20230625配信 最後に何か聞きたいことはございますか?いわゆる逆質問への対応

公務員志望者各位

今回は逆質問。

民間ではかなり重要視する企業があると聞きます。キャリセンのアドバイザー(元某銀行の支店長)も面接官をしていた時はかなり重視していたと言っていました。

公務員試験の面接はカードに沿って尋ねられるため、これまでお伝えしたとおり、逆質問が必ず来るとは限りません。また、仮に尋ねられても1番最後です。

説明会に何回か出席し、質問もしてきた方であれば、
「これまで何度か説明会に参加させていただき、いろいろお聞かせいただきましたので、今のところ、不明な点はございません。ご配慮いただきありがとうございます。」
という回答もありです。さりげなく積極性もアピールできます。

しかし、説明会に参加できなかった場合にはこうは回答できません。

では、何を尋ねると好印象か?

その前に、皆さんの先輩の面接トレーニング時によく聞いた逆質問で、やめておいた方が良いと思うものを。

「もし合格をいただいた場合、入庁までに学んでおいた方が良いことは何ですか?」

相手への質問をすべきであるところ、自分のことを尋ねてます。合格してから尋ねましょう。


「私は少子化は大変重要な問題かと認識していますが、〇〇さんにとって県の最大の課題は何だとお考えですか?」

政策議論をしたいのでしょうか?ここは面接です。立場をわきまえましょう。


いつものように前置きが長いですね。本題に行きましょう。

私が皆さんの先輩方に伝えてきたアドバイスは「面接官の属人的なことを聞け!」
というものです。

とはいっても、趣味や休日の過ごし方ではありません。オッサンオバサンのそんなものは聞いても吐き気を催すだけです(笑)。

具体例をいくつかあげます

「〇〇様が公務員を続けてこられた理由をお聞かせください。」

安定した職業といわれている公務員ですが、近年、志願者数は減少の一途です。しかし、面接官の世代はまだ志願者の多かった時代でした。さらに今の皆さんの世代は転職にアレルギーがありません。転職するなら若いうちに、と考える公務員も多いです。そうした皆さん世代にどう回答すればいいか、絶対に考えるはずです。(考えないどうしようもない人もいますが。)

「公務員は災害時、率先して対応に当たると伺いました。〇〇様がこれまで経験された災害対応で、公務員だからこその苦労があれば教えてください。」

被災者の苦労話は報道のネタです。公務員の苦労などは誰も報じてくれません。むしろそれが仕事だから当たり前だろうというのが世間の見方です。だからこそこの質問を受けると、質問者に共感を持ちます。

考えさせること、共感をおこすもの、いずれもこれまで私が実践してきた現場の声を聞く時の質問の方法です。

公務員の仕事は法令で定められたことを粛々とやることだけではありません。地域の課題に真剣に向き合うことが求められます。すなわち現場の声を拾えるかどうかは、特に地方公務員の場合、重要なのです。そうした逆質問をできると、面接官は採用後のイメージを描きやすいです。

まとめです。逆質問はあなたの聞く力、尋ねる力を見せてやれ、ということです。

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