坂道探偵事務所の事件簿 第1話「神社荒らし殺人事件(前編)」
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陽子が〇〇の家に住み始めて二日目、〇〇たちは坂道町を案内する途中に坂道神社にやってきていた。
陽子「広いね~」
〇〇「坂道町の大体の人はここに初詣に来るからね」
すみれ「最近は隣町とかからも来るみたいだよ」
その時
「誰か来てくれ!」
という叫び声が聞こえた
〇〇「いくぞ」
叫び声が聞こえたところに行くと
〇〇「どうしたんですか?」
田中「あぁ、〇〇くん。見てよ人が倒れてるんだよ」
〇〇「確認しますね」
見ると頭から血を流して男性が倒れていた
〇〇「息も脈も無い」
陽子「死んでるの?」
〇〇「うん。すみれ、平岡警部に電話して」
すみれ「わかった」
陽子「気になったんだけどさっきの方誰?」
〇〇「神主の田中亮さん」
田中さんがやって来た
田中「〇〇くん、死んでるの?」
〇〇「はい、この神社って防犯カメラありますよね?」
田中「あるけど、ここには無いかな。けど、ここに来るには鳥居をくぐるしかないから鳥居のカメラに写ってんじゃない?」
〇〇「わかりました。あとで警察に渡しといてください」
田中「わかった」
すると、警察がやってきて
海月「〇〇くん!」
〇〇「平岡警部遅いですよ」
平岡海月
階級は警部でエリート組。坂道署刑事課の課長。〇〇とは〇〇が中学生の時に事件を解決してからの顔なじみ
海月「すまんすまん、今隣の署で神社を荒らす事件が立て続けに起きていてうちの署から多くの刑事が応援に向かっていてね」
〇〇「もしかしたらその事件と関係性ありそうですね」
海月「どういうことかね?」
〇〇「被害者のバックの中に入ってたんですよ。スパナとスプレーが」
海月「本当かね」
〇〇「はい、荒らすのを止めようとした人と揉み合いになって、出っ張っていたこの石にぶつけたというところですかね」
海月「今すぐ本庁に連絡しなければ」
〇〇「そうですね」
海月「〇〇くん、気になってたんだけどすみれちゃんの隣にいるあの子は?」
〇〇「僕の従兄弟の五条陽子です。今一緒に住んでるんです」
海月「そうなんだ」
〇〇「僕も捜査会議に出たほうがいいですかね?」海月「そうしてくれるとありがたい」
〇〇「わかりました」
海月「君、本庁に連絡しといてくれ。この事件は隣の署で起きている連続神社荒らし事件と関係性が高いと」
警官A「わかりました」
〇〇「平岡警部、神社の防犯カメラを見ましょう。この付近には無いですけどここに来るには本鳥居をくぐる必要があるので防犯カメラに写ってるかもしれません」
平岡「わかった」
社務所に移動する
〇〇「田中さん。お願いします」
田中「わかった」
〇〇「そういえば死亡推定時刻はいつなんですか?」
平岡「死亡推定時刻は12時から14時の間」
田中「その時間は私は昼休憩でいませんでした。権禰宜の宇野くんにまかしていて、宇野くんは朝から来て私が昼休憩を終えると毎日帰りますからね」
平岡「わかりました。田中さんは容疑者から外れると」
〇〇「平岡刑事、被害者です」
平岡「ここに被害者が来た後から14時までに来たのは、男性2人に女性1人か」
〇〇「被害者の名前はなんですか?」
平岡「それがわからないんだ。バスでここに来たみたいだけど交通系カードには記名されてなかったんだよ」
〇〇「免許とかも持ってないんですか」
平岡「うん」
〇〇は陽子とすみれの近づき
〇〇「陽子、すみれ。俺は捜査に参加することになりそうだから先に帰っといて」
陽子「わかったけど、私の護衛は?」
〇〇「すみれだけで大丈夫?」
すみれ「わからない」
〇〇「わかった」
〇〇は海月に近づき
〇〇「平岡警部!」
海月「どうしたんだ、〇〇くん?」
〇〇「陽子が初めて死体を見て、気持ち悪いみたいなのでパトカーで家まで送り届けていただけませんか?」
海月「わかった。そこの君」
警官B「はい」
海月「あそこにいる女の子二人を家まで送り届けてやってくれ」
警官B「場所は?」
海月「警察庁刑事局長公邸だ。君くらいでも場所をしってるだろう」
警官B「わかりました」
再び〇〇は警官Bと共に二人のもとに向かった
〇〇「ふたりとも、この警官が家に送ってくれるって」
警官B「では車に向かいましょう」
