オオエドライヴ(8/17)
・ミスター味っ子Ⅱ読了。やっぱⅡの方が面白いな。ただの料理バトル漫画だった無印とは全く違う話作りで、でも無印で積み上げたものがなきゃ成立しない話になっている。理想的な続編。
・35歳になった陽一と息子の陽太、時を経て「ただ美味いものを作ればいい」時代は終わった。『Ⅱ』は料理漫画というより「料理人漫画」であり、陽太は料理の腕だけでなく店を経営し身を立てる手腕も磨いていく。誰も味など気にしない大量消費社会で、腕の立つ料理人はどう生きていくのか?
「陽一は気取らない下町の定食屋だけど、それよりも安くて値段相応の飯を不特定多数に提供する業態の方が偉いよね?」「美味いものを作ればいいなんて料理人の自己満足だよね?」と、料理漫画の常識に冷水をぶっかけ続ける。その常識を作り出した『味っ子』の続編がそれをやることに意味がある。
・Reolの10周年記念武道館ライブ『No Title』に行ってきた。Reolファンの友達に誘われて。そもそも私はライブというものすら初体験だったので終始テンション上がりっぱなしだった。
・入場と同時に謎の封筒を渡された。「指示があるまで開けないでください」とのこと。
・まさかのnqrseがゲストシンガーとして登場。「来たらすごいね〜」と開演前に友達と語っていたが、現実になってしまった。なんか音源よりも上手かった気がするぞ。
・『ヒビカセ』は初音ミクとの共同歌唱だった。そもそもボカロ曲だったの知らなかった。言われてみれば、歌詞はまんまミクだね。
言ってしまえばただの合成音声ソフトなのに、ゲストシンガーとして紹介されても誰も何も思わないのがすごい。17年積み上げたものの大きさだ。
・幕間にはREOLの元メンバー、ギガとお菊のトークがあった。そもそもReol(れをる)はREOLのメンバーだったんですよ。何言ってるかわからんね。
・REOL(2017年に解散したユニット)
・Reol(REOLの元ボーカル)
・れをる(Reolの旧名義)
こういうことです。
・『No title』を歌ったあと、アンコールで封筒を開封。
中身は新曲『ディア』の歌詞でした。10周年を記念して作られたもので、Reolの字で綴られていた。そしてそのまま『ディア』を披露! MVの望月けいの絵がヌルヌル動いてるの、どういう技術なんだ。
・流石に終わったかと思ったら『ギガンティックO.T.N』。
『煽げや尊し』→『No title』→暗転→アンコールで新曲『ディア』→暗転→『ギガンティックO.T.N』→暗転→横浜アリーナ公演決定の発表と続き、「終わったか……? まだ続くか!」の連続だった。毎回クライマックスレベルの演出だったんだもの。
・「第六感」「煽げや尊し」くらいしか知らなかったにわかファンの私も、予習して行ったので存分に楽しめた。初めてのライブは意外にも「感激〜!」とかではなく、完全な「無」だった。マインドフルネス。目の前の音楽と光に身を委ねている間だけは雑念が消し飛ぶ。これがライブの力か。
・で、やっぱりこういうイベントのあとは「人間ってすげーなあ」と考えてしまう。警備員とか、音響スタッフとか、文字通り舞台裏の人たちがいるから恙なく完遂できるわけだ。すごいなあ。