【第5回】通常時総回転数を増やす

第5回目のこの記事では、通常回転数についてまとめていきます。

ある程度期待値の計算ができるようになったら、次に「技術介入をして実践の数値を上げていく」ことに目を向けます。技術介入というと止め打ち捻り打ちなどを思い浮かべる人もいるかと思いますが、今回は意外とおろそかにしがちな「通常時にどれだけ多く回せるか」という部分に注目します。
(止め打ち・捻り打ちについては具体例を交えて第6回第7回で説明する予定です。)

通常総回転数を増やすことの重要性

パチンコ稼働では通常回転数を増やすことが大切です。理由は、試行回数(大当たりを出すために抽選する回数)が増えるためです。おみくじが引けば引くほど大当たりに近づくのと同じです。

ざっくり言うと「数打ちゃあたる」「どうせ時間をかけて打つなら1日のうち出来る限り抽選させよう」ということです。
より多く回せば初当たり数も変わってきます。

例えば、1/319、50%のst突入率の台でいうなら、同じ1日でもいつもより100回転多く回すと、3日の実践でおおよそ確率分母、1週間でst突入確率分母に到達します(理論上)。

また、台のポテンシャル(期待値)を求める時には「トライが多いほど正確な値が出やすい」という理由もあります。台の期待値をより正確に測ることは、今後の稼働でその台を使っていくかどうかを決める大事な要素になります。

さらに、止め打ちや捻り打ちは店員から注意を受けることがあっても、通常回転数が多いのは何も言われませんので、伸ばしやすいという側面もあります。

回せば回すほど良いのですが、もちろん限界はあります。例えばCR北斗無双でいうと、11時間、ほぼ終日回して合計30000発出たとすると、通常時回転数は2000回転くらいです。経験上2100回転回せれば多く回せた方かなというところ。

(初当たり数が多い、連チャンが多過ぎる、回転率が悪い、あまりにも4R当たりが多い等、展開によってはどうしても回しづらい場合もあり)

では、できるだけ回すためにどんな工夫があるか例をあげていきます。

通常回転数をupするには

例. CR北斗無双の場合

1.止め打ち中、ロング開放時に玉を2個入れる

まず、止め打ちとは「サポ中にセグを見て上手く打ち出しをすることで、玉の減りを最小限にする。もしくは増やす」打ち方です。

北斗無双では止め打ちの効果は絶大です。
(禁止の店もありますので、注意をされるようでしたら控えましょう)

赤丸・・サポ保留が貯まる羽根(入れば1玉戻ってくる)
青丸・・オマケ入賞ポケット(入れば3玉もらえる)

です。

赤丸が開くタイミングを覚えて無駄玉を減らし、青丸のポケットで増やします。

やり方ですが、

小デジランプ
左点灯6開放
右点灯5開放

6開放時
①閉まると同時に1発
②開く瞬間に1発
③開いたら1発
④開いたら1発
⑤開いたら1発
⑥開いたら1発

5開放時
①〜④までは6開放と同じ
⑤閉まると同時に1発

＊注
6開放時は、⑤までに5発入ると6開放目が開かなくなる(次の点灯に切り替わる)

となります。

【解説】
サポ中、上記のように単発打ちをすることで玉を増やしていきます。ただ、羽根に百発百中玉を入れることはなかなか難しく、連続で外すと保留がラスト1個になってしまう場合もあります。北斗無双の場合、ラスト保留の変動になると演出時間・待機時間が長くなります。

そこで、ロング開放時に2個玉を入れ、ラスト保留になることを防ぎます。
(両点灯いずれも1開放目と5開放目は開放時間が長いロング開放です)

