
「どうしよう…」ではなく「どうしたい?」で生きる
「売上が上がらない、どうしよう…」
「仕事でトラブル、どうしよう…」
もしあなたが、こんなふうにお悩みなら、このnoteが解決のヒントになるかもしれません。
ポイントは、たった1つ。
思考を「どうしよう…」から「どうしたい?」に切り替えるだけ。
たったこれだけで、目の前の課題の見え方が変わってくるのです。
今日は、私自身のエピソードもまじえて、分かりやすく解説します。
(実話)100万円の経営塾に参加した結果…

人間は、不安になると「どうしよう…」と焦りますよね。
私もそうでした。
ある時、会社の売上が伸びず、どんどんお金が減っていった時期がありました。
「このままではマズイ…」
「なんとか売上アップしなきゃ…」
そう思った私は、思い切って、参加費100万円近くする、とある経営塾に入りました。
「どうしよう…」という不安を、行動することでかき消そうとしていたのです。
私に限らず、人間は、「不安を感じなくするために行動する」ということがよくあります。
しかし、その行動は、不安や焦りが動機になったもの。
そういう行動は、的を得ていないことも多く、場合によっては逆効果にもなりかねません。
実際、経営塾に参加した私も、そうでした。
半年間のプログラムだったのですが、経営塾に参加した日は、なんだか心がモヤモヤするのです。
100万円近くすることもあり、参加者のレベルも高く、いい刺激になっていたことは確かです。
しかし、なんだか違和感があり、しっくりこないのです。
それでもなんとか半年間のプログラムを終えたのですが、結局、売上は上がりませんでした。
結果が出なかった、本当の原因
これは、「経営塾の内容が悪かった」わけではありません。
実際、参加者の中には、ものすごい成果を出している方もいました。
原因は、私自身の動機にありました。
私が「どうしよう…」という不安の気持ちをベースに行動した(経営塾に参加した)ために、不安な結果を引き寄せたのです。
すべては、自分に原因があったことに気づけました。
【脳科学:「どうしよう…」は脳を萎縮させる】
ストレスや不安を感じると、脳は「コルチゾール」というストレスホルモンを分泌します。
このコルチゾールが、脳疲労を引き起こし、判断力・記憶力などを低下させてしまうのです。
また、コルチゾールは、感情や記憶を司る前頭前野の働きも低下させてしまいます。
これにより、喜怒哀楽などの感情が爆発してしまったり、無気力になってしまったり、ということも起こるのです。
仕事にも集中できず、当然、結果も出ないのです。
経営塾に参加した私も、動機が不安をベースにしていたので、脳が萎縮し、結果も出なかったのだと思います。
この経験を通じて、私の中で、何かが吹っ切れました。
「どうしよう…」という不安な気持ちで行動したから、結局不安な結果(売上アップできない)を引き寄せたんだ
これからは、「どうしたい?」をベースに行動しよう。自分が好きで得意なことを中心にしよう!
電車の吊り革広告が、転機になった

私が好きで得意なのは、「セミナー」でした。
分かりづらい内容を、分かりやすく体系化する
いろいろな事例を交えながら、分かりやすく教える
大勢の前で話す
こういったことが好きなのです。
だからこそ、「セミナー」を中心に売上アップしたい!と思ったのですが…
周りの先輩経営者からは「セミナーは稼げない」「人を集めるだけでも大変」と猛反対されました。
それでもセミナーをやりたかった私は、ずっと考え続けていました。
すると、ふと、電車の吊り革広告が目に入ったのです。
それは、「東進ハイスクール」の広告でした。
東進ハイスクールは、リアルな授業ではなく、「ビデオ講座」が中心になっています。
(ちなみに私も、高校時代、東進ハイスクールに通っていました)
有名な講師の方々の授業を録画し、それをビデオにして、生徒は自分の進度に合わせて見ながら勉強する。
「これだ!」
私はひらめきました。
「毎回セミナー会場を借りて、集客して、は大変だ」
「でも、東進ハイスクールのように、セミナーを録画して、それを会員専用サイトで見られるようにしたらどうか?」
「そうすれば、場所や時間に縛られずに、多くの人に学んでもらえる!私が好きなことで貢献できる!」
こうして生まれたのが、当社の『士業の学校』という、Eラーニングプログラムです。
100万円払わなくても、ヒントは電車の中にあったのです。笑
今はこの『士業の学校』が、当社の売上の柱の1つになっています。
【脳科学:好きこそものの上手なれ、は正しかった】
「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、これは脳科学的にも正しいのです。
好きなことをしている時、脳は
●意欲のホルモン「ドーパミン」
●リラックスのホルモン「セロトニン」
などに満たされています。
これらのホルモンは、脳を高度に活性化させ、時には実力以上の力を発揮させてくれます。
メンフィス大学のマイク・ピーズリー氏は、『自分が楽しめる目標を設定する人ほど、実現可能性が31%高まり、普段のパフォーマンスにいたっては約48%向上する』と話しています。
「好き」を動機にすると、脳のナビゲーションシステムが動き出す

