現実的な2つのキーワード
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けして悪く言いたいわけではなく、ニュートラルな印象として、日本の流行はアメリカの最先端動向の半世紀ほど後に起きるイメージです。
そう思ったきっかけは、モノを少なくして暮らそうとするミニマリズム。
ドナルド・ジャッドなどのミニマリストが台頭したのは、1950年代から1960年代初頭にかけてだったからです。
あるいは、電気まわりの発明品にしても、ジョン・ビンセント・アタナソフが世界最初のコンピューターであるABCマシンをつくったのは1942年。
一方、日本で家庭用ビデオデッキが売り出されたのは1975年でした。
ウォークマンが1979年発売なので、日本が『発明』や『ものづくり』に自信を持ち、『メイドインジャパン』がブランドだったムーブメントにも40年ほどのタイムラグがありました。
また、サステナブルな指向も、大もとは1970年のニクソン大統領が米国議会に提出した公害教書からなので、浸透に時間がかかりましたよね。
もちろん、オンタイムで反応した人もいるので、あくまでも一般動向に対する漠然とした印象に過ぎません。
そして、「だから、日本は遅れている」と言いたいわけではなく、まったく逆で『陽はまたのぼる』ことを強調したいのです。
というのも、アメリカの1970年代は、泥沼化したベトナム戦争に対する自己嫌悪で、けして明るいものではありませんでした。
わたしには、現在の日本の自信損失がそれに重なって見えるのです。
そして、そんな中でもアメリカにはIT産業が芽を出し、今やそれらは巨木に育ちました。
Google、Apple、Meta、Amazon・・・
だから、『日本もITで・・・』ではありません 😊
国民性には向き不向きがあり、時代の最先端をどの国が走るかは、リレーのようなものです。
何百年も前には、イギリスやスペインが武器と航海術で世界を席巻したこともありました。
実情を無視して、闇雲に競争するのは得策ではありません。
では、日本はどこに『陽』をのぼらせたら、いいのか?
わたしは、キーワードは『高齢化』と『文化』だと考えています。
高齢化に関しては、日本は世界で最も進んだ超高齢化社会ですから、そこでたくわえた知見は後進の見本になります。
『実情を無視しない』とは、そういうことです。
メタバースは、身体の動きが思うようにいかなくなった人にとって、新しい希望になっていくでしょう。
一方、文化に関してはすぐに『サブカル』が思い浮かぶかもしれませんが、実はそこってもはや日本のお家芸ではなくなりつつあります。
Netflixに代表される配信登録制のストリーミングサービスには、どんどん野心的な作品が登場しています。
かける資本が桁違いになってるんですね。
そこでも勝ち目は薄くなってきています。
そもそも日本の善さは、『勝ち負け』にこだわらないところにあります。
だからこそ、わたしはあらためてサブカルよりも、本道の『和やかな文化』を再評価すべきだと考えています。
八百万の神をたたえた感性は、今でもわたしたちの中にしっかりと残っているからです。
ただし、いろんな仕組みによって、その感性は発露しにくくなっています。
『文化史的セルフイメージ・アップ』は、そうした仕組みの謎を解き、次世代につなげる『陽』をのぼらせるブロジェクトです(って、宣伝か 😊)
まぁ、宣伝と言えば宣伝ですが、特に有料マガジンをご購入いたがかなくても、今後のわたしの発信を見ていただければ、いろんなきっかけにしてもらえるものと思います。
お楽しみに!
早く行きたいなら一人で行け
遠くへ行きたいならみんなで行け
みんなで行くには進め方が大切ですね 😊
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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世の中に、笑顔のあふれる人を増やしたい、と思っています。