見出し画像

建築前の注意点①

おはようございます。
こんにちは。
こんばんは。

どうも、某ハウスメーカー工務担当のNです。

今日は、建築工事中の注意点について話していきたいと思います。

ちなみに、『施工管理者の一日』というしょうもない記事でも少し注意点に触れてますので、見てない方は見てみて下さい。

①打合せは徹底的に

 まずはコレが一番大事です。

 正直、嫌がる人も非常に多いですが、好みの雰囲気、好きな色使いや気になってる家具などはもちろん、将来の家族設計や今後の展望なども設計担当にしっかり伝えてください。

 5年もあれば、家族が増える事もあれば環境がガラリと変わる事もしばしば、10年後の今は何してるかなんて誰しもわかりません。

 だからこそ、こうしたい、こうなりたいという人生設計を設計担当に恥ずかしがらずに伝えておいて欲しいのです。

 だって、家ってとても高価な買い物ですよ?

 建売や中古物件なら、ある程度使い方を想定して購入できますが、新築物件は完全1から自分の、家族のためだけに作り上げる物です。

 まずいないと思いますが、現金一括で支払うとしてもかなり大きな決断ですが、ローンを組むと30年〜35年の間、支払い続けるのです。

 そこまでして購入した物ですが、手放す時は基本的に価値が下がるのが、新築物件です。

 もちろん、先にあげた様に未来の事を完全に予想するのは不可能です。

 ただ、ある程度想定して設計しているのと、今だけを考えて設計するのでは、将来的な差はとても大きいでしょう。

 もちろん、根を詰め過ぎるのも良くありません。何度も言いますが、全ての未来に対応するのは不可能です。

 じゃ、どうすればいいのか?

 結論を言うと、リフォームまで視野に入れて考えておきましょう。

 というか、設計者も神様ではありませんので全ての要望を叶えるのは不可能ですので、今後の使い方をある程度想定してリフォームする余地を残すのは一般的です。

 簡単なところで行くと壁を増設すれば子供部屋を2部屋に分割できるようにしていたり、LDKの横に寝室を移設できるようにしていたり、その辺りは設計担当の知識と経験が光るところでしょう。

 まぁ、言うは易し、行うは難しといいます。ですから、設計・営業含め私達、工務担当もある程度使い方が想定できれば、細かい点のアドバイスも可能ですので、その辺りはしっかりと打合せを行う事で解消できる問題でもあります。

 面倒に思える事も多いと思いますが、打合せって凄く大事です。ほとんどの人にとって一生の買い物ですので、後悔しない様にご注意を、、、

②流行りに惑わされない

 最近はほんとに便利ですよね。

 スマホで少し調べれば簡単に施工事例が見れますし、一般の方が自宅を公開していたり、色んなアイデアに触れる事ができます。

 それらの情報は最初の出だしには凄く便利ですし、イメージを伝えるのも簡単です。が、そればかりに固執してはいけません。

 SNSで紹介されている事例は、写真映えのする綺麗でオシャレな物ばかり。

 私の家にも!

 なんて思ってしまうのは仕方ありませんし、お客様の強い要望があれば、私達もどうにかして作り上げてみせます。が、ちょっと待ってください。

 それって、本当にイメージしていた家の雰囲気あっていますか?

 SNSからの情報に囚われすぎて、写真映えだけを追求した家になっていませんか?

 家は、家族と自分の安らげる場所です。

 SNSに載っている写真は、その写真を撮った人の安らげる場所で、あなたの場所ではありません。

 立地条件、家の広さ、家族構成など全てが全く同じと言うことはありえませんので、そこの所を立ち止まってよく考えてみて下さい。

 もちろん、理想のイメージを伝える手段としては非常に便利ですので活用してもらえると私達も助かりますので、あくまでも囚われすぎない様に注意して下さいね。

③立地条件の確認

 今更の話ですが、立地条件はしっかり確認しましょう。

1.近隣の治安について

 最近はご近所付き合いって凄く希薄になってきましたけど、全く無いと言う事はありませんよね?

