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軽井沢と楓さんと私

私の名前は松尾美佑(みゆ)。
都内の大学に通う、ごく普通の大学3年生だ。

でも…私には秘密の顔がある。
それは…アイドルだ。

私が所属するアイドルグループでは、毎年夏に全国ツアーがある。
普段活動している東京を飛び出し、日本各地に出向いてライブを行うという、夏の恒例行事だ。

今年は大阪、名古屋、東京の3か所を回った。
例年と違って、ライブとライブの間が1か月くらい空いていたから、少しだけスケジュールに余裕があった。
今はツアーが終わったばかりで、一息つきながらこの文章を書いている。

今回はそんな夏のある日に、グループの先輩である佐藤楓さんと軽井沢に行った時の話をしたいと思う。

楓さんとは既に何度か一緒に出掛けたことがある。最初に仲良くなったのは2年前だろうか?

彼女は私より6歳も年上だが、不思議と気が合う存在。今回はお互いの休みがたまたま被っていたので、私から誘って行った。

軽井沢は前に一人旅をしに行ったことがある。東京から1時間で行けるほど近くて、日帰りで行ける小旅行の目的地としてピッタリなのだ。

これは誘った日のライン。

松尾 お疲れ様です。楓さん、今月の○○日空いてます?
楓  空いてるよ。どうしたの?
松尾 一緒に日帰りで軽井沢いきません?
楓  え!いいよ笑
松尾 やった~笑 じゃあ決まりですね。

と、まあ、こんな感じのやり取りだ。

私はラインの文面が事務的と言われる。マネージャーにも「怖い」と言われるほどだ。
でも楓さんとラインする時は、先輩だけど少しだけくだけた感じになってしまう。この気を遣いすぎない間柄が楽だったりする。

そんなこんなのやり取りを経て、私たちは軽井沢に行くことになった。

ところが、どっこい。そこは計画性というものを持ち合わせていない私達。

準備も何もしないまま前日に。
行きたかった時間帯は新幹線の券が売切れ。その日は土曜だったのだ。
かろうじて席を取れたけど、隣同士に座れなくて、ライン越しに「ここに行きたい」「いいですね」…と会話しながら目的地に向かっていた。

軽井沢についてからは、私が楓さんをリードした。
楓さんは軽井沢駅の南にあるアウトレットしか行ったことがなかったとのことで、中軽井沢や旧軽井沢を一緒に観光した。
滞在時間は5時間くらい。

旅のできごとは、楓さんのレギュラーラジオでも話していた。嬉しかった。

(私はラジオ好きで、楓さんの番組も毎週聞いている。)

買ったものの話。
ちょうど、同期メンバーの佐藤璃果の誕生日が近かったので、プレゼントにキャンドルを買った。サイリウムカラーでラッピングもしてもらって。
なんでキャンドルが欲しいのかは全く理解できないのだけど。

あとはピアスも買いたかったが、良さげなものが見つからず。ピアスをプレゼントする時は、その人に似合いそうなものを撤底して選ぶ。

キャンドルを買って、次はバスで旧軽井沢へ。
ところがその途中、さっき買ったキャンドルを手に持っていないことに気付く。
でも、楓さんが教えてくれて助かった。

と思ったら、楓さんも同じお店でキャンドルを買ったのだけど、バス亭のベンチに置いてきてしまったみたい。何やってんだよ。

果たして楓さんのキャンドルは今も元気だろうか?

食べたもの。
ハルニレテラスという、いろんなお店が集まった小さい街?みたいなところにある、ジェラート屋さんで食べたとうもろこしジェラートが格別に美味しかった。ここのジェラートは本当に美味しい。
楓さんはバニラ味と何かもう一種類のミックスを頼んでいた。

私はバニラ味が苦手。
白米をそのまま食べるのと同じくらい意味分からない。
私の味覚がおかしいのだろうか?
同期の田村にも馬鹿舌って言われたな。
自分では常識のある人間だと思っているのだけど。

そうそう、最近私は写ルンですにハマっていて、
今回の軽井沢旅でも何枚か撮っていた。
この時は早く現像するのが楽しみだと思っていたけど、
現像してみると暗闇しか映っていなくて、自分の写ルンですの下手さに絶望したの。

そんなこんなで私たちの軽井沢旅が終わった。

楓さんとはこれからも色んな所にお出掛けしたい。
ちなみに今度はディズニーシーに行く約束をもうしている。

この前はランドに行ったので、これでディズニー制覇だ。

楓さん、卒業しても仲良くしてくださいね?

おわり






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