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#71 オリジナル言語を作りたい。

 こんにちは、鏑木澪です。

 何か、専門的な知識があるわけでもないのに、やりたくなってしまったので、やってみることにしました。

発端

「自分の言葉で話しましょう」

 そういわれたのが印象に残っているのは、小学2年生のディベートの授業です。
 当時の私は、「自分の思っていることをどのように言葉にしたらよいのか、わからない」状態でした。

 気がつけば、小説やアニメのセリフから覚えてきた文章の名詞を置き換えるような喋り方をするようになっていたのですが、これが案外とディベートでは役に立ちましたし、所謂「もとネタ」に気づく大人にも、気づかない大人にも存外好評だったと記憶しています。
(ほとんどの人は「もとネタ」に気づいていませんでした←)

「自分の言葉で、よく喋れているね」

 いや、喋ってないのよ、私は。

 今となっては、自分でもどの作品から何を「引っ張ってきた」のか、忘れてしまいましたが、どこか「他人の言葉で話している」感覚は今でもあります。

人工言語との出会い

 私は、生まれも育ちも日本です。
 日本語が母語です。

 しかし、日本語は私が作った言語ではありません。

「”自分の言葉で話す”って、どういう意味?」

 これは、わりと幼い頃からの疑問です。

 この問いにひとつの答えをだしてくれたのは、
 J・R・R・トールキンの『指輪物語』でした。

 小学生の時には、読もうとしたものの理解できず、きちんと読んだのは中学生の頃だったと思います。
 映画を観たのは、いつだったか記憶が曖昧です。

 この作品には、『エルフ語』が登場するのですが、これは

 人工言語です。

 え、言語って作れるの?!ッ

 当時の私には、かなりの衝撃でした。

 それから、あまり時間をあけずに
 ジェームズ・キャメロンの『アバター』と出会いました。

 この作品では、『ナヴィ語』という人工言語が使用されています。

 作中で使用されただけでなく、世界中にいる作品のファンたちが、この言語で会話しようとしている姿が見られたのが非常に印象的でした。

矛と盾

 自分で作った
 人と会話できる言語

 これが自分の言葉だよ!

 この気持ちが芽生えてから、ずっと、私は言語創作をしたいと思ってきましたが、大きな壁がありました。

 私は、日本語の文法すら理解していません。

 母語なので、理解していなくても日常生活で困るほど、日本語が話せないことはありません。
 しかし、そこそこの準備で文法のテストを受けようものなら、絶望的な点数を叩きだしますし、どれだけ勉強してもほとんど頭に入らないのです。

 英語学習においても、
「文法は絶対に点がとれるところだから、しっかり押さえましょう」
 そういわれてきちんと点をとる同級生が多いなか、私は、

 文法セクションで、全く点がとれませんでした。

 なんなら、リスニングを除けば、長文読解の点が一番良かったです。
(私は、リスニングが一番得意でした)

 無理じゃん。。。

 この調子なので、「いつか作りたい」と思いながらも、特にこれといった行動は起こせずにいました。

再燃

「作りたい」気持ちに再び火がついたのは、、、

 特に、これといった理由が見当たりません。
(信じられねぇ←)

 急に、「そういえば、言語創作やりたいって、ずっと思ってたよな」と、ふと思い出したのです。

 そういえば、少し前に『無職転生』を観た時に
「わぁ、すごい。喋ってる!(異世界語)」と思ったり

 久しぶりに、『ノーゲーム・ノーライフ』を目にして
「イマニティ語は日本語と音声言語が一致しているんだっけか?」と思ったり

 ひとつひとつは、私にとってはそれほど大きなインパクトのあるものではなかったはずですが、その積み重ねだったのだと思います。

 よし、ここいらで、ダメもと、挑戦してみよう!
(ダメでもともとだし←)

制作開始

 せっかく作るなら、
「文化」「歴史」「宗教」「思想」「風土」
 そういったところまで考えたい。

 しかし、いきなりそれはハードルが高すぎる。

 かといって、単に「日本語の表記を変えただけ」のようなものは、作りたくない。

 いったい、どうすれば。。。

 とりあえず、音からつくろう!

 ということで、

 ・子音 17種(f, v, s, z, sh, th, p, b, t, d, q, g, m, n, w, l, h)
 ・母音  7種(a, i, u, e, o, ea, iu)

 とりあえず、これらを使うことにします。

 次は、それの表記、文字を考えましょう。

文字

 ついでに、数字も考えてみました。

数字

 うん。
 私の字が汚すぎて、どこが新しい文字で、どこが既存の文字かわかりませんね。

 普段、アナログ(紙とペン)で生活しているので、この書き方だといつも以上に字が汚くなっている気がします。

 とりあえず、そこのところは適当に脳内補正をかけるとして、単語を作っていきましょう。

 ・sil 私
 ・zola あなた
 ・ami 彼・彼女
 ・dami 誰

 ・thoqe これ
 ・shoqe それ
 ・aqe あれ
 ・daqe なに

 ・thog この
 ・shog その
 ・ag あの
 ・dag なにの

 ・thiut このように
 ・shiut そのように
 ・iut あのように
 ・diut どのように

 ・thea ここ
 ・shea そこ
 ・ea あそこ
 ・dea どこ

 あらら、書いていくときりがないので、単語はひとまず置いておいて、語順を考えていきましょう。

 文法のSVOとかいうの、まったくわからないのですが。
 省く方法はないのでしょうか。
(普通、そこを考えるのが楽しいのでは……?)

