8/10(月)
商店街を散歩していると、テレビ番組の撮影隊がロケをしていた。
なにやら顔だけ出した宇宙服みたいな分厚い服を着た女性がお店を見て周っていた。
眺めていると、カメラマンが急に背筋を伸ばしたと思うと、片足を浮かせたり、足踏みしたりしだした。
きっとトイレを我慢しているのだろう。
でも裏方が撮影を中断をするなんてありえない。
これこそまさにプロ根性だ。
宇宙服女性タレントはしばらく歩いてから団子屋に着くと団子を食べながら宇宙服を脱ぐというくだりをしだした。
いつもやってるのかと思ったらそうでもなく、もたもたがちゃがちゃしながらやっている。
団子を持っているせいで余計もたついている。
こっちまでイライラしてくる。
でも編集でバッサリカットするんだろうな、と思っていると、カメラマンが左右に飛び跳ね始めた。
これはトイレじゃない。
トイレだったら重いカメラを担いでこんな飛び跳ねない。
何か重大な事態が起こっているに違いない。
宇宙服はまだ全然脱ぎ終わらない。
なんかかまくらみたいになってる。
カメラマンは飛び跳ねる度に両足の裏をパン!と合わせ出した。
もう誰か止めればいいのに。
すると、急にポスッという音がして宇宙服に小さい矢が刺さった。
宇宙服はプシュウーーーと空気を出しながら縮む。
撮影が一時中断する。
女性タレントは「なになになになに」とパニック。
カメラマンもカメラを人に預けると「痛ってーーーー!」と叫び、お尻に刺さっていたらしい矢を抜いた。
カメラが回っている時は決して声を出さないというプロ根性。
見習わないとな。