ウマ娘のここが好きだ
ウマ娘 プリティーダービーというゲームにはまった。俺はウマ娘のどこが好きなんだろうというのを考えてみることにする。
入念な下調べのもとに作られた作品が好きだ。最初に興味を持ったきっかけも、元ネタの競走馬の性格やエピソードがよく反映されているって情報を見たからだった。
科学者や舞台役者をイメージしたキャラクターならそれにちなんだ単語やネーミングがスッと出て来て、ああ、真摯に作ってるんだな…っていうのが伝わってくるから好きだ。
大きな夢を持ち、それに向かって日々を生きてる志の高い奴が好きだ。
ウマ娘たちは皆、自分の定めた目標に向けて頑張っている…その姿勢から勇気を貰える。
俺も無謀な望みを掲げてめちゃくちゃな生き方をしてる身だから、つい自分を重ねてしまう場面が少なくない。そういうとこが俺特攻なのだと思う。
レースがあることも面白い。超原始的娯楽でありながら、否、それだからこそ熱狂するのだろう。手塩にかけて育てた愛馬がマジで走ってるんだもん。そりゃ応援したくなるよ。しかもその後ライブでセンターでうまぴょいだよ。燃えるだろ。運動会で我が子を見守る親の喜びを最大濃度まで圧縮したコンテンツなんだよ、これは。
ウマ娘同士の交流があり、親密な関係にはちゃんと由来があるのも面白い。世界が広く、だからこそ幅が広がる……俺が学園ものにハマるなんて奇跡だよ。生徒としてじゃなくトレーナーの立場だからってのもあると思うが…恋愛したいわけじゃなかったんだよな。ただ、清く美しいものを応援したいだけなんだよ。
供給が多いのもありがたい。推しに専用衣装があり、専用シナリオがまるまる一本あり、フルボイスで喋り、ライブの生歌唱やダンスモーションも用意されている。単純に……コンテンツパワーなんだよ。面白いことを高水準でたくさんやっているんだよ。それは面白いに決まっているんだよな。アニメでも推しが動くし。
いい意味で高尚じゃない所が好きだ。そもそも競走馬を擬人化して女の子にしよう!ってスタートラインが馬鹿げているから、そこを変に気取ったりせず面白おかしい世界をメイキングしてくれたことに感謝したいよ。
女の子がゲートから飛び出して走るの、おかしいよ。ライブすんのもおかしいよ。俺も初見の時はナニコレって思ったし。それでいいんだよ。奇特な目で見られることを恐れるな。傾(かぶ)いていけ。笑われていこうじゃねェか。高みを目指せば出す拳の見つからねぇケンカもあるもんだ!
いっぱい飯を食い、たくさん走って、ぐっすり眠って…それでいいんだよ。健全であることを肯定していこうよ。
二次創作に厳しいのも正直助かってるんだ。俺は地雷が多いから、安らかな気持ちでハマることができる。色欲に頼らずとも美少女コンテンツは羽ばたけるって事を証明してやって欲しい。
普遍的な面白さと限定的な面白さが合わさって俺を誘ったのだという事がわかる。未来の俺がまだ熱中してるかは分からないが、今この瞬間の俺はえらくウマ娘にのめり込んでいるというのを記しておくよ。