「保留2以上は演出が短い→早くstが終わる→通常がより多く回せる」ということになります。

やり方としては、左右両点灯とも「4開放時・最終開放時に2個玉を出す」形です。

・(両点灯共通)4開放目が開いたら2発
・(左点灯)最終開放が開いたら2発
(右点灯)5開放目が閉じたら2発or閉じる直前に2発

バトル中(長い演出時)はサポ保留消化がないので、単発打ちでok。あまりポケットに入らない台は手を止めましょう。

＊左点灯時は6開放目までに玉が5発入ると5開放までになる(次の点灯に切り替わる)ので、その場合は5開放目開放時に2発。難しければ右点灯のみでもいいかもしれません。

個人差・台によっての差があり、止め打ちに慣れている人でないと少し難しいですが、大半の台で効果はありますのでお試しください。

2.通常時保留3止め

解説：写真のように保留が3になった時、保留マックス(保留4)以降無駄玉を打たないように、2〜3発ずつ打ち出します。保留4になれば打ち出しを止めます。これをよく「保3止め」と呼ぶことが多いです。保留マックス以降のヘソ釘への入賞は、抽選に影響しないので無駄玉と考えます。

保留3〜4はほとんどの機種で消化スピードが早く、通常回転をより多く回せるので実践していきましょう。

保3止めで2〜3発発射は入らない事も多いので、ポイントは「入らなくて保留3を消化してしまうな」とわかった瞬間に連続打ち出しを始める事です。3溜まったらまた2〜3発ずつ発射、4貯まったらストップボタンを押します。

また、保留4時の演出終わりにうまく玉を2〜3発ずつ打ち出すことも重要です。

無駄玉を極力減らし、できるだけ保留4をキープして打つというイメージです。

シビアにやりすぎると逆効果なので、たまには「気づいたら保留4になっててまだ打ち出してた」ということがあっても大丈夫です。

1日フルで集中するのは難しいので、できるだけやりましょう。

3.飲み物購入や、玉を共有するなど短い離席の時は、できれば緑以上の保留でいく

解説：これはそのままです。緑以上の保留は演出時間が長いので、帰って来た時にまだ演出中である可能性が高いため。

＊「一撃当選」など、展開が早い当たりの場合もあるのでパンク(当たり中、放置して時間切れにより出玉を得られなくなること)は注意

4.長い離席は最小限に

解説：離席が長くなってしまうと、どうしても回せなくなってしまいます。トイレや電話などやむを得ない時もありますが、極力減らします。
「ずっと座ってられないよ〜」と言う人は緑以上保留の時に歩くのがおすすめ。

5.保留に対する意識

解説：すでに解説したように、通常時も当たり時も、保留の貯まり具合が大切です。

「通常回転を多く回すために出来るだけ保留を減らさない」という意識そのものを持つようにしましょう。頭に入れるだけでも違います。

当たり中は、ヘソ落ち※を防ぐ意味でも特に保留を意識する必要がありますが、通常時も今まで以上に気をつけることで1日全体の通常総回転数を増やせます。

※参考．ヘソ落ちとは、【サポ中の保留が無くなり、通常時に入れた保留を消化し当選することにより、st中にも関わらず通常当たりに転落してしまう可能性があるシステム】
転落してしまうと本来連チャンで得られる出玉が失われるため避けるのを最優先にする。保留が枯れそうになったら、連続打ちでいいから貯めましょう。

※参考2. サポ保留の貯まりやすさは店や台(釘)によって違います。例えばA店はよく羽根に入るけど、B店はポケットに入りすぎてなかなか羽根に入らない、など。
入りにくい台は特に集中して単発打ちをしたり、2発打ちをする、時には連続打ちをして保留1にしないようにする、といった工夫も必要です。

まとめ

通常時は出来るだけ保留3.4で回す
当たり中(サポ中)は保留を2以上キープする

以上、これらを実践してもらえると、大分通常時回転数が違ってきます。最初はうまくいかなくても徐々にできるようになります。

通常時保留が貯まりやすいかは台の回転率によるところもあるので、「保留よ貯まれ！」と念じるというわけではなく、多い保留を維持して通常をたくさん回そうとする意識を持つイメージです。

説明って難しいですね(^^;笑

それでは以上となります。

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。

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