直し。」
「昨日は手伝ってくれてありがとう。〇〇の部分はとても良くて助かったよ。ただ一点だけ直して欲しいところがあってね…」
圧倒的に後者だと思います。
逆に前者の言い方であれば、修正すべきことは分かったとしても積極的に協力したいという気持ちにはならないでしょう。
How to sayに関することを一言でまとめると「利他」ということに他なりません。
相手がどう思うかを考えて心地いい発言を心がけましょうということだからです。
そして、自分の思いも伝えられて相手も気持ち良いのだからwin-winな関係を築けるわけです。
最近「マウント」という言葉をよく聞く理由として、聞き手側の嫉妬心の現れと話し手側のhow to sayの欠如が見え隠れしているなーと思ったお話でした。
今回はここまでです(^^)/~~~