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職員会議って何だろう

学校で行われる「職員会議」って名前を聞いたことがある人は多いと覆いますが、どんな会議なのか本当に「わかっている(理解している)」人は少ないのかもしれません。
【主催は誰?】
校長が主催します。ですから、校長が学校にいない、つまり会議に参加できないのに「職員会議をする」ということはありません。
【何のために行うの?】
校長が、学校経営、運営、行事の実施について検討する時に、職員に意見を求め、参考にするためです。
職員が話し合って、何かを決定していく会議ではないのです。決定するのは「校長」です。決定するために「資料を提供する」「現場の状況を知らせる」ために会議を行います。ですから、「運動会をするのだけど、春に実施するのか秋に実施するのか、どちらがいいのか」ということを検討する場合、会議で、様々な意見を出し合って検討するけれども、その話し合いをみて校長が判断します。職員が多数決で決めたからそうなる、なんてことはありません。
【それじゃあ、会議をする必要はないのでは?】
職員に決定権限はありませんが、校長は職員の意見や考えを、全く無視して決定することはないので、学校経営や運営に意見を出し合って「教職員の総意の元学校を動かしていく」ということは大事なことです。

【職員会議の問題点】
・前年踏襲の流れから抜け出せない。
 職員会議にかかる議題は「学校行事」に係ることがほとんどです。学校行事はほとんど毎年、同じものを行います。例えば「避難訓練」「清掃指導」「運動会」「音楽会」「入学式」「卒業式」などです。この場合、出されてくる提案資料は、ほとんど「前年と変わらない」もしくは、「昨年度の問題点や課題を少し手直ししただけ」ということもあります。ひどい場合は、たいして検討のしないで、「日付だけを変えて、昨年の資料そのまま」という場合もあります。
 昨年度のそのまま「前年踏襲」だとしたら、それを毎年繰り返すと、今、提案された資料は「平成」の資料、さらには「昭和」の資料ということになります。
 そんな会議を繰り返していると、社会が変化し、保護者の要望が変化し、児童の実態が変化し、学校を取り巻く多くのこと、環境が変化している中で、学校だけが「変化せず」「独りよがりな学校」になってしまいます。
 保護者も、学校の「変化」を嫌います。自分の小学校時代と同じことを自分の子供の学校にもやってほしいのです。そんな保護者に、「今の時代の学校経営」を説いて、「考えを変えてもらう」のは一苦労です。
 だから、「前年踏襲」から抜け出せないのです。
・同調圧力がかかる。
 学校の職員には、20代から60代まで多くの教職員がいます。学校の教員は大学を出て20代でも「先生」何校も経験している50代でも「先生」と呼ばれます。同じ「先生」であっても、何校も経験し、同じ「運動会」でもいくつものパターンの実施方法を経験している先生と、教員になって1校か2校しか経験していない先生とでは、意見の持ち方、考え方は違います。若い先生、経験の少ない先生は「発言しにくい」雰囲気になります。何か意見を言っても「経験豊富な先生」から、意見されることがあります。
なかなか「自分の考えをいえない」同調圧力がかかります。

「教職員自身が、職員会議の在り方を本気で考えないと、学校は変わらないし、教職員の学校での存在価値も変わりません。」
「学校改革は誰かにやってもらうのではなく、自分自身で真剣に行うものです。」


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