初めての中古マンション購入・リノベを失敗しないためのポイント第五話「不動産会社活用術」
初めての中古マンション購入を失敗しないために一番大事なことは、できるだけフラットな観点で相談することができる専門家を見つけることができるかどうかです。
本来であれば、その役割は不動産仲介業者が担うべきなのですが、消費者の期待に十分に応えきれていないのが現状と言わざるをえません。
そこで今回は、中古マンション購入の窓口となる不動産仲介会社について解説しつつ、不動産会社をどのように活用するべきかについて考えてみたいと思います。
「初めての中古マンション購入・リノベを失敗しないためのポイント」シリーズは一話から順を追ってその流れを解説していますので、ぜひ一話から読み進めていただき、理解を深めていただければと思います。
【1】中古マンション購入の窓口「不動産仲介業者」とは?
中古マンションの購入を検討する場合、買い手と売り手を仲介する役割を担う「不動産仲介会社」が窓口となります。
中古マンションを取引する際は、複数の仲介会社が間に入るケースや一社が買い手・売り手の双方の窓口になるケースがあります。
新築マンションを購入する場合は、売主であるデベロッパー(もしくは販売の委託を受けた販売代理店)を窓口に、売主と直接契約するケースがほとんどのため、中古マンションの購入とは根本的に異なります。
中古マンションの購入を検討されている方は仲介会社と買い手の関係を注意しておくことが重要です。
【2】仲介業者の特徴「調整型」と「エージェント型」
中古マンションの売買において、不動産仲介会社が買い手と売り手の窓口になるわけですが、ここで重要になるのは、仲介会社の中でも「エージェント型」や「調整型」といったタイプが存在することです。
以下、それぞれの特徴と注意点について解説します。
・「エージェント型」の特徴
お客さまにとって好ましいのは「エージェント型」です。
というのも、エージェントはクライアント(買い手もしくは売り手)の利益のために行動するからです。
例えば、お客さまが購入を決断した物件のリスクや欠点などについても明示・直言してくれることが期待できます。
比較的中立公平な立場から、不動産のプロが顧客に寄り添ったアドバイスをしてくれますので、お客さまの住まい探しをバックアップしてくれる頼もしい味方と言えるでしょう。
・「調整型」の特徴
調整型は、自社・自身の利益を最優先してしまう傾向にあり、顧客の利益は二の次にしてしまうというケースが多くなります。
例えば、早期成約を実現したいがために、お客さまが気に入った物件とお客さまのニーズ合致しないといったことがあっても指摘しないといった可能性が考えられます。
そのため、調整型の不動産仲介業者においては、本当に自分にマッチする物件に出会えないリスクが生じます。
残念ながら、現状「調整型」の不動産仲介会社が多いというのが実態ですので、不動産会社を選ぶ際には注意が必要です。
【3】セカンドオピニオンの重要性
不動産以外の業界では、セカンドオピニオンの重要性が指摘されるようになって久しくなりました。
セカンドオピニオンとは、当事者がよりよい決断を行うために、当事者以外の専門的な知識を持った第三者に意見を求めることを指します。
医療分野を中心に用いられている考え方ではありますが、「生涯で最も大きな買い物」と言われる不動産売買においても積極的に取り入れるべき考え方です。
先に述べたように、中古マンション購入のアドバイザーは本来不動産仲介会社であるべきだと考えます。
しかし、自社・自身の利益を最優先し、顧客の利益は二の次と考える人が多いというのも実際のところです。
もし、ご家族や信頼できる知人に中古マンション取引の経験者や不動産鑑定士がいるのであれば、そういった方への相談や一緒に見学してチェックしてもらうというのも一つの方法だと思います。
【4】まとめ
ここまで、中古マンション購入の窓口となる不動産仲介会社について考えつつ、不動産会社の活用術について解説してきました。
中古マンションへの住み替えにあたって、不動産会社を上手に活用することの重要性とその難しさがご理解いただけたかと思います。
当社では、お客さまの「住まいの夢」を実現するために、中立な立場のプロのアドバイスを受けながら、最適な住まいづくりのサポートをさせていただいています。
宅地建物取引士はもとより、事業パートナーである一級建築士・行政書士・司法書士・税理士・ファイナンシャルプランナーと連携し、「セカンドオピニオン」を実現しています。
当社詳細につきましては、以下のリンクに記載しています。
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