デイリースクラムを思い切って14時開始にした話

こんにちは。サーバサイドエンジニア兼スクラムマスターをやっている大谷です。
今回は弊社で自分が所属しているチームのデイリースクラムの時間設定の話をしてみます。

ここではデイリースクラムと表記していますが、この話はいわゆる朝会と称した毎日のミーティングを行っているチームすべてに共通する話題です。


弊社の働き方とチームメンバーの特徴

  • 弊社の勤務体系はフレックス制度(原則コアタイムなし)

  • チームメンバーの契約形態は正社員と業務委託が半々

  • チームメンバーに朝型人間と夜型人間が混在

こんなチームのデイリースクラムの時間帯を決めるなら午前中ではなく午後にするとうまくいったというお話。

導入

弊社の他の開発チームではデイリースクラムは午前中に行われています。それに倣い、まずチーム立ち上げ当初は開始時間を11時にセットしてみました。

するとどうでしょう、デイリースクラムの時間に全員集まらない事が頻繁に見受けられるように。

デイリースクラムの必要性を理解していない等、理由は他にもありましたが、このチームで一番の理由は

「朝型人間と夜型人間が存在する」

ということでした。

問題

いわゆる「9時-18時の会社」と違い、フレックス制度を導入している弊社では働き方においては様々なバックボーンを持った人たちが集まることになります。

実際に

「フレックス制度を採用してるけどデイリーが固定であるため自由度の高い勤務が出来ない」

という話もありました。それはそう。確かにそう。

  • 家庭の事情で午前中より午後に仕事を集中させたい

  • そもそも朝は眠い

と様々な事情が人には存在します。
すると、どうでしょう毎日11時に開発者が全員集まっているはずのデイリースクラムに人が揃わないことが増えてきました。

これだと「検査と適応」の最初の段階で躓いてしまいます。

デイリースクラムの最大の目的は、スプリントゴールの進捗を検査し、今後の作業計画を必要に応じて見直す(適応する)ことで、スプリントゴール達成の可能性を最適化することです。

毎日の検査と適応(高速なフィードバックループ)によって問題を早期に発見することでリスクを減らし、スプリントゴール達成の可能性を上げるとともに、ムダな待ち時間を減らします。

デイリースクラムの進め方 / ryuzee

解決策

というわけでタイトル通り、デイリースクラムの開始時間を14時からにセットしてみました。

すると何が起きたか?

今まで毎週2~3日は誰かしらが欠けていたデイリースクラムの出席率がほぼ100%に上昇(もちろん所用や体調不良等の場合は除く)しました。

デイリースクラムの時間帯を変更して何が良かったか

  • 夜型人間が参加してくれる

  • 朝型人間は午前中に中断されず作業に集中できる

  • デイリー開始前に時間的余裕があるので全員がより確認項目を把握した上で参加できる

この3つが主な良かったこととして挙げられます。

朝型人間と夜型人間の話はチーム配属の際に決めておけよと、思うかもしれませんが必ずしも分けられないことがあります。

それよりも大事なのは

「どれだけチームとして成熟度を高めた上で開発に取り組めるか」

であって、
働き方のバックボーンに囚われるよりもチーム力を高められるような施策を柔軟に取り組んでいけるマインドを醸成する方が重要です。
ここは日々の開発にも通じる話。

今回のようにデイリースクラムを一見すると遅すぎるような時間帯にセットしてでも参加率を上げることがまず大事です。これだけでも問題を早期に発見出来る確率が高まります。

というわけで今回はデイリースクラムの時間を思い切って14時開始にすることのメリットの話でした。


ちなみに私は夜型人間です。

おしまい



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