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えーそーですか
先日、管理している発電所の送電線(自営線)の鉄塔に、鳥の巣が作られていたため撤去しました。
出来ていたのは、こんな巣です。
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多分カラスですね。
幸い、電線には接近していなかったのですが、
木の枝などが電線に接触して、短絡や地絡が起こる恐れがある
鉄塔の周りの畑に迷惑がかかる
ということで、撤去して対策する事にしました。
鳥の巣はむやみに撤去できない
鳥の巣自体は、ほとんどが木の枝葉なので、撤去はそれほど大変ではありません。しかし、何も考えずに壊すという事は出来ないのです。
まず、「鳥獣保護管理法」という法律があり、巣に卵や雛が存在している場合、その巣を勝手に壊す事は法律違反なのです。
そう、我々の仕事は、鳥さんより下なのです。我々の生きる糧を得るために障害となる鳥の巣を排除すると、さらに強大な権力の手が、我々の生活を人生ごと奪いに来る。
そういう仕組みが、この世の中にはあるのです。
ということで、まずは卵や雛がいないか確認します。
しかし、
確認しに行くにも注意が必要です。というのは、特にカラスの場合、奴らは巣に近づいただけで戦闘態勢に入ります。
そして、奴らの威嚇を無視してさらに接近すると、鋭いクチバシで攻撃してくるのです。
なので、周囲のカラスの様子を見ながら登っていきます。
実際途中まで登ったところで、3匹くらいカラスが様子を見に来ていたみたいですが、特に何をすることも無く去っていきました。
撤去と営巣対策
撤去に必要なのは、
消毒液
保護メガネ
スクレーバー
ブラシ
ゴミ袋
たかが鳥の巣と言えど、「鳥インフルエンザ」なんていうのもありますから、油断は禁物です。撤去前と後には消毒しましょう。
また、鳥の巣ですから、当然羽毛があり、ダニもいます。枝の間には土も詰まっていますから、撤去時にそれらが舞い上がります。
マスクはしているとしても、それらが目に入らないように、保護メガネも必要です。
大きな木の枝を手で取り除き、スクレーパで小枝や土をゴミ袋に入れていきます。だいたい撤去できたら、ブラシできれいに掃いて、最後に消毒します。
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これで撤去完了。
そして、再度営巣されないように、鳥除けを吊るします。
風で揺れるとキラキラするやつです。
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最後に、枝などのゴミが電線に落ちていないか確認しながら、降りていきます。
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おまけ
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