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施工管理者の一日

おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。

どうも、某ハウスメーカー工務担当のNです。

 今回は、ざっくりとですが施工管理者の一日を書いていこうと思います。

 実際、毎日違いますので、おおまかな仕事の流れですが、、、、商業施設やタワマンなどを施工するいわゆるゼネコンとは違いますので、その辺り分かってもらえるといいなと思います。


①一日の流れ

現場直行時
6:00〜7:00  起床
7:00〜7:30  準備
7:30〜8:00  出発
8:00〜11:00 各担当現場の巡回(写真撮影など含む)
11:00〜11:30 出社(帰社)
11:30〜12:00 部内ミーティング
12:00〜13:00 昼休憩
13:00〜15:00 書類作成(現場資料や提出書類)
15:00〜18:00 各担当現場の打合せ
       ※設計、営業との打合せ
18:00〜19:00 帰宅

会社出社時
6:00〜7:00 起床
7:00〜7:30 準備
7:30〜8:30 移動
8:30〜9:00 出社
9:00〜12:00 事務処理
      打合せ資料作成や新規案件の準備
12:00〜13:00 昼休憩
13:00〜16:00 施主様打合せ
16:00〜18:00 各担当現場のリモート確認
      職人さんとウェブ打合せ含む
18:00〜19:00 各担当現場の打合せ
      設計、営業との打合せ
19:00〜20:00 帰宅

 以上が大凡の一日の流れです。
 基本的には直行直帰を推奨されてますので、会社に戻らない事も多く、ちょっとした事務処理であればリモートで完結させてます。

 ただ、施主様との打合せはどうしても会社で行う事も多く、その為だけに出社するのはもったいないので、出社の際に重要な書類作成を行ってます。
 
 ちなみに設計、営業との打合せは、毎日はありません。週に2〜3回ですし、進捗の報告と予算の確認が主です。現場で問題が発生した場合は、その場で報告を取れる体制になってますし、設計・営業と時間が合わない事の方が多いので、基本は面前ではなくウェブを活用してます。

 残業は多くても月に20〜25時間程度、職人さんの協力もあってかなりクリーンな職場環境だと思ってます。

②施工管理者の実情

 さて、①でクリーンなイメージがついたと思いますが、現場管理を行う上では大変な事はいっぱいありクリーンな事ばかりではありません。

 中でも、多くの施工管理者が苦慮するのは人とのコミュニケーション、特に職人さんとのやり取りだと思います。

 少人数の時はいいのですが、多くの職人さんが入る現場は調整を間違うとまさに地獄です。

 実際に調整に失敗して、職人さん同士でトラブルに発展した現場もありますし、中には工事を止めた責任者もいます。

 施工管理者にとってコミニュケーション能力は必要不可欠であり、時にはプライベートを削って対応する必要だってあります。もちろん、その際に残業などは付きませんし、会社も関与しないので経費もでません。

 昨今、流行りのDX化の流れは強くでてきてますが、結局は人の動かす現場ですので、職人さんがすべて産業用ロボットに置き換わらない限り施工管理者の苦悩は続くでしょう。

 もちろん、全て職人さんが問題という訳ではありません。工事現場というのはどんなに小さくても多業種が密接に関わり合う場所になりますので、あらゆる業者を調整して行くところが施工管理者の腕の見せ所とも言えますし、そこが下手な施工管理者も中にはいます。

③お客様問題

 他にも、施工管理者が苦慮するのはお客様、つまりはお施主様との感覚の違いです。

 良くも悪くも、多くの現場を経験している施工管理者と夢と希望を詰め込んでいるお施主様では感覚が違います。

 例えば、私達施工管理者は、というか建築に携わる人間はカタログ上の色と実物の色が若干違うのは当たり前です。が、お客様にとっては当たり前ではありません。

 そりゃ、そうですよね。基本的に注文住宅という形の無い物に大金を支払っているのですから、カタログという最低限の形として見える物を信用する他ないのですから、、、

 ですが、残念ながら、カタログの色合いと実物の色合いは違います。また、サンプルとしてショールームに置いてある商品とも少し色合いが変わってきます。
 というのも、工場で生産するのですが、100%同一の塗料も存在しませんし、100%同じ材料というのも存在しません。
 木材も大きな所では木目が違ったり、密度や反りなども違います。また、保管期間によっても違ってきますし、夏場か冬場か、温度湿度でも違ってきます。
 そこは、営業・設計・工務と耳にタコができるほど説明しますが、中にはイメージと全然違うとおっしゃるお客様もいます。
 正直、どうしようもないのですが、、、決してオススメしませんが過去には床板をすべて塗装して、木目を書いた現場もありました。
 これから新築を建てようと考えてる皆様は、どうか材料の違い、紙と実物の違いを理解して購入されるようにお願いします。

 世の中に全く同じ人がいないように、材料に全く同じ物は存在しません。

最後に

 世の中では施工管理者はブラックと言われ続けていますが、会社次第、取り方次第です。対人商売は多かれ少なかれブラックな点があるのは否定しませんが、本人のやり方次第かな、と私は思います。
 また、これから新築・中古に関わらず建築工事を行おうと考えている皆様、、、打合せは嫌になるほど繰り返し、決定した内容を簡単に変更しないようにお願いします。
 少し触れましたが、色の問題ってかなり難しいです。人の目に映る色は全部違うとも言いますので、カタログ・ショールームを見て色を決めた際には是非とも現場でも商品を確認していただく様にお願いします。

 長くなりましたが、気に入っていただけましたらフォロー、スキをお願いします。

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