住所のナゾ ~「〇番地」や「〇番〇号」とは~
東大寺の住所は、
「奈良県奈良市雑司町406番地の1」
国会議事堂の住所は、
「東京都千代田区永田町一丁目7番1号」
あれ?よく見てみると、住所の表記方法が少し異なりますね。
みなさんが日常的に使っている住所ですが、
普段は、「7-1」「406-1」のようにハイフンで書くため
引っ越し等で住所移動の際、
正式な住所の表記で悩んだことがある方も少なくないかと思います。
今回は、そんな住所のナゾについて
少しでもみなさんのモヤモヤが晴れればと思いまとめてみました。
「〇番地」とは?
「番地」と「地番」
似ている言葉ですが、2つの言葉ではやや意味が異なります。
「番地」は、建物の住所として「地番」を基に使用します。
「地番」は、土地そのものに与えられている番号です。
例として、
「100番1」の「地番」の土地上に建てられた建物の住所は、
「100番地1」となるわけです。
「〇番〇号」とは?
それでは、「〇番〇号」とはどこから現れたのでしょうか。
元々は全ての住所が「地番」を基準として定められていました。
しかし、土地の「地番」は分筆や合筆による変化が激しく、
複雑化された住所を分かりやすくするために
1962年5月10日に「住居表示に関する法律」が施行されました。
この法律に基づいて設定されたのが、
街区番号:「番」と住居番号:「号」です。
例として、
「100番1」の「地番」の土地上に建てられた建物の住所は、
「7番2号」のように、
「地番」を基準としたものではなく
建物を基準とした固有の住所が設定されます。
なぜ2種類の住所が混在しているのか
住所の表記方法が異なるナゾ
それは、
住居表示が実施されているのか、実施されていないのかの違いです。
前述の通り、1962年に法律は施行されているものの
実施の有無については各市区町村により決定されています。
そのため、2種類の住所が混在してしまい
さらにみなさんを困惑させているわけです。
もし、正しい住所の表記方法に悩んだ際には、
その地域が住居表示実施区域なのかどうかを
各市区町村のホームページにて確認してみるとすぐに分かるので
ぜひ試してみてください。
さいごに
今回、住所についての最大のナゾに絞ってまとめてみました。
他にも日本の住所には、
京都の通り名や、住所にイロハや甲乙丙が使われている地域、正式な住所に加えて通称名が使われている地域などがたくさんあります。
もしこの投稿が好評の場合には、続編にてさらに深堀りしていきたいと考えています。
この投稿を読んで、少しでもモヤモヤが晴れた方がいましたら
「スキ」を頂けるととても嬉しいです。
この度は最後までご覧頂きありがとうございました。