#68 えいえい、r……!ッ
こんにちは、鏑木澪です。
えいえいるー!
本当は、これをタイトルにしたかったのですが、謎に日和ってしまいました。
以前から思っていたのです。
現在、私のTwitterのプロフィールの書き出しはこうなっています。
そして一昨年、私がSpotifyでよく聴いていたアーティストは、こうなっています。
昨年はこんな感じでした。
2年連続、宇多田ヒカルさん(以下、ヒッキー)が1位です。
どれくらい好きかを言葉で表すのは難しいですが、少なくとも「聴いている時間が長い」のが事実であることは伝わるのではないでしょうか。
ヒッキーは、私が作曲を始めるきっかけになった人でもあるので、noteでも以前に少しだけ話題にしたことがあります。
しかし、2位を見てください。
藍井エイルさん!
こちらも、2年連続です。
それなのに、私はこれまで、ほとんど、
エイルちゃんのことを話題にしたことがありません。。。
(noteでは、もしや、1度もしていないのでは、、、)
あぁ、
こういってくださっているのは知っているのですが、
「エイルちゃん」呼びな私です。
うぅ、私も呼べる人になりたい。。。
ヒッキーも、エイルちゃんも、私より年上です。
ただ、ヒッキーとの出会いは私が大学生の時で、
「10代でこの曲を作ったのか」
この印象が強く、
「人間活動」(活動休止)期間以前に作られた曲と先に出会って、そちらを積極的に聴いている時間が長かったので、
なぜか、
「大人びた年下の女の子」のようなイメージがあります。
翻って、エイルちゃんです。
私がエイルちゃんを知ったのは、1stシングルの『MEMORIA』だったと思います。
その頃の私には、”アーティスト”の概念がありませんでした。
2ndシングルの『AURORA』を聞いて
「あっ、同じ人が歌ってる」とぼんやり思った記憶があります。
そう、この2曲、どちらもアニソンです。
この時点では、「アニメを観ていたら流れていた曲」くらいの位置付けで、特になにも感じていませんでした。
(当時、どの曲、どのアーティストに対してもこんな感じでした)
中高生の時期は部活動が異常に忙しくて、テレビを観る時間、というより家にいる時間がほとんどありませんでした。
それでも、時間が合った時にはアニメを見ていました。
前後の話を知らないので、展開もよくわからず、ぼーっと見ているだけで、
「ただの暇つぶし」ともいえるのですが、その時間が好きでした。
大学生になってから、
「昔、観られなかったアニメを観たい」
そう思って動画配信サービスを利用しました。
自分がどのアニメをとびとびで見ていたのか。
タイトルも忘れてしまっていたので、とりあえず各年代で
「流行った作品」「名作」
そういったものを検索して、自分の趣味と合いそうなものを片っ端から観ていきました。
そのなかで、聞いた瞬間に背筋がザワッとした曲がありました。
『IGNITE』です。
『ソードアート・オンライン』(以下、SAO)は、私にとって非常に印象深い作品です。
エイルちゃんは、他のSAOシリーズのOP、EDも担当していますが、『IGNITE』のサビを聞いた時に、「あぁ、これは……」と自分の中に蘇ってくるものがあり、涙が溢れだしました。
私がこれまで生きてきて、一番大きく躓いた時の記憶です。
あの頃の私は、生まれて初めて
「生きる意味」を見失いました。
部活の顧問に「お前は要らない人間だ」といわれたところから
「自分の存在意義」を考えすぎたのです。
私が部内で一番弱くて、使えないから
「このチームには必要ない」といわれるなら納得できました。
しかし、私は部内戦をすれば、女子の中では毎回1位でした。
戦力にはなったはずです。
私は、他の部員たちと仲がいいつもりでした。
喧嘩もしませんし、顧問が部活の時間に顔を出さないことが多かったので、私が考えたメニューで練習をして、大会では「一回戦突破も難しい」といわれていたチームで準優勝したこともあります。
「みんなが私を好いてくれている」とまではいわないけれど、
「それなりに信頼関係がある」と私は思っていました。
私が顧問に「お前は要らない人間だ」といわれた日。
その子たちは、部活を早退した私の家まできました。
母に事情を説明して、私のことを「悪くない」といってくれたそうです。
後日、他の先生たちの前でその子たちが味方したのは、顧問のほうでした。
やはり私は、「要らない人間」なのだと思いました。
今なら、
「生きるか死ぬかというほどの問題ではない」
「大したことない」
「気にしなくていい」
自分で自分にこういう言葉をかけられます。
なぜなら、
「これから、また同じようなことが起きるから」
「初めてだから、ビックリしただけだよ」って、あの頃の私に教えてあげられます。
逆に、「今までそれを知らずに生きてこられて、幸せだったね」なんて、皮肉もいうかもしれません。
なんだか、暗い話でごめんなさい。
でも、そんな
