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2025年 第7週 『オーコメ見よ』
『283 Production LIVE Performance [liminal;marginal;eternal]』の公演2日目、[odd;2]のオーディオコメンタリーつき上映会を観た。
4,500円。俺にとっては決して気軽に出せる額ではないが、これは絶対に見ておかなきゃいけない気がしたのだ。
アイドルが「欠場」する演出が話題になったXRライブだが、それ以外にも新しい挑戦が数々仕込まれていると感じた。
声優さんではなくキャラが話すタイプのオーコメもその一つ。SHHisの2人が演出やパフォーマンスにコメントしていくぞ!
シーズの2人が和やかに話してるいる事実、まだ感動できる。にちかが美琴の発言にツッコミを入れられる程度に二人が打ち解けているのが嬉しい。もう相方の信奉者だったにちかはいない。
立ち位置がズレてると難しいとか、腕がぶつからないのがすごいとか、言われなきゃ分からないようなパフォーマー目線のガチのコメントがポンポン飛び出す。アイドル同士の雑談を期待していると振り落とされるぞ。
ステージ上に鎮座するピアノとプロジェクションマッピングの演出。「いかにも考察してくださいって感じ」とかアイドルが言ってもいいんだ。にちかだけ2の世界で話してる?
コメティックの曲ってほとんど聴いてなかった(加入して間もないユニットなので)んだけど、好みかも。ボカロの流れを汲んだ、ここ数年流行りの音作りなんだけど、アイマスが捨てきれないダサさが中和してくれていて、結果ちょっと懐かしい感じが出てる。
鈴木羽那さんのソロ曲『無垢』。
にちか「ライブ用に作られたリリックビデオが背景に出る演出、配信だと全部は映らない(カメラが寄ったりするから)から勿体無い(意訳)」
↑分かる〜。
鈴木羽那さんのことは俺はよく知らないんだけど、オーラがある枠なのか。ネットでバズった動画経由でスカウトされたらしい。
美琴の衣装のファーの表現すごいな。ふわっふわだ。
にちかがなんか言う→美琴さん「というと?」の流れがこの短時間でお約束になりつつある。美琴さん本当にパフォーマンスマシーンだから、アドリブ得意なバラドルにちかがいないとダメですね。
美琴さん、あらゆるアイドルに詳しいのに羽那の出身地は知らないのね。本当にこの人はステージの外のことに頓着がなさすぎる。
にちか「埼玉出身って言ってもキャラにならない。岡山出身の鈴木さんとか長崎出身の月岡さんは武器になるでしょうけど……埼玉県民の皆さん! ここだけ切り取らないでくださいね!」
美琴ソロ。
美琴「大丈夫? 何か話さなくて」
にちか完全に聴き入ってたな。
明転してシーズのパフォーマンス。 『Happier』だ! シーズには珍しいストレートにかわいい楽曲! ツイード衣装のイメージだったから、シルキージェムシリカで踊ってるのは新鮮だな。
『After Run』。にちかの声の伸びがすごい。これ音源そのまま流してるわけじゃなく多分新録してるよね? 声優さんもすごい。
やっぱシーズはK-POP的なガルクラ(ガールズバンドクライではなく、ガールクラッシュ。女性が憧れるような女性のかっこよさのこと)系の曲が強い。
『Fly and Fly』が始まった……と思いきや誰も出てこない。すぐに曲と映像が止まり、にちかの「美琴さん……!?」という声をマイクが拾い、会場に響く。
このときのオタクどもの「wooh!」「fooo!」みたいなざわめきが面白い。「シャニマス始まったぞ!」的な。
しばらく時間をおいて再開。ここからにちかがずっと一人……! がんばれ!!
ユニット曲『Fly and Fly』を一人で歌っている。急な欠場だからカメラワークはちゃんとにちか一人を追っているのにライティングは二人用のままだ……! 細け〜!
曲が終わり、にちかが美琴の体調不良による欠場をアナウンスする。
ここでも「じゃない方」を自称するにちかだけど、1の世界の住人はそうは思ってないと思うんだよな〜。露出が多いのはにちかの方だろうし。オーラとかパフォーマンスの質で言えば、そりゃ歴が長い美琴が上だろうけど、それに16歳の新人が食らいついて行けてるのって異常だからね。
ライト層に認知されてるのはにちかで、そこからライブに足を運ぶと美琴のパフォーマンスに釘付けになってシーズ二人の関係性に沼って……。みたいなのが1の世界ではあるんだろう。羨ましい。
完全に余談だけど、wikipediaの「じゃない方芸人」の記事はマユリカ中谷、ロコディ兎が紹介されてて釈然としない。
正真正銘のにちかソロ曲『フェアリー・ガール』! 超好き。
え!?!?作中世界での制作秘話語ってんじゃん!!!
かわいい系の曲にしたのはシーズの路線と被ったら比較されると思ったかららしい。過去形の語り口なのが嬉しいね。今はもうそんなことを恐れる必要はないってことだから……。
にちか「フェアリーガールは勢いでいける」←凄すぎ。お前二度とじゃない方とか言うなよ。
にちかはMCが上手いね……。バラエティ担当の強みだよ。
コメティックの3人とにちかでラストパフォーマンス。『愛なView』はなんかミセス感あるよなと思ってたんだけど、ああいうのはゴスペルやソウルの文脈にあるらしい。美琴が言うんだから間違いない。
ラストは『星の声』。シャニソンのアプリを立ち上げた時に流れてる曲だ。これこんないい曲だったんだ。ライブで聴いたら泣いてただろうな。
え!? ルカのソロ曲始まったんだけど!? あ、アンコールか!
