私とK#92

日時:2014年の夏~秋
重度の腱鞘炎

Kになった瞬間:
きっかけは2014年夏に重度の腱鞘炎になった事。手を使わない時間をつくる為に家人が録画していたアニメを色々視聴、その中にK1期があった。
当時は新しいアニメを見る事も少なくなり、「うわー絵がすごくキレイだな〜!あれ?話しが全然わからない…今時の作品とはこういうものか…」と1話のみで終了。

約1ヶ月経過。ぼろ雑巾のように疲れ果てていた仕事帰りの電車で、ふと映画の中吊りが目に入る。「なんかカッコイイキラキラな絵!」KMKのキービジュだった。
色々問題が山積みで気持ちも視野も暗かったところに、綺麗なものが飛び込んできてドキッとした事を覚えている。「これ1話だけ見たあのK?え?こんな感じだったっけ?」と気になり、週末に少しづつ続きを見始める。

それでも8話まではながら見。途中でミ〜サ〜キィ〜に「宮野さんのこういう感じ初めて聞いたな、何だろこのメガネの変な男子は」と印象に残ったくらい。まだ特定のキャラにもストーリーにもはまっておらず、相変わらず内容はさっぱりわからないままだった。

そして運命の9話。洗濯物を畳みながらKを流していたら、突然何かすごく綺麗な音がしたという衝撃が走った。尊さん脱獄時の破壊音だった。
あまりに綺麗な音にびっくりして無色の王が来る辺りまで巻戻し、なんだかわからないけどこの人は圧倒的な破壊者で綺麗な人なんだと思った。

その後流し見をやめてちゃんと見るようになっても、何か掛け違えているように内容が飲みこめない。美しい物語らしいという印象だけ強かった。
時系列や相関関係も理解できないまま、赤の王とそのクラン、石盤と七王・ダモクレスの剣・赤と青の因縁などのキーワードからはまっていったように思う。

2014年9月9日の手帳に「Kざっとだけど観終わって…気づけばなんかドンとはまってる…HOMURAの王に…なんだろ…やっぱり赤」とメモあり。(まだ吠舞羅やHOMRAとわかっていない)

この時の録画には10話が抜けていたが、気づかずに何度か見直していた。双王推しになってから円盤ボックスを購入してはじめて10話を観た。すごかった。

晴れてKになった9月初旬、KMKの上映はほぼ終了してかなり遠方の1館のみになり残日数も僅か…泣いた…。KMKを観る旅も本気で考えたが断念。
中古で入手したパンフをくまなく読み、ネタバレを調べ尽くして円盤を待った7ヵ月がK関係で一番長く感じた。

書籍、動画、ドラマCDなどKの物語の断片と、設定・原画集をかき集めはじめる。
最初に読んだ本はSIDE:RED。二冊目はスモワ。グッズだけは手を出さないようにしようと思っていた自分は数か月後にはどこかに消えた。

KRKからようやくリアルタイムで追いかける事ができるようになった。
Kファンの中では最高齢クラスでオタク暦も長く、Kになる前はメディアミックスやコラボ、ブラインド商法、SNSが当たり前となった世の中についていけなくなっていた。もう昔から好きなものだけ静かに追いかけようとグッズや本も減らし、半分オタク店じまいのような状態だった。
Kになった途端、もう進んでやる事は無いと思っていた事やはじめて挑戦する事の連続になっていた。

後から考えるとKには元々自分の好きな要素が詰まっていた。
歴史物、ミステリアスな世界観、基本は拳か剣の生身のバトル、群像劇など。印象的な台詞と、冷徹な視点で淡々と書かれたノベライズの存在も大きかった。

双王も『背が高い・20歳以上・声が低い目つきの鋭いイケメン』というビジュアル面に加え、相反する対等な存在・因縁の関係・大きなものを背負い、悩み苦しんでも進む道は最初から決まっている…などの性癖にしっかり当てはまっていた。

不思議なくらい理解するのに時間がかかったK。わからない→そういうことか!に変わる感覚が強烈なK。リタイアしなくて良かった。

わからないことがわかる瞬間が強烈なK、よくわかります。
再会後のドはまりパターンからの私とKサーガでしたが
まだまだ…続きます!
お寄せいただいた時に私が感じた"圧"を感じてほしいのでほぼそのまま掲載します。

編者注)通常、私が代理で発表してもどうにもならない事柄(個人的な要望など)は省略させていただくことがあるのですが、ネガティブな側面も含め確かにこういう気持ちがあったということも残してみたいという思いがあり最低限の編集で掲載しています。また、この投稿をお寄せいただいたのは2021年11月末であり、GoRAの先生方によるK note 連載発表は2022年1月でした。ご留意の上お読みいただければ幸いです。

今はどうしているか:
心が揺れたこともあったけど結局K、KこれからもK。

(以下さらに長くてすみません)

●二期
アバンはものすごく好き。物語中盤からややテンポが落ちてしまったように思えて焦燥感、贅沢だけど同じカットの繰り返しなども気になった。
最終話では最後のシロの結末だけ納得いかず、かなり長い間もやもやした。様々な補完とK7Sを終えた今はあれで良かったと思える。