脳には、RAS(ラス:網様体賦活系)という機能があります。
これは言わば、「脳に備わっている検索エンジン」「ナビゲーションシステム」のようなものです。
このRASを、あなたにも体感してほしいので、1つ質問をさせてください。
◇
『今、あなたの周りに、赤いものは何がありますか?』
実際に、周りを見回してみてください。
ボールペン
カフェの壁にある絵
消化器
通行人が来ている洋服
いろいろな赤いものが、目に飛び込んできたと思います。
でもそれらは、もともとそこにあったもの。
私があなたに質問した瞬間に、赤いものが増えた!というわけではないですよね。
つまり人間は、「見ようとしているものしか見えていない」「聞こうとしているものしか聞こえていない」のです。
例えば、来週ディズニーランドに行こうとしている人は、自然に、ディズニーに関連する情報を見つけます。
レクサスを買おうとしている人は、街中を走っているレクサスが、自然と目に入ってきます。
これらも、「ディズニー関連情報やレクサスの台数が増えた」のではなく、「意識しているからこそ目に飛び込んできた」のです。
このように、脳は、あなたの興味関心に関わる情報を、無意識に見つけ出し、あなたに「見せてくれる」「聞こえるようにしてくれる」のです。
◇
そしてこれは、「あなたが好きなもの」にも同じことが言えます。
筋トレが好きな人は、筋トレ関連のものが自然と目に入ってきます。(私のことです)
ポケモンカードが好きな人は、ポケモンカード関連のものが自然と目に入ってきます。(これも私のことです笑)
消防車が好きな人は、消防車関係のものが自然と目に入ってきます。(これは我が家の三男のことです笑)
そして、「なんとか、好きなセミナーで売上を上げたい」と思っていた私は、東進ハイスクールの広告が自然と目に入り、これだ!とひらめいたのです。
つまり、スタートは「どうしたい?」なのです。
自分がやりたいこと。
これが、あなたの道を切り開きます。
(余談)ダイエットも「どうしたい?」が大事だった

仕事の話からはズレてしまいますが、最近あった、私自身のエピソードをご紹介させて頂きますね。
私は、筋トレは好きなのですが、ランニングは好きではないのです。
脂肪燃焼のために、何か有酸素運動がしたい。
でも、ランニングは好きじゃない…
そんな私は、いろいろな方法を試しました
好きな音楽を聞きながらランニングすれば、楽しくなるんじゃないか?
Netflixを見ながらランニングマシンで走ったらどうだろう?
お気に入りのポッドキャストを聞きながらウォーキングしたらどう?
しかし、どれも長続きしませんでした。
なぜこれらが好きになれないのか?をよくよく考えてみると、「有酸素運動のために時間をとる=時間の無駄」のように感じていることに気づいたのです。
では、私は「どうしたい」のか?
そう。
「有酸素運動のために時間をとる」のではなく、「普段の生活の中に、自然と有酸素運動を取り入れたかった」のです。
そこで私は、通勤手段を自転車に変えました。
すると、これが自分の中で大ヒット!
それ以来、体調も今まで以上に良くなり、有酸素運動も楽しくできるようになりました。
今は、2駅くらいの距離を自転車で通勤するのが日課になりました。
※このnoteも、自転車を走らせてやってきたスタバで書いています。
まとめ
それでは、今日の内容をまとめます。
「どうしよう…」は、脳を萎縮させ、結果も出ない
不安や焦りを動機にすると、脳の中はコルチゾール(ストレスホルモン)だらけ。
仕事に集中できず、効率も悪く、結果も出ない。
「どうしたい?」は、脳を活性化させ、結果が出る
「好きこそものの上手なれ」は、脳科学的にも正しい。
好きに従うと、RAS(網様体賦活系)も働き、チャンスに気づきやすくなる。
私は今でも、何か課題にぶち当たった時には「どうしよう…」ではなく「どうしたい?」と自問自答するようにしています。
「どうしよう…」だと目の前が真っ暗になるイメージがあるのですが、「どうしたい?」だと急に視界がひらけるような、そんな感覚があります。
あなたもぜひ、「どうしよう…」ではなく「どうしたい?」と自分に問いかけてみてください。
きっと、今までとはまったく違う解決策に気づけるようになりますよ^^
さて、今から自転車走らせて、筋トレ行ってきます( ・`ω・´)キリッ