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【NBA】KDを越える選手なのか

今日、プレーオフが真っ只中であり、WESTの第1シード第8シードの対決が熱い。第4戦を終えて2勝2敗。
善戦を繰り広げている第8シードのペリカンズから、ある選手が注目を集めている。6年目のブランドン・イングラムだ。

KD2世と呼ばれた男

細長い手足やプレースタイルから、ケビン・デュラント(以下KD)に似ているとドラフト前から言われていた。レイカーズに指名されNBAデビューするが、シュート精度の低さやフィジカルの弱さが露呈し、思うような活躍ができないシーズンが続いた。
そんな中、4年目のシーズン前にアンソニー・デイビスを含めたビッグトレードに駆り出され、ペリカンズへ移籍することになった。役割が増えチームの中心となったイングラムは、前年の平均ポイントを5pt(18.3pt → 23.8pt)ほど上回る活躍を見せた。ドラフト1位指名のザイオン・ウィリアムズが加わったシーズンではあったが、怪我もありチームは負け続けプレーオフを逃した。
そして今シーズン、初のプレーオフ進出を果たした。ここまでのプレーインを含めた5ゲーム中4ゲームで30ptオーバーを記録している。また、FG 51.2%
3P 50.0% とシュートが安定している。シュート力の低さを払拭し、果敢にドライブするプレーも見られる。(ルーキー時代 FG 40.2% 3P 29.4%)
10年ぶりに第8シードのアップセットが期待される。

KDを越えたのか

そしてここから、本題に入る。イングラムはKDを越えたのかという話だ。
今シーズンのプレーオフの数字を並べて比較する。

B•イングラム MPG 37.8 PPG 29.8 RPG 6.8 APG 5.0 SPG 0.5 BPG 0.5
K•デュラント MPG 43.7 PPG 26.2 RPG 5.7 APG 6.2 SPG 1.0 BPG 0.2
(MPG:プレータイム PPG:ポイント RPG:リバウンド APG:アシスト
SPG :スティール BPG:ブロック)

数字だけ見ても、同等かそれ以上の活躍ぶり。何より、チームを勝たせているという事実がある。今シーズンのプレーオフのみを評価対象にするのならば、イングラムはKDを越えたと言ってもいいだろう。
ただ、KDの華やかしい実績と比べてしまうと、イングラムはまだまだだ。目前の試合に勝ち続け、チャンピオンリングを手にした時に初めて「KDと肩を並べた」と言えるだろう。これからの彼の活躍に期待する。

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