「どちらに転んでもおかしくない」状態だった私を救ってくれた歌声が、
エイルちゃんだったのです。
私は、エイルちゃんに生かされました。
自分がそんな状態だった頃のことは、嫌な記憶なので、忘れようとしていたら本当に忘れてしまっていました。
大まかなことは覚えていますが、仔細には蓋がされています。
でも、あの曲は、あの歌声は、覚えていたのです。
「なにが」「どこが」と聞かれても、
「思い出したくない」「思い出せない」も含めて
「どうやって救われたのか」わかりません。
それでも、「あの頃、聴いていた曲だ……!」とわかった時に
「私は救われていたのだ」と気がついたのです。
「命の恩人」です。
私がエイルちゃんの話をするなら、「これはいっておきたい」と思いながらも、内容が内容なだけに、躊躇していました。
前回の記事、
書き始めた段階ではこのような内容にするつもりはありませんでした。
”脳内がお花畑”の思考であることは自覚していますが、
今の私の目には「敵役」の姿は見えても「悪役」の姿が見えないのです。
「悪役」は、「相手を陥れてやろう」と考えるばかりですが、
「敵役」は、「主人公と対立する正義を持っている」だけです。
はやい話が、「共感できるから悪人と思えない人」ばかりが、今の私の目には映ります。
その状況だったら、私もそうなるかもしれない。
考えの合わない人を否定して排除しようとするのは、怖い
排除されるのは、自分のほうかもしれないと思うと、怖い
「自分は、どちら側か?」と考えている自分が、怖い
答えも出せないのに、「怖いこと」を延々と考え続けてしまう時に、
「気を逸らしてくれる存在」は、大切だと思います。
その一瞬のおかげで、
「取り返しのつかないこと」をせずに済むこともあります。
当時は自覚していなかったけれど、私もそうやって救われたのだと思います。
エイルちゃんも、ヒッキーの「人間活動」のように、活動をお休みしていた期間がありました。
それも、「無期限活動休止」です。
これを読んで、私も肩の力が抜けたような感じがしました。
同時に、「あの時、一緒に戦ってくれていたんだ」と思いました。
ちなみに、このアルバム『FRAGMENT』では、個人的に
『螺旋世界』がイントロを聴いた瞬間に好きになったお気に入りの曲です。
これだけ書いてきて、
「どうして、今は1番じゃないんだよ!」とツッコみたい人もいるでしょう。
再生時間で勝手に順位がついてしまっているだけなので、私の中で、
「このアーティストのほうが上」なんて考えることはまずありません。
強いていうなら、ここ2年、ヒッキーの曲を再生している時間が長いのは、
直近のこの出来事では、「失ったもの」をこれまで以上に大きく感じました。
今までとは違うところにできてしまった隙間を埋めてくれたのが、ヒッキーだったのです。
そのうえ、「私も音楽をやろう」と決めた最後の一押しになった人ですから、「なにがそうさせたのか」が気になって、”受けとる側”だけでなく、”作る側”として聴く機会も多かっただけです。
ヒッキーのファンになってからは、まだ3年も経ってないので知らないことも多いです。
エイルちゃんを知ってからは10年以上になりますし、
自分がファンであるとしっかり自覚してからでも、5年近く経ちました。
私にとってのアーティストに、
「優劣」「上下」
こういったものは絶対に存在しません。
しかし、
「好み」「触れてきた時間」
これらにはどうしても差がでます。
「知る機会があったか」
「どのように知ったか」
これらも、「そのアーティストを話題にできるか」に影響してきます。
今回は、エイルちゃんのことについて少しだけ書いてみましたが、実はヒッキーについてもきちんと話題にしたことがないので、また少し時間をあけてから、書いてみたいと思います。
”少しだけ”といいながら、ここまで辿り着いた方は4000字近く読んでいますよ。
長々、付き合ってくださってありがとうございます。
流石にそのままは書けないと思って端折ったところや本当に記憶が曖昧で、後から「こうだったかもしれない」と修正を入れるところもあるかもしれません。
それでも、思春期の一番しんどかった時に、
「寄り添ってくれた歌声」
これが、エイルちゃんだったのは間違いないです。
歌声以外にも、共感するところがありました。
ひとりだけど、孤独じゃない
そんなふうに感じさせてくれる人
寄り添ってくれる人
向き合ってくれる人
そういう存在を大切にしていきたいと思います。
私も誰かにとって、たとえ刹那であっても、そんな人でありたいです。
したっけ!
わぁ!ッ
本日のSpotifyの月間リスナー、
707人です!
以前もどこかに書いたかもしれませんが、私は「7」が好きです。
リスナーさんが700人を超えたのはもちろん嬉しいですが、初めて700人を超えた時に一桁の数字が「7」で、ますます嬉しいです!
本当に、いつもありがとうございます。
新曲の制作、頑張りますね!
ではでは〜