にちか「高くて狭いステージで激しいパフォーマンスするのって怖くないんですかね」
メタ的には3DCGが3DCGの上で踊ってるだけなんだから何にも危険じゃないんだけど、オーコメでそこに触れることで、再度パフォーマンスを新鮮に感じられるものにしてるね。
今回のライブではハンドマイクとインカムを併用してる。
これも、本当は別にマイクなんか要らないのだ。会場のスピーカーから、収録した音を流しているだけなのだから。
でも楽曲に合わせてマイクの種類を変えて、音割れっぽい演出も入っていた。そういう細かい演出の積み重ねがあったから、「トラブルを乗り越えるアイドル」という演出も嘘臭くないものになっている。
コメティックのラストパフォーマンス。『Heads or Tails?』、『無自覚アプリオリ』、両方ともリスカピアノが多用されていて今っぽい〜。
総括:もうこれコミュじゃん。「アイドル本人が何かをやる」って形式は新しくて面白いし、オーコメ程度の分量なら台本書く人の負担も軽いしどんどんやってほしい。次はラジオとかどうですか。
オンカジってアナタ!
えっ?
違法ギャンブルじゃない……
だったらなんなんすか
警察に捕まり始めている。急いで『漫才過剰考察』を紙で買った。電子は配信停止になる可能性があるからね。とはいえ、そこまでの大事にはならなそうで安心している。
新しいスーパー戦隊が始まった。シリーズ最終作なんて噂もあり、目が離せない50周年記念戦隊。
第1話は……よくわからなかった。けど面白い。このテンションをどこまで維持できるのか見ものだな。
敵を退治するのではなく、毎回決闘してナンバーワンの座を奪っていく感じなのだろうか。だとしたらかなり斬新だな。
ここ数年、特に5年前のキラメイジャーあたりから戦隊はドラマ面での評価が高まる一方、売り上げは激減している。仮面ライダーが300億前後で安定しているにも関わらず、前年度の戦隊の売り上げは65億と、前々年度よりも落ちている。「そろそろ戦隊ヤバいよね」と憂慮しているのは視聴者だけでなく東映も同じようだ。
プロデューサー同士の対談。50年前に「戦隊モノ」という概念をこの世に生み落とし、今日まで牽引してきた側の人間にしかできない、かなり踏み込んだ話をしている。
単体として「仮面ライダー」と「戦隊レッド」って、純粋にどっちがカッコいいの/強そうなの? そこで仮に「ライダー」に軍配が上がるとしたら、戦隊の存在意義って何なんだろう、というのを、真剣に考えなきゃいけないかもしれないって気づいたんです。
戦隊とライダーが1対1で戦ったとして、仮に戦隊が負ける状況って、シンプルに損じゃないですか。戦隊側が「5人いたら勝てます」と言っても負け惜しみになるだけなので、それなら仮面ライダーに1対1で勝てるヒーローが5人いた方がいい。『ゴジュウジャー』ではヒーローのデザインを考える段階から、「1体でライダーよりも強くしたい」という話をしていました。
色が割り振られたヒーロー集団、赤がリーダーで、ピンクがヒロインで、みたいなテンプレこそ生き残っているものの、その本流である『スーパー戦隊シリーズ』はそろそろ限界を迎え始めている。抜本的な改革を行わなければならない。それは単に商業展開のスキームを変えるだけにとどまらず、「戦隊ってそもそもカッコいいか?」というところから問い直すことなのだ。東映は常に「お約束」を裏切る戦隊モノを世に送り出してきたと思うが、今一度「戦隊モノ」という概念そのものにメスを入れようとしている。
記事によれば、2033年を目標に、あらゆるIPに大鉈を振るっていくようだ。来年の仮面ライダーシリーズ55周年には大きな発表があるらしいし、戦隊以上に市場規模が縮小しているプリキュア、さらに原作つきIPのドラゴンボール、ワンピースも何かしら動きがあるだろう。
どんな形であれ、俺が生まれてこの方、空気のように存在し続けているIPに大きな変化が起きるのは胸が躍る。8年分の大きな楽しみが生まれた。
火曜日の午後、ヒマだったので小平市ふれあい下水道館に行った。3年間、毎日前を通っていたのに入ったことはなかったのだ。
最近「インフラ」に対する興味がすごい。生活基盤を維持する技術ってすげ〜って日々思うようになった。
ふれあい下水道館、2階建ての小せえ施設だな、見る物少なそうだなと舐めてかかったが、地下にデカいタイプだった。最下層のB5まで降りると実際に下水管に入れるらしく、俄然ワクワクしてきた。
「沈砂池」「最初沈殿池」「反応タンク」「脱水ケーキ」と、小学生以来に聞く単語に脳の深部が熱くなる。
そして到達した地下5階。奥に進むと下水管の中に入れる。
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音がすげえ……。
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暗っ
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無理!! 出る!!
怖すぎた。息止めて手え突っ込んで写真だけ撮ってダッシュで出てきた。
真っ暗で奥が見えないし、轟音が聞こえてきて、それに自分以外の人間が誰一人いない状況で「今もし落ちたら行方不明になる」という可能性が脳裏をよぎり、とても正気ではいられなかった。
ぜひ行ってみてほしい。