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【第3回】パチンコの遠隔操作


本日はパチンコをよく打つ人にとって一度は気になる、“遠隔操作”について話したいと思います。


「あの店は遠隔操作がある!」


パチンコをやっている人の会話でよくあるのが、「あの店は遠隔操作がある」「狙われているから玉が出ない」といったセリフ。「今日はあまりにも当たらなさ過ぎる。絶対おかしい」と思って勘繰ってしまうことがあります。

お店の奥で店長が複数のモニターを見て、気に入らない客を狙い打ち
気に入った客や常連には当ててあげる

そんな姿を思い浮かべてしまいます。

私自身も遠隔操作を信じていました。
少しエピソードを話してみたいと思います。


遠隔操作?エピソード(1)

20歳くらいの時のこと。
友達3人とパチンコに行きました。

当時牙狼xxという機種にハマっていたのですが、いざ台を打ち始めると全く玉が飛びません。

すぐさま店員を呼んで台を開けて直してもらうのですが、まったく玉が飛ばず。
店員を呼んではダメの繰り返し。人気機種だったので他の台は空いていませんでした。

さすがに困ってきましたが、実はその前日もパチンコを打っていて15万以上大勝ちしたため、その日とても機嫌が良かったのです。

「まあ怒っても仕方ない。ここで店員に優しくしておけば当たりやすくなるかも(真顔)」と考えました。

店員が来た時に、「なかなか直りませんね。まったく玉が出ないわけではないので頑張って打ってみますよ。台開けお疲れ様です。」と神対応。

するとその後5分くらい経つと見事確変大当たり。
「これはやはり店員に優しくしたからサービスだな。」と意気揚々でした。

遠隔操作?エピソード(2)

(1)と大体同じ時期、今度はかつてない大負けをしている日のことです。
この日も牙狼xxを打っていました。
現金7万円を入れて1700回転ほど回しているのにも関わらず、1回も当たらない。
当時は学生でしたので7万円は大金です。

「こんなのおかしい。1/399で当たるんじゃないのか!?めちゃくちゃな店だ!」
カーッと怒りが湧いていました。
その上、玉飛びも悪くまた店員を呼ぶハメに。何度呼んでも直らず、負け込んでることもあってとうとうこんな風に考えます。

「こないだ勝ったからイカサマか。それにしてもやり過ぎだ!」

店員を呼びます。
「こんな台を放置しといてどうなってるんですか!?この店は!」と言うと、店員は平謝り。上に伝えておきます、と言い残して去って行きました。

その数分後当たりがきて、なんとそのまま25連チャンします。
「さすがに店も反省したか。やっぱり店員に言う時は言わないとな。むしろいつも機嫌悪くしようかな」と考えました。


以上、私の体験談です。


・・・


・・・・


・・・・・


なんかもうめちゃくちゃですね (笑)


矛盾がすごい、、


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カ○ジもびっくりです。

今思うと懐かしいですが当時は本気でした。汗


そもそも店はどうやって儲けているのか

珍エピソードを披露したところで、少し話を変えて店の儲けについて考えてみます。

店はどうやって経営を成り立たせているのか?
光熱費、物件費用、台の仕入れ代、従業員の給料 etc これら全てお客さんが使ったお金でまかないます。

お客さんが使ったお金=売上
です。

当たることもありますので、正確には
使ったお金ー出玉=店の儲け
です。

1日打っているとある程度は当たりますから、なるべく使うお金を増やしてもらう必要があります。
つまり、釘を閉めてなかなか回らないようにします。

出玉数は運の要素もあるので、お客さんが勝って終わることもありますが、長い目で見れば平均する(店が勝つ)と店は考えます。

そもそも何十台〜何百台と台があるので1日単位でも運要素は薄まり、ある程度平均化していきます。

店は、釘の調整により売上を予想・コントロールできるのです。

もちろん店が必ず勝つばかりだとお客さんが離れていきますので、実際はうまくバランスを考えています。
イメージとしては、このようなサイクルです。

『安い(勝ちにくい)台ばかりだとお客さんがガッカリする→プロや常連も来なくなる→どんどん過疎になる→その対策としてところどころ高い(回りやすく勝ちやすい)台を置く、旧イベント日などの特定日は客に勝たせる→人が人を呼ぶので徐々に増える→安い台を増やす→繰り返し』

※お客さんに一切還元しない店もあります


実際のところ遠隔操作ってあるの?


99%ありません。

店員が玉を盗んだり設定を教えたりなどの不正はあっても、遠隔操作のような客に対する個人攻撃はほぼないと考えて良いです。

過去には、実際に遠隔操作があり摘発された例があります。
ただ、昔と今では台のプログラムの複雑さも変わっており遠隔の機械を導入するハードルも上がっているでしょうし、現在は大半の店がやっていないと言えるでしょう。

また、先に挙げたように店は儲けをあげるためにわざわざ遠隔操作をする必要がないというのも理由の一つです。幹部や店長が釘をいじれば、ある程度の売上を予測し、実際に儲けることができます。
(釘をいじる行為は厳密に言えば違法行為ですが、実態としてはほとんどの店が調整しています)

さらには、店側のリスクが大きすぎるというのもあります。
遠隔操作をするならば、それが可能な機器を買うことになります。業者や店舗の店長、経営陣でその情報を共有します。共有した情報は常に漏れてしまうリスクをはらんでいます。
辞めた従業員が告発という形で漏らす場合もあり得ます。現在はメディアの発達が著しく、拡散力は以前より増してますから、揉み消すことは不可能でしょう。
さらに機械導入には費用もかかります。

開業だけで数億円の初期投資がかかるパチンコ店経営において、
信頼を失くして売上がガタ落ちし、遠隔のための機械導入費用をかけるリスクを取ることは考えにくいです。


乱数について


そうはいっても、本当に操作を疑いたくなるくらいおかしな挙動をする時があると思います。
あまりにも大ハマりしたり、何十回も連チャンしたりするとどうしても疑いが生まれますよね。

そんな時は乱数の存在を考えてみてください。
乱数とは、「ランダムに抽出される数字のこと」です。
大当たりなどは「擬似乱数」です。
擬似乱数とは、「決められた範囲でランダムであること」です。

パチンコを客に提供するためには、
短期・中期・長期の試射試験や出玉率試験があり、その検定を突破しなければなりません。
逆に言えば突破さえすれば良いので、その過程は自由(プログラムは自由)です。
例えば「短期的には出玉が荒い(玉がすごく出たり全く出なかったりする)」というプログラマーのクセがあってもおかしくないのです。

不正が行なわれなくとも、1回・1日くらいの単位で見れば大当たり数等にムラがあって当然。一時的におかしな動きをしても、長い目で見ると検定基準通りになるということです。

よくパチプロや詳しい人の間では「〇〇の機種は荒い」という会話がありますが、的を得ていると言えるでしょう。


まとめ


①お店側は理論上儲けられるように調整できるため遠隔操作をする必要がない

②機械遠隔操作を導入するのは費用がかかり、バレてしまえば信用を失う

③パチンコ機は人が作っているため、当たり方や仕組みにクセがある

これらの理由から、遠隔操作はほぼないと考えて良いと思います。


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本日はここまでです。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。


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