【三田キャンパス】 旧図書館の福澤諭吉展示室を訪れる〜
こんにちは!慶早戦デジタル企画委員会(K-Project)と申します。
今回は、久々に三田キャンパスについての記事を投稿したいと思います。
昨年の6月頃に、三田キャンパスにある旧図書館での福澤諭吉展示会を見に行ってまいりました!
なかなか広報記事として書くタイミングが合わず、心待ちにしていたので、この度は執筆することができて誠に嬉しい思いです。
本記事にてご紹介する、常設展示室のページはこちらから飛ぶことができます。
慶應義塾の創設者・福澤諭吉
昨年度から一万円札のデザインが渋沢栄一に変更しましたが、それまで一万円札に採用されていた福澤諭吉とはどのような人物なのかをここでは簡単にまとめてまいります。
福澤諭吉の当時の社会的立場を表すと、『啓蒙思想家』にあたります。
福澤は政治家ではないため、『慶應を建てた人っていうのは何となく知っているんだけど、具体的にどんな人なんだろう?』と思われる方も多くいらっしゃるかもしれません。
そこで、福澤諭吉が日本に影響を与えた活動を主に5つ紹介してまいります。
慶應義塾大学を設立したことがよく語られる福澤諭吉ですが、実は他に一橋大学や専修大学、早稲田大学(前・東京専門学校)の設立にも協力者として関わっています。
そのため、渋沢栄一や大隈重信などの大御所とも非常に関わりのある人物にあたります。
一方で、③や⑤に関しては意外と知られていないのではないでしょうか?
外国の様子を観る機会のあった福澤は、『中央銀行を設置する』、『保険制度を作る』という概念を日本に伝える形で関わりました。
また、三田キャンパスには小さな演説館が建てられていますが、著作の中で『演説』や『独立』といった、今の日本語にもあるような数々の訳語を翻訳しました。
特に、CURRYを『コルリ』と訳して日本に広めた点もエピソードの一つになります。
福澤諭吉自身に関しては、また別の記事でもご紹介する予定です。
三田キャンパス・旧図書館での展示
そうした福澤の啓蒙思想を紹介するため、三田キャンパスの旧図書館2階では常設展示会が行われております。
三田キャンパスはJR田町駅から徒歩7分ほどの、桜田通りに面した場所にございます。
訪れた感想
執筆者は単純にぶらりと立ち寄ってみたのですが、多くの一般のお客様が訪れていたことが印象的でした!
旧図書館に入った経験がほとんどなかったものの、実際に訪れてみると、ご家族連れの方やOBの方で賑わっていて、初めて旧図書館の博物館的な側面を実感できました。
慶應義塾の『先生』と言える福澤諭吉の活動については、今の時代は本やネットから情報を得ることができますが、
実際の展示を見てみると文字だけでは味わえない感覚があります。
『学問のすゝめを書いた人はこんなことをやっていたんだ』という感想を持つことができるため、明治期の人物にご興味のある方には大変おすすめです。
展示室内の写真
写真にはありませんが、展示室ではスタンプも押せるためお立ち寄りの際は、ぜひ押されるのも良いかもしれません。
新しく作られたパネルや映像だけでなく、かつての文献等も展示されていて、洗練された雰囲気を味わいました。
旧図書館で、福澤諭吉の沿革を知る
福澤諭吉についての情報をまとめた展示室は、著作を読むことはまた違った体験ができる場所となっています。
歴史がお好きな方、『福澤諭吉ってどんな人?』という疑問をお持ちの方には資料館としておすすめです。
パネルには明るい色調で詳しく説明が書かれているため、
参考資料として非常に高い価値を発揮していると思われます。
執筆者は2階で展示を見終えた後に、1階の入り口右手にある『カフェ八角塔』に入店しました。
レトロな雰囲気の喫茶店で、一般入店可能のためこちらもおすすめです。
三田キャンパスには旧図書館など文化性に富んだ建物が多く、また展示室に訪れたいと思いました。
久々に団体での活動以外の記事となりましたが、旧図書館自体はパンフレットの写真などで使われていても、常設展示室までは比較的知られていないと思います。
そこで、慶應義塾の魅力の一つをご紹介する記事を書くことができたため、旧図書館について発信できれば幸いです。
ここまでご覧いただきまして、ありがとうございました。