#83 自分の声、録ってみた。

 こんにちは、鏑木澪です。

 これ、同じ曲を歌っている私とIAちゃんのEQなのですが、

 どちらが私だと思いますか?
(いや、質問の意図がわからん)

 見る人が見ればわかるのでしょうか。
(私は、わからない自信があります←)

 正解は、右下が私です。

 いやん。(なんか恥ずかしい←)

 私は弾ける楽器もありませんから、これまで音を録ることはありませんでした。
 当然、録音に適した環境はありません。

 マイクすらないので、Apple純正のイヤホンについているマイクで録りました。(笑)

 ノイズやらなんやら、色々と問題があり、
「あ、やっぱり素人がこんなんで録っても全然ダメやん(加工する技術もないし)」
 あらためて、そう思い知りました。


 一応、なんの当てもなく「イヤホンのマイクでもいけるのでは?」と思ったわけではありません。

 今でこそ、うちになん人もボカロちゃんがいる私ですが、作曲を始めたばかりの頃は「ボカロは高いから、自分で歌えたらいいな」と思っており、それを”やっている人”の当てもありました。

 あぶらこぶさんです。

 私が初めてあぶらこぶさんの曲を聞いたのは、『春眠』が公開された頃でした。

 2年前というと、ちょうど私が作曲を始めた年です。

「オリジナル曲って、みんなどんなものを作っているんだろう」と思って調べていた時に、この曲にたどり着きました。

 今でこそ、スタジオで収録することもあるようですが、当時、あぶらこぶさんはiPhoneのみで制作されていたようです。

 がれーじばんだーというやつですね。

 いや、現代のシンガーソングライター、恐るべし。
(私からするともはや”次世代”←)

 ここまでやれる人がいるなら、私も少しくらいできるかもしれないということで挑戦してみましたが、結果はいうまでもなく、歌はボカロちゃんに託して、私は曲作りに専念することにしました。


 それが、今になって、

 う、歌いたい!っ

 そう思ったので、思い立ったがなんとやら、勢いで録ってみました。


 以前はボーカルミックスの知識が皆無でしたが、今なら少しはできることがあるので、コンプレッサーやら、EQやらで調整してみました。

 なんか、ボカロと全然、波形も帯域も違うんだが。。。

 私のなかでは、女性ボーカルは大体400〜450Hzというイメージです。

 100Hz以下の低域は基本的に必要ないのでカットして、高域がキンキンすると思った時には5kHzあたりを削ればいいという認識で、これまでボカロちゃんの声を調整してきました。

 私の声、6k〜10kHzのところにも、何かがいるのですが?
(ただのノイズ? 子音?)

 IAちゃんの声と同時に再生すると、私の声のほうが暗い感じに聞こえます。

 わからん。
 わからないよ〜。

 倍音のお勉強とかしていたらわかるのでしょうか?

 わからないことだらけですが、今回、自分が歌ってみた波形とIAが歌った波形を並べて見て、気づいたことがいくつかありました。

 個人的に、一番衝撃だったのは、

 人間は、息をしないと歌えない

 ってことです。
(いや、当たり前だろ←)

 もともと人間のアーティストが歌っている曲をIAちゃんでカバーしたので、私もとりあえず歌えるはずなのですが、無駄にゼェハァいっておりました。

 プロって、すごいですね。


 この記事を書いている途中でふと思いついて、自分の声の900Hzあたりを少しだけブーストしてみたら、ちょっとだけ聞きやすくなった気がします。

 もとの歌が下手なもの、いくら加工したところで限界がありますが、ちょっとしたことでもずいぶん変わるので、ミックスの大事さがわかります。

 素材の大事さは、いうまでもありませんね。。。

 思ったよりは、私も歌えるような気がする(そう思いたいだけ←)ので、これから少しずつ自分の声を使った曲も作っていけたら面白いのではないかと思います。

 なにか、新しいことをしようとすると、それをするために必要なものがたくさんあって、まだまだ知らないことも学ぶべきこともたくさんあるのだと実感します。

 知らないほうが幸せなこともたくさんあるわけですが、今は「知りたい!」という気持ちが勝っていますから、もっと色々調べて、自分を鍛えていきます。


 そういえば、あぶらこぶさんのEPでは『春眠』が収録されている『navel』が特に好きでよく聴いていますが、ミニアルバムの曲はあまり聴いていませんでした。

 高校卒業を控えた今年の春に、『tobitai』がリリースされています。

 あらためて聴くと、以前聴いた時とは違う印象を受けます。

 個人的にあぶらこぶさんの曲は、音も歌詞も、すっと、私の中に入ってきてくれるので、物語を読んでいるような気持ちで安心して聴けます。

 物語は、時間が経つごとに感じ方、自分にとっての意味が変わっていくものですから、そのような感覚で親しめる音楽も素敵だと思います。


 前を向いて、れっつごー!

 ではでは〜

 


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