 日本語は、SOVだった気がします。
 Sの前に文全体にかかってくるような言葉がつくこともあったような?

 わかりませんが。

 ビジュアル的に、英語に近い言語にしようかとも思いましたが、日本語の構造に近いほうがまだ想像しやすい気がするので、そちらによせていきましょう。

 助詞……、かな?

 あぁ、私、「てにをは」、チーン(なんもわからん)なのだが。

 ・〜は fi
 ・〜の vi
 ・〜に mea
 ・〜を lo
 ・〜から tuwa
 ・〜で bu
 ・〜共に wom
 ・〜の前 liu
 ・〜の後 lea
 ・〜のような vil
 ・〜たち ni

 おえぇエエ。(吐)
 あとなにが必要なんだろう。

 動詞の活用系とか、あったような気がしますね。
(「ないますまるときばまるうたて」「こきくくるくれこっこよ」みたいな←なんか混ざってる気がする)

 あ、ダメだ。
 単語がない。

 なるほど、こういうことか。。。
 うわぁあああ。。。

 いや、躓くのが早すぎる。

一旦休憩

 普段、記事を書くのにかけてる時間の倍以上を消費してしまったので、今回はこのあたりで一旦、休憩します。

 そもそも、ご先祖様がものすごい時間をかけて作ってきたものをなんの知識もない人間が、「1時間かそこいらで、どうにかならないかな?」なんて、

 なるわけないだろぉオオ!

 という話でした。

 普段から、「練習より本番を重ねたほうがよい」という考えで生きていますから、実際にこの言語を使ってみて、どのような問題点があるのか、探していこうと思います。

 ちなみに、私は数字だと「7」が好きなので、Google先生に「七進法ってありますか?」と聞いたら、全く理解できない資料がたくさんでてきたので、そこは諦めて、十進法で行きたいと思います。

まだまだ続ける

 自分で作った
 人と会話できる言語

 これが「自分の言葉だ」と私は思いたいわけですが、
 このような言語が欲しくなった背景には、私の曲のリスナーさんがいます。

 現在、私がSpotifyで配信している楽曲のリスナーさんは、実に61カ国にまたがっています。

 本当は私の曲が聴きたかったわけではなくて、シャッフル再生に含まれていただけの人もそれなりにいると思います。
 それでも、そういった人たちと話す機会があった時に、自分達にだけわかる言語があったら面白いなと思いました。

 英語を話せる人はたくさんいますし、日本を好いてくれている人だと私より綺麗な日本語を話していることもあります。

 わざわざ、素人が作った訳のわからん言語を使う隙間など、ないです。
(というか、本人がまだ使えません←)

 ただ、個人的にYouTubeを見ていたら、
「エルフ語の天気予報」のような動画に行きついて、

 うわぁ、喋ってる!(←again)

 その様子を目の当たりにして、とても嬉しくて、感動して、大学のレポートに書いて提出して、プレゼンしたこともあります。
(1年生の頃は、まじめだったなぁ←)

 拙いエルフ語を自分も喋ってみたりして。
(今では、なにも覚えていません)

 そういうのが、とても楽しかった記憶があるので、
 私も少しずつ、自分のオリジナル言語を育てていきたいと思います。

おわりに

 言語ではなく、ただの言葉遊びですが、小学校高学年の頃
『バビ語』が流行った時期がありました。

 ばばびびごぼとぼいびうぶのぼわば
 こぼんぶなばふぶうぶにび
 おぼんぶせべつぶにび
 べべつぶのぼおぼんぶせべつぶをぼ
 そぼうぶにゅぶうぶすぶるぶもぼのぼでべ
 いびれべこぼとぼばばなばんぶてべ
 いびわばれべるぶそぼうぶでべすぶ

 バビ語は書くともろバレなので、会話向きですが、なかなか流暢に話す友人がいて、これで会話している時期がありました。
(もうすぐ中学生になるって時に、なにしてるんだ。すでに中二病か?←)

 あの頃は、楽しかったなぁ。(←年寄りか)

 私はどちらかというと
「音より文字を楽しめる言語を作りたい」と現時点では思っています。

 梶浦由記さんの楽曲では「梶浦語」のように、音が綺麗な言葉(造語)が使われています。
 音楽制作をしている人間としては、「自分の作った言語で歌われた曲」があったら、

「めっちゃ素敵やん……(それで、感情伝わったら最強じゃん)」

 そう思います。(切実)
 いや、そんなに甘くないですね。

 妄想は、どんどん捗りますが、自分の知識や能力が全く追いついていません。

「いつか曲を作りたい」と思ってから、実際に挑戦して、曲を作り始めるまで10年くらいかかったので、今回もそれくらい長い目で見て活動していけば、なにかしら思いもしなかったものができあがるかもしれません。

 挑んでいきます!

 ではでは〜

 月間リスナー、750人を超えました!

 このところなかなかのハイペースで増えていて、毎日驚いています。

 いつもありがとうございます。

 暑い日が続きますが、
 たくさん水分をとって、よく寝て、よく食べて、元気に過ごしてください!

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