 新築を建てられてから、5年以内に手放す人の多くはご近所トラブルというデータもあります。

 ですので、例えご実家を建て替える場合でも、親兄弟、友人知人に確認しておく事をおすすめします。

 知らない町で調べる事ができない、なんて場合はその町の不動産屋さんに聞いてみるといいかもしれません。

ここだけの話、ハウスメーカーの営業はそういった話に疎い者もいますので、その手の情報はやっぱり地元の不動産屋さんが一番良く知ってますので、、、

2.交通環境

 もう、当たり前ですね。

 賃貸を探す場合でも交通環境を調べますので、新築を建てる場合も、もちろん調べますよね。

 なので、ここでは調べ方のおすすめを紹介しておきます。

 一番良いのは実際にそこに行って、通勤時間と帰宅時間に合わせて周辺を家族でお散歩する事です。

 稀に、閑静な住宅街のはずなのに、目の前の道が抜け道になっていて、通勤時間と帰宅時間だけ凄く渋滞していたり、近隣にショッピングセンターがあって便利な反面、休日は近くの道が凄く混んでしまってどこに行くにも時間がかかる、なんて事もあります。

 ですから、可能ならば平日と休日に実際に確認しておく事をオススメします。

 2番目はドライブですね。あまり細かい事は把握できないと思いますが、行かないよりは断然良いです。

 先にあげた例は確認できますし、歩行者が多い場所や車が多い場所なんかも確認できますので、、、

 で、遠く離れた場所に引っ越す場合はどうしたらいいのか、問題ですね。一応、二つ解決策があります。

 一つは、Googleマップのストリートビューを活用する、です。

 実際に行く場合に比べて分からない事は多いですが、何もしないよりはマシです。

 ある程度車が通行できる場所であればほとんど見る事ができるので、全く知らないから少し分かる程度にはなると思います。

 で、もう一つは、ウェブ会議やFaceTimeなんかを活用して営業さんの解説付きで歩いてもらう、という方法です。

 営業もプロですから、注意点や地元情報なんかは調べた上で解説してくれる、はずです。

 ただ、やはり自分自身の目でみて、歩いてみないと分からない事が多いと思いますので、一度でいいので購入前に現地視察に行く事をオススメします。

3.周辺の施設

 これについては、あまり細かく気にしなくてもいいかもしれませんが、病院や公共交通機関くらいは調べておきましょう。

 ただ、何年、何十年と住み続けると少しずつ環境は変化していきますので、あまりこだわり過ぎる必要はないと思います。

 まぁ、お子様がいらっしゃるご家庭であれば学校の距離や通学路、近隣の小児科の評判なんかは調べておいて損はないと思います。

 あ、少し逸れますが、近隣にアパートやマンションがなくて日当たりなんかが売りになっている土地ってありますよね?

 あれって、あまり信用してはダメですよ?

 コレから私の記事で何度となく出てくると思いますが、未来に絶対はありえない、ですから何年か後にアパートやマンションなんかが立つ可能性は0じゃありません。

 どうしても近くにアパートやマンションが建つのが嫌だって人は、高層住宅禁止エリアの土地を購入しましょう。

 空港なんかの近くになりますけど、何階建て以上、何m以上の建物は禁止と決まっている地区がありますので、そこに建てれば近くに高層住宅が立つ可能性はほぼ0です。
(※法改正や条例改正などがあった場合、建てれる様になる事もあるらしいので、やはり絶対ではありませんが、、、、)

最後に

 さて、長々とお伝えしてきましたが、本日はここまでにします。まだまだ、お伝えしたい事はたくさんありますが、あまりダラダラ書き過ぎるのも良く無いらしいので、一旦区切りです。

 次回は、少し飛んで『検査ポイント』なんかの記事を書いてみようかなと思います

 ここまで読んでくださってありがとうございました。気に入っていただけたらフォローとスキボタンを押してくれると嬉しいです。

 質問や気になることがあればコメントに書いて貰えれば、分かる範囲で答えますので、どうぞ書き込みお願いします。

 それでは、また!

24.10.10 追記
建築前の注意点②を追加作成しました。
興味を持たれた方は見ていただけると嬉しいです。


いいなと思ったら応援しよう!