10万円をもらってイングヴェイになった
「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったものである。
昨今、特別定額給付金10万円の支給が話題となっているが…実は、すでに僕はつい先日、10万円をタダで手にした。
きっかけは「イングヴェイ」
僕が10万円を手にすることになったのは、10年以上愛読しているニュースメディアである「ロケットニュース24」のとある記事との出会いだった。
以下の記事の中で、なんと10万円分のQUOカードをプレゼントしてしまうという太っ腹な企画が開催されたのだ。しかも、カードの表面にはあのイングヴェイがあしらわれているという。
「イングヴェイ」とは、80年代を代表する速弾きギタリスト「イングヴェイ・マルムスティーン」のこと。他の追随を許さないクラシック音楽のテイストをふんだんに盛り込んだ演奏スタイルによって、ハードロック/ヘヴィメタル界では「王者」と呼ばれている。
記事に登場するライターの中澤星児さん(@sorekara_jona)は、事あるごとにイングヴェイのコスプレをして、様々な著名人にインタビューを敢行してきた。
最近だと安達祐実さんへのインタビューが記憶に新しい。
もちろんイングヴェイ本人も大好きだが、僕は長年「中澤イングヴェイ」の隠れファンだった。なぜかあひるねこさん(別のライター)も一緒に今回イングヴェイになってしまっているようだが、これはこれで超レアだ。
すかさず、僕は応募のために渾身のツイートを放った。
さて…どうなることやら。
20人のイングヴェイとの邂逅
…待つこと約10日後。
12月のある日、僕は会社で過ごしていた。昼休みになって何気なくスマホを開くと、TwitterにDMが届いていた。
僕はその場で、誇張でもなんでもなく、喜びのあまり思わず廊下で文字通りジャンプしていた。周りに誰もいなくて本当によかったと思っている。
取り急ぎ、直属の上司に経緯を報告した。
なんといっても僕のBOSSは、長年「デイリーポータルZ」を愛読するバンギャ。社内では、僕の「ロケニュー愛」を唯一理解してくれる存在なのだ。
予想通り、BOSSも一緒に喜んでくれた。そしてすぐに、(頼んでもいないのに)QUOカードが使える店舗・施設を徹底的に調べてくれた。
とりあえず、大手コンビニ(ミニストップを除く)と、マツモトキヨシあたりが現実的に使えそうだということが分かった。ちなみに、外食するならデニーズほぼ一択らしい。
そうこうしているうちに、本当にカードが届いた。
20人のイングヴェイは圧巻だ。
Twitterでたまに見かけるニセの札束画像の1383倍はインパクトがある。
イングヴェイの使い道
年末年始は、何かと出費がかさむ時期だ。このタイミングでいただく10万円は渡りに船。
感謝の念を込めて、散財することにした。
手始めに、僕たち家族はコンビニへ駆け込んだ。
僕は一本500円以下のワインしか普段飲まないが、1000円以上する赤ワインを手に取ってみた。やはりコクと風味が深い。ビバ・フルボディ。
妻は、チョコレートと乾物を大量に購入していた。質より量で攻めるタイプだ。
娘はお菓子をいくつか購入した。普段なら「お菓子はひとつだけ」と厳しくママに言われているため、いくらカゴにお菓子を入れても怒られない状況に戸惑っていた。「ママがいつもより優しいけど、どうしちゃったの?頭でも打った?」と。
なお、今回応募要項の中で譲渡は禁止されていたが、義母に1枚差し上げた。とは言え、家宝として保管するために使用後に返してもらった。
飲食だけではなく、本の購入にも充てた。もともとQUOカードは書店との親和性が高い。
特に買ってよかったのは「苦しかったときの話をしようか」。
アラフォーの僕にも必要な考え方が詰まっていた。「自分の特徴を活かせる文脈(環境・職場)」を見極めてひたすら自分を磨くことの大切さを思い知らされた。
※森岡さんの壮絶なビジネス体験が詰まった第五章は、涙なしでは読めなかった。つねに号泣。
僕は公約を守ることにした
…いかん!だいじなことを忘れていた。
実は、今回の応募ツイート上で、僕は誰にともなく「三つの公約」を掲げていたのだ。
まとめるとこういうことになる。
1.QUOカードを家宝にする
2.イングヴェイ風のウィッグを買う(=コスプレをする)
3.事の顛末をブログなりで記事にする
やるならやらねば。きっと、この公約が今回の当選の決め手になったと思うから。
まず、家宝にすることは間違いない。
事の顛末を記事にすることも、ようやく今回叶いそうだ。
…実際に一番手こずったのは、ウィッグの調達と、コスプレだった。
まず、そもそも近所にウィッグを扱っている店がない。当初の目論見であった「QUOカードを使ったウィッグの購入」が難しいことが分かったため、Amazonや楽天で手頃なものを探すことにした。
結果、バブリーなやつで手を打った。
…うん。なかなか悪くない。
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皆さんは、特別定額給付金をどのように使う予定だろうか。
もちろん、今回の給付の目的は、家計への支援という側面が大きい。
ただ、重要な側面として、「消費を促進し、経済を活性化させる」という意義もあると思っている。
ぜひ、楽しみつつ、ありがたく消費してみてはいかがだろうか。
投げ銭的なサポートも、ありがたくお受けしております。 今後のコンテンツ作成のためのモチベーションになるのはモチロンですが、いただいたサポートは家族(妻・ムスメ)に100%還元させていただきます( *´艸`)