#67 俺を見て、笑ってくれ。

 こんにちは、鏑木澪です。

 あ、タイトルは、私の心の声です。←

「笑われるより、笑わせろ」じゃないですが、私は初対面だろうが、それなりに交流のある人だろうが、特に”対面”となると「無理矢理にでも笑わせたい」と思っていることが多いです。

 状況や私の気まぐれもあるので、どんなときも、とはいきません。

 それでも、「笑ってほしいな」って思いながら生きています。


 これは、父の影響かと思います。
 私の父は、わりと厳しい人で、意外と優しい人で、とても賢い人で、

 なにより、面白い人です。

 ただ、これが「無条件に人を笑わせられる面白さ」ではなくて、
「受け取る側にある程度の教養が求められる」タイプです。

 笑いというのは、受け取る側が理解できなければ、面白くなりません。
(※私の個人的な意見です)

 子供の頃、
「お父さんは、きっと何か面白いことをいったんだろうな」
 それはわかっても、”ネタ”がわからないので、笑えなくて、もどかしかったです。

 私が、いろいろなことをもっと知りたいと思った理由のひとつに、
「父のボケにツッコめるようになりたい」
 そんな、子供としては切実な願いがありました。

 年齢が上がるごとに、少しずつネタがわかるようになり、しっかりツッコめるところも増えてきたのですが、”子供相手”ということで父も手加減していたのでしょう。

 いつまで経っても、ツッコめないネタがなくなりません。

 自分の教養のなさが浮き彫りに。
(大学まで出たのに、恥ずかしい←)

 父との会話はどこか「脳トレ」のような感じがあります。

「瞬発力」と「引き出しの多さ」が求められるのです。
 日々、鍛錬していないとあっという間に鈍ってしまいます。

 父以外の人と話す時にも練習せんと足りんげぇ。
(地元の方言を入れてみました。←たぶん、もうほとんどの人が使っていない)

 それで、まわりの人を私のトレーニングに巻き込むことにしたのです。
 対面ならすぐに反応を見られます。

 やるからには、ちゃんと笑ってほしい。

 私はなぜか、こういうところで異常な欲深さを発揮します。
 というか、意地です。

 ウケるまでやらなきゃ、気が済みません。

 絶対に失敗しない雨乞いの儀式です。
 雨が降るまでやればいいのです。


 どえらい迷惑な話だと思います。
 ごめんなさい。


 私は、「しんどい空気」(重い空気)が苦手です。

 何か問題が起きた時など、場の空気が一気に悪くなることがあります。
 私がブチギレて場の空気を最悪にしてしまったことも多々あります。

 でも、私はその時起きた「問題」に対して、黒い感情を持っているだけで、それに関わった人まで、長い間「暗い気持ち」にしてしまうのは嫌です。

 だから、笑って欲しくて。
 まぁ、いいかって思って欲しくて。

 自分がそう思いたいというのもあります。
 私は落ち込んでいると、些細なことまで「良くないこと」に感じてしまって、ますます落ち込んでしまうのです。

 理由はなんであれ、”笑えた”ら。
 そこで一度、負の連鎖が止まってくれるんじゃないか、と。

 そんな希望的観測です。

 笑ったからといって、問題は解決しません。
 笑っても、笑わなくても、それだけで何かが動き始めることはありません。

 それでも、私は誰かが楽しそうに笑ってくれたら嬉しいです。

 一瞬でも気晴らしになって、
「面白いな」って思ってくれたらいいなと思っています。

 無理に笑うのはしんどいので、泣くのも大歓迎です。
 無反応でも、大丈夫です。

「こいつ、バカなことやってんな」

 そんなふうに、一瞬でもいいから、気を逸らしたいのです。
 そんな一瞬を重ねて、大きな悲しみを避けていけたら嬉しいです。

 だから私は、頑張ってみなさんの気を引きます!

 でりゃー!
(対面なら声の出し方で、笑ってもらえる自信があるのに、無念←)


 ではでは〜


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