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自分のビジネスには「フェアネス」と「みんなの幸せ」があるか?

「データ分析×人×ビジネス」の軸で記事を書いています。

最近、過去の棚卸といいましょうか、昔ある人から言われたことを思い出して考え直すようになったことがあります。本日はその共有です。

ちなみに、ある人から言われたことというのは以下のようなことです(たぶん、当時に言われたセリフ100%そのまま)。

「何か新しいことができるようになったということは、その反面で、昔できていたことができなくなるということでもある」

これ自体、色々な意味が内包されていると思うのですが、たぶん当時の状況を思い出せば「成長してるときこそ、基本をおろそかにしてはいけない」みたいなシンプルな意味合いが大きかったのではないかな?と。


さて、それで私自身が何を考え直すようになったかという話でした。実は最近、仕事の中で「何を優先≒一番尊重すべきか?」ということを特に考える機会がありました。その時に、考えて書きだしたメモを共有します:


みんなが幸せになった方がいい(ある状況下でできるだけ多くの人)。

誰が何をやってもいい。幸せになるならどの企業でも、どんなプロダクトでも関係ない。

いいものはみんなが使えた方がいい。その方が誰もがみんなを幸せにできるチャンスがある。

独占したり、主従関係を持ってはいけない。フェアに、五分五分に。幸せのために自分が多く傷ついてはいけない。

自分たちにしかできないことが独自資産になりうる。それはどんな課題に対してそうなのか? 

その上で誰と一緒にやるのがいいのか?



1つの例をあげてみると、例えば「ビジネスパートナーとして最良な人はどんな人なのか」ということです。分かりやすいことをいえば、お金を貸してくれる人(出資・投資してくれる人)というのはこれにあたるかもしれません。特に起業したばかりのときや、経営が窮地に陥ったときなんかはそう思えるかもしれません。中には、何の見返りも求めないから「ただお金を貸すよ」という人もいます。

今はお金の話を出しましたが、そこまででなくても「ちょっとした作業を代わりにやってくる」とか、「どこかいい企業や人を紹介してくれる」とか、etc. 日常的にちょっとした「無償奉仕」をしてもらえるケースというのはあるものです。

上記の一部分に「独占したり、主従関係を持ってはいけない。フェアに、五分五分に。」というのがあります。

あたかも無償奉仕にみえるものは、自分の立場が危うい時こそよく見えるものです。だからこそ慎重に考えなければなりません。先のお金の例で言えば、出資したからといって経営にあれやこれやと口出しをしてくるというのも典型例かもしれません。一見、無償奉仕にみえるものの、実は「自分が経営に口出しをしたい」という裏側があれば、それは無償奉仕とはいえないのです。また、当初はそういう意図がなかったとしても、(本人も無自覚なままに)ちょっと気になったことを口にしたことをきっかけに、あれやこれやと細かいことに口出しをするようになってくる。挙句「俺が出資してやったのを忘れたか」と持ち出してくる。これは主従関係をもたないとか、フェア・五分五分ではないですよね。

あまり疑心暗鬼はよくないのですが、うっかりすると、遠い未来のどこか思わぬところで「昔のネタを引きずり出してくる」という事態を起こしかねないから注意するということです。だから、ことわざにもあるように「タダより高いものはない」というのは、非常に的を射ていると思うわけです。


こうしたことにならないよう、何を考えておくべきかというと、シンプルすぎて当たり前なんですが「みんなが幸せになった方がいい」ということです。何か複雑な事情で、ここぞというときに頼りにすべきは、自分も含めみんなが幸せになるのはどういう選択か?ということだと思いたいです。この考えから逸れていくと、いずれどこかで因果応報というか、しっぺ返しを受ける気がします。特に「みんなの幸せ」というと、自分を犠牲にしてしまう人がいますが、それは間違いだと思います。みんなには自分も含まれてなければならない。

それから、みんなが幸せになるために「自分たちにしかできないこと」が何なのか?ということも合わせて大切です。自分の(会社の・チームの)存在意義というのはまさにこれで、みんなの幸せに向かうベクトルが複数ある中で、自分固有のベクトルというのがもてないといけません。格好つけたことをいえば独自資産というやつですね。換言すれば、自分なりの軸といってもいいかもしれません。この軸に基づいて「自分ならどう皆を幸せにできるのか?」を考え、そのうえで、それを最大限実現できそうなパートナーを探すというのが基本的な考えなのだと思います。


ちょっと今回はビジネスパートナーというオチに向かっての話でした。ただ、冒頭に述べたことはそれに限ったことではありません(たまたま今日、書きたかったことがこれだっただけです)。

ただ、少なくとも世間に認められているというレベル感で「成功」している企業は、これに近い価値観を持っている気がしますね。

キーワード

  • みんなの幸せ

  • できる人がやる

  • いいものはみんなで使う

  • フェアに、自分を大切に

  • 自分の価値観と、それに共感する仲間


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