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【完全実録】沢木和也ド〇ッグで逮捕 その2
自伝出版のためのクラウドファンディングが大成功に終わり、本の一般発売日が6月28日に決定いたしました。
進捗はこのnoteでもお伝えしますので、発売日までもう少々お待ち下さい(それまでは取材内容を記事として公開して行きます)。
※当noteの記事について
今後このnoteにアップする記事は、原則として有料記事となります。その理由はひとつで、少しでもお金を作って沢木の闘病を助けたいからです。
皆様に金銭負担を強いるようで申し訳ございませんが、もし余裕のある方がおられましたら、ぜひサポートをお願いいたします。
なお、掲載する記事の殆どは本に収録しますので、クラウドファンディングの支援者様は本の完成をお待ちください。
警察ではなくマトリに捕まるワンランク上の男
捕まった後は当然どこかに入れられるんだけど、目黒にある麻薬取締官事務所には留置所がないから、俺の場合は世田谷署の留置所に入れられたんだ。警察とマトリとは張り合っているから仲が悪いはずなんだけど、そういうところでは融通し合うみたいだね。
それで取り調べの時には毎日マトリが世田谷署に迎えに来てくれて、そこから目黒の事務所に連れて行かれて、そこで調べを受けるってやり方だった。
その頃の話だと、護送車の中や拘置所で居合わせたひとと世間話をした事をよく覚えているな。周りがヤクザばかりで、中には歌舞伎町の住民もいてさ、外に出てからばったりなんて事もあったね。
そういう人達と、やっぱり「何したんだ?」って話になるんだけど、そこで俺が「マトリに捕まりました」って言うと、相手が「マトリに捕まるヤツは大物が多いんだ」なんて言ってくれて、何だか嬉しくなっちゃってね。「俺は大物なんだ!」って(笑)。同じ麻薬取締法違反でも、マトリにヤラれたってだけで格が上がって一目置かれるんだよ。
おまけに、マトリの事務所で自分が座らされた椅子には、ポールマッカートニーも座らされた(※)と聞かされて、それも嬉しかったなあ。「俺はポールと同じなんだ!」って(笑)。
※1980年1月、日本公演のため来日したポール・マッカートニーが、成田空港の税関で大麻を所持している事が発覚して現行犯逮捕された。ポールはその後、中目黒の関東甲信越地区麻薬取締官事務所に連行され取り調べを受けた。
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