『日々是好日』
今日は、僕がいま、仙台でさせていただいている茶道教室『日々是好日』についてちょこっとだけ紹介したいと思います。
いまからちょうど5年前。
ある友人を介して、
「茶道をしてみたい」
という方を紹介していただきました。
歳は僕とそれほど変わらない、お隣、山形県に住む男性。
その時僕は、お茶を始めて15年ほどではあったものの、自分が”教える”なんていうことは全く考えてもいなかったし、茶道の世界は、簡単に本人の気持ちだけで先生になれるものではなかったりもする。
「”教える”なんてことはできないけど、体験会のようなことであれば喜んでやらせていただきますよ。ただ、そのためにわざわざ山形からきてもらうほどのものかどうか。」
それでも彼の意志は強く、やってみることになった。
初めての開催は、僕に井上さんを紹介してくれた友人と3人。教室というには恐れ多いので、『茶話会』としていた気がする。
Googleカレンダーに残ってた。
2015年9月25日金曜日
仙台市内のとあるマンションの共有スペースである和室を借りて開催した。
茶碗や茶筅など、道具は全てうちから衣装ケースに入れて持ち込み、男3人、和菓子を食べ、お茶を点て、いろんな話をした。
お茶の点て方はもちろん、僕がそれまでの15年間、茶道をして感じたものや思うこと。
平日の昼下がり、ただ雑談のように3人でおしゃべりしながら、ゆったりとした時間を過ごした。(今でもそういう時間が僕は大好き。だれか付き合って!笑)
すると、それが彼にとっては新鮮であり、いい時間だったようで、なんとそれ以降定期的に続けることになった。
そのたった一人の男性、
井上さん。
僕にとっては最初の生徒さんであり、
今思うと僕の人生を変えた出会いだった。
井上さんが「続けたい」と思ってくれる限りは、たとえそれがマンツーマンであったとしてもいつまでも続ける!
そのとき僕は決めた。
いろんな事情で『教室』とは言えなかったので、茶道『サークル』としてスタート。
何か名前を決めよう、ということで、僕の一番好きな禅語、
『日々是好日』
にした。
平日のお昼に1回、夜に1回。
毎月2回の茶話会。
友人が別の友人を誘い、その友人がまた友人を誘い、・・・
メンバーが増え始めると、facebookの非公開グループを作ってやり取りするようになった。
同世代の人たちを中心に、男女問わず、小さなお子さんから、年配の方まで、今ではそのグループには70人もいる。
もちろんみんながみんな毎回来るわけではない。
来たいとき、気が向いたとき、好きな時にふらっと参加できるのがうちのいいとこ。(自分で言うな!)
毎月参加してくれる人もいれば、一回しかお会いしたことない人もいる(笑)
でもそれでいいと思っている^^
そんなこんなでまもなくちょうど5年。
そんなタイミングでいま、僕は茶室をつくろうとしている。
改めてその経緯や理由については書こうと思うけど、それより何よりも、
「貴重な時間を割いて教室に来てくれて僕を育ててくれた皆さんに、もっといい環境でお茶をさせてあげたい。」
5年間ずっと思っていたこの想いが土台にあるのは間違いない。
時間はかかっちゃったけど、それがようやく実現できそうなところまできた。
みんなとそこでお茶をすることができるのが何よりも楽しみだ。
東北で初となる民間の多目的茶室。
みんなと一緒に育てていきたい。