何よりも一番悲しかったのは石盤が破壊されてしまった事。大好きな石盤と七王、七色のクランの世界は終わってしまったという喪失感が大きかった。(その後色々ないインタビューやエピソードにより復活)

緑のクラン:KMKの時から個々のキャラクターは好きだったが、命を軽く扱うゲーマーのようなクランの雰囲気が最初はつらかった。後半は緑には緑の絆と理念があることが痛いほど伝わってきて、またつらかった。

伏見くんと八田ちゃん:彼らを通して見る双王に萌え、所属クランと関わる人々への親しみも増した。二人が生きて和解してくれたことがKの中で大きな救いのように感じている。

善条さん:小説SIDE:BLUEを読んだ時点で、ごつくてストイックで無口な漢キャラという好きなタイプが大剣を背負って歩いていると思った。動いて話す善条さんも素敵だった。
K世界のいい男で思い浮かぶのが(年をとってからの)善条さん、中尉。

●2016年4月 パシフィコ ~Do you know K?~
楽しいながらも新しい発表が無いままでイベント後半、やはりKとのお別れの会かと覚悟を決めていたところにK7S発表。頭が真っ白、喜びのあまり大号泣。叫びと嗚咽で会場中の空気が震えていた。すごかった。

●K SEVEN STORIES
公開を待つ間もKFC、Kステ、K×Pカフェ、EXHIBITION、さらに同人イベントにも参加するようになって常にKで大忙しだった。

キズナ集会やKの会:
Kらしい謎の会合で面白いなと思う反面、参加者がかなり限られ、レアな情報も個人の方のレポート頼りという形式には不安を感じた。
製作者様がファンと直接間近で触れ合いたいという気持ちはありがたいものの、もう少し情報格差が生まれないような形で開催して欲しいと思っていた。

2017年9月嵐の中のディファ:
やっと動くK7Sお披露目にドキドキしていたが、絵の変貌がかなりショックで固まる。
楽しみにしていた反動で落ち込みがひどかった。もうK7Sを楽しみにできないかも…いや声だけでも十分感謝しなくては…でもあまりに違う、もしやKを離れる時か…と大揺れ。

いざK SEVEN STORIESが幕を開けたら:何もかも捨てる勢いで夢中で走っていた。気力体力財布の限界への挑戦。当落関係は心底しんどかった。
追いかけるのが大変だったけれど最高の瞬間が数えきれないくらいあった。Kやめなくて良かった。K7Sありがとう。

●その後~現在
あの問題が起きるまで、今後もKは様々な展開があると信じていた。
ファンクラン継続、angelaさんのK楽曲のみライブ、周年ごとの記念イベント、グラゼロやアイドルK、さらには新たな石盤の世界(中西PがK7S時期最後のインタビューで仰っていた事もあり)の展開など…。

元々は公式の供給が絶えた作品を10年単位で推せるタイプだが、Kに関してはまだまだ続くしファンの期待を軽く超えるような事が起こると思っていた。ファンクランが続けられないほど問題が大きくなってしまったと知った時はショックで、しばらく落ち込んだ。

GoRAの先生達の言葉に勇気をもらって、今はとにかくKFCN延長とK大全の無事発行に感謝。グラゼロ、ファンクランに掲載された物語、ラスベガスの書籍化を信じて楽しみに待つことにした。

Kに限らず好きなものをただ好きでいる事さえ難しい時代になってしまったと感じる。
それでもいつかまた良い形で…と祈りつつこれからもKを追いかけたい。

無人島に1枚だけ写真を持っていけるなら…やっぱり尊さん。できれば室長が写りこんで、尊さんが嫌そうにしていると嬉しい。

一番好きなK:一期。全てが完璧で最高。尊さんと室長の選んだ道は美しすぎた。 KMK、KRK、K7S…色々あったけれど今はもうどれも欠くことができないし過去、未来、パラレル全てのKの世界が好き。どのクランも好き。 ノベライズ、コミカライズ、Kステ、キャライブ等々…様々なKが大好きで応援し続けたい。

一番好きな雑誌版権(ポスター)・グッズ:版権: KMKキービジュアル。当時このキービジュの中吊りに気づかなれば、1話で見るのをやめて終わっていたと思う。Kになるきっかけになった大好きな絵。 髪おろし尊さんの晴れ晴れとした笑顔が最高に罪。 グッズ:Kぬい。 ぼっち活動が通常運転だったところに、Kぬいが繋いでくれたご縁がたくさんあった。 ツイッターは情報収集用で使っていたが、Kになるまでは呟く習慣もなかった。ある日壁打ちアカにぬいと暮らすKクラさんが声をかけてくださってびっくり!嬉しかった。イベントでぬいの小物を頒布されていたサークルさんとのご縁もいただいた。 ぬいを中心にたくさんのKクラさんが交流してくださってとても楽しかった。Kぬいがいなければ他の方とのKのご縁も生まれなかったと思う。 Kぬいと繋がってくださったKクラさんにただただ感謝しています。

掲載が遅くなってしまったせいで、この投稿をK ~10th ANNIVERSARY PROJECT~のない世界においてけぼりにしてしまって申し訳ないです。投稿者さんが楽しめているといいな

ぜひあなたがKになった時のことを教えてください
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