〇〇「そうだ、すみれ」
すみれ「何?」
〇〇「陽子は行ってていいよ」
陽子「わかった」
警官B「では先に行きましょう」
〇〇(小声)「この5人について調べてくれ!できるかぎり」
すみれ(小声)「わかった」
〇〇「あと、陽子のこと頼んだぞ」
すみれ(小声)「わかった」
すると
海月「〇〇くーん。ちょっと来てくれ」
〇〇「じゃあ頼んだぞ」
海月のところにいくと
海月「本庁からは影山管理官が直々に来るらしい」
〇〇「影山管理官か、捜査一課の女帝って言われてますよね」
海月「〇〇くんは会ったことあるんじゃないのかね?」
〇〇「都心に行ったときに何度か会ったことありますけど」
海月「坂道署に来るのは初めてなんだよ」
〇〇「普段は特捜本部たたないんですか?」
海月「あぁ、いつも〇〇くんが事件を早く解決してくれるからたたないんだよ」
〇〇「でも今回は」
海月「今回は連続荒らし事件の犯人が被害者ということでたつことになったんだよ」
〇〇「なるほど」
すると
??&??「課長、応援から戻りました」
海月「おぉ、山下に平尾戻ったか?」
葉留花&帆夏「はい」
〇〇「久しぶりです。山下刑事に平尾刑事」
山下葉留花
階級は巡査。何度も巡査部長試験を受けているが受かってない。〇〇とは刑事課異動早々に起きた事件で会ってそれ以来ことあるごとに力を借りている。帆夏とは同期。
平尾帆夏
階級は巡査部長。葉留花とは違って巡査部長試験を一発で合格した。〇〇とは交番勤務時代にパトロール中に遭遇した事件で会ってそれ以来〇〇の力を認めている。
葉留花「びっくりしましたよ」
帆夏「捜査してたら坂道署の管轄で事件が起きたとか」
葉留花「そうそう、あと被害者が追ってた被疑者かもしれないとか」
海月「そんな話している間に捜査。今回の事件の管理官は影山さんらしいから」
帆夏「えっあの捜査一課の女帝ですか」
葉留花「さっき聞いたんですけど担当係は7係らしいですよ」
◯◯「それ、本当ですか」
海月「どうしたんだ?」
〇〇「いや、事件に遭遇した時、7係が担当だったんですけど、関係者以外に捜査は参加させないし、所轄はいらないとか言うし」
海月「その時、特捜本部は?」
〇〇「その時は特捜本部をたてる事件じゃないと7係と所轄が判断したらしいです」
海月「なるほど」
数十分たった後
鬼道「おい、所轄と関係者以外はここを出ろ、ここからは本庁がすべて受け持つ」
帆夏「あの人は?」
〇〇「7係係長の鬼道剛。あの人はかなり横暴。警部なんだよね」
葉留花「へぇ~課長と同じなんですね~」
海月「でも所轄の警部より、本庁の警部の方が立場は上だからね」
〇〇「早く、平岡警視て言わせてください」
海月「多分、警視に上がったら本庁に異動だな」
鬼道「そこ、早くここから出ろ」
四人「はい」
四人は現場から出て神主宿舎に来た
するとピコン
〇〇「俺か」
すみれからメールが来ていた
To.九条〇〇
from.宮地すみれ
Title.頼まれていたこと
頼まれていたことがわかったのでExel形式で送ります。
報酬は服で我慢してあげる。
がんばってね。
陽子は今、食事をいています。
追伸
先ほど、おじさんとおばさんが帰ってきました。
〇〇「被害者の名前や被疑者と思われる人の名前がわかりました」
海月「本当かね」
〇〇「はい、すみれに頼んでたんですよ」
海月「なるほど」
〇〇「ここで相談なんですけど7係には言わないでおきませんか?」
海月「確かに、あちらもこちらに情報を余り流さないだろうし」
帆夏「それより、どれが被害者ですか?」
〇〇「一番下の川崎さんです」
海月「じゃあ、山下、平尾。7係にバレないように行っとけ」
〇〇「あとで転送しておきますね」
帆夏「わかりました」
海月「〇〇くんは私と一緒に署に行って影山管理官が来るのを待とうか」
〇〇「わかりました」
次回に続く
次回の坂道探偵事務所の事件簿は
第2話「神社荒らし殺人事件(中編)」
です。
筆者のKです。今回から本編がスタートしました。
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諸事情により内容を公開後一部変更しました。ご確認ください。2024/